犬がしっぽをクルクル回す時の心理
犬のしっぽにはその犬の心理が隠されています。左右に大きく揺らしている時は、嬉しい、楽しいといった感情を表しているという話は有名ですよね。では、犬がしっぽをクルクル回している時はどのような心理状態なのでしょうか。
嬉しいことがあった
犬がしっぽをクルクル回す時の心理は、上記で挙げたように左右にしっぽをゆらゆらと揺らしている時と同様、嬉しい時などポジティブな感情を抱いている時に見ることができます。
例えば、飼い主さんから大好きなおやつをもらった、飼い主さんに構ってもらえた、新しいおもちゃを与えてもらえたなど、「嬉しい!」と感じた際にしっぽをクルクル回すことが多いです。
したがって、新しいおやつ、あるいはおもちゃを与えた際はぜひしっぽを確認してみてください。しっぽがクルクルと回っていれば、愛犬が与えた物を大いに気に入ってくれたということがわかりますよ!
とても楽しい
上記で挙げた「嬉しい」と似た心理状態ではありますが、「とても楽しい!」という時にも、しっぽをクルクル回すことが多いです。左右にゆらゆらと揺らしている時も上機嫌という意味では似ているのですが、それよりも強く楽しいと感じている時に見られます。
走ること、他の犬と遊ぶことが大好きな犬であれば、ドッグランに連れて入った時にしっぽをクルクル回しながら楽しそうに駆け回っている…という様子を見たことがある飼い主さんも多いのではないでしょうか。
このように何かで遊んでいる、走っているなど、犬が遊んでいる時にしっぽがクルクルと回っている場合は、とても楽しんでいる証拠ですので、微笑ましく見守ってあげましょう。
楽しい事があるかもと期待している
まだ楽しい事が起っていなくても、「この先楽しい事が起こるかも」と期待に胸を膨らませるということは人間でもありますよね。犬ももちろん、そのような感情が湧き起こることがあります。
飼い主さんの行動を見て、「遊んでくれるのかも」「おやつをもらえるのかも」「散歩に行くんだ!」などと起こっていないことに対し期待をするのです。この時、しっぽをクルクル回すことがあります。
楽しい事や嬉しいことが起こると期待していた分、それが起こらなかった時のガッカリ感は相当な物になってしまうでしょう。期待させるような行動をわざととるようなイタズラはやめてあげてくださいね。
遊びに誘おうとしている
前足を伸ばし、お尻を突き上げるような形でしっぽをクルクル回している場合、「一緒に遊ぼうよ!」「楽しい事をしよう!」と遊びに誘っている合図になります。
よく、散歩中に出会った犬に対し、この行動をとる姿を見ますが、これこそ「一緒に遊ぼう」と相手の犬を誘っているのです。しかし、これは犬だけにする仕草ではありません。大好きな飼い主に対しても行うことがあります。
もしもこの際、しっぽが丸まっている場合には怯えているというサインですが、前述したとおり、しっぽがクルクル回っている場合は遊びに誘っているサインとなります。
しっぽを振っているから嬉しい?
今回ご紹介したしっぽをクルクル回すという動作は、嬉しい、楽しいといったポジティブな感情を抱いている時に起こります。
よく「犬がしっぽを振っているのは、嬉しいから」「喜んでいるんだよ」という言葉を聞きますが、犬がしっぽを振っているからといって、必ずしも喜んでいるとは限りません。犬のしっぽがどのような振り方をしているかによっても意味が大きく異なります。
例えば、しっぽが下を向いた状態で軽く左右に振られている場合、これは嬉しいという感情ではなく、「悲しい」「不安だな」といったネガティブな心理状態を表しています。
犬のしっぽはその時の犬の感情を理解するためのバロメーターとして見ることができますが、必ずしも「喜び」を表現しているのではないということを理解しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。このように犬のしっぽがクルクルと回ってる時は、「楽しい」「嬉しい」、あるいはそれを期待しているような心理状態です。ぜひしっぽの動きを正しく理解し、愛犬の気持ちをわかってあげましょう。