犬が前足でもみもみする時の心理とは?
愛犬を観察していると様々な仕草を見せてくれますよね。中には「可愛い!」と飼い主ならばキュンとしてしまうような仕草もあるでしょう。そんな可愛らしい仕草の中に、ブランケットなどの布類をもみもみする仕草があります。この行動には一体どのような意味が隠されているのでしょうか。
構ってもらえず寂しい
まず1つ目に挙げられる理由として、飼い主さんに構ってもらえないという寂しさから、その寂しさを紛らわすために、ブランケットやタオルなどを前足でもみもみしているという理由が考えられます。
「遊んで欲しいけれど、飼い主さんはなんだか忙しそうだし…」と、飼い主さんの様子を見て我慢しているのかもしれません。
もしも「忙しそう」という状況が愛犬の勘違いである場合、飼い主さんが愛犬を観察し、手の空いている時に愛犬がこの仕草をしていたら、ぜひ声をかけてあげるなど構ってあげてください。必要以上に寂しさを我慢している可能性があります。
何かストレスを抱えている
次に考えられる理由としてストレスを抱えているという理由が考えられます。先ほどの「寂しい」という強烈な心理もストレスの1つの要素としてあげられますが、ここではまた別の要素のストレスが考えられるのです。
例えば、引っ越しなどで環境が一気に変わってしまった場合、あるいは工事などの嫌いな音が聞こえてきた際など、人間にとってはストレスに感じないことでも犬にとっては大きなストレスとなっている可能性があります。
愛犬が前足をもみもみし始め、尚且つ「もしかしてこれにストレスを感じているのかな?」という原因がある場合、ぜひそれを取り除いてあげたり、あるいは落ち着かせる為に頭を撫でてあげたりしましょう。
癖になっており暇な時に行う
幼少期に母犬から早々に引き離されてしまっている場合、その寂しさからブランケットなどをもみもみしたり、あるいは吸ったりすることで紛らわすことがあります。これを長期間続けてしまうと癖になってしまうのです。
もしも大人になっても頻繁にこの行動を行う場合、家に来た時からこの行動を繰り返していないかどうかを思い出してください。
また、このように癖になってしまっている場合は、特にストレスを溜め込んでいなくても暇な時に行ってしまうことが多いです。「じゃあ問題ないの?」と思われがちですが、胃との繊維が歯に挟まるなど、あまり良い癖ではありません。なるべくやめさせるよう努力するべきでしょう。
「ブランケットサッキング」は心の病?
このように一見可愛らしい仕草のように思える前足でもみもみする行動は、実はストレスが要因となって行動に現れていることが多いです。この行動を「ブランケットサッキング」と呼びますが、このブランケットサッキングは治すことができるのでしょうか。
始まりそうになったら声をかける
まず寂しさからブランケットサッキングをしている場合、愛犬を観察し、行おうとしたところで声をかけましょう。すると「構って欲しい」と感じている犬は飼い主の方を振り向くため、ブランケットサッキングを阻止することができます。
これを粘り強く続け、ブランケットに執着しない癖をつけてあげる事が大切です。ブランケットに頼らなくなれば、自ら飼い主の元へやって来て、構って欲しいアピールをしてくれるようになるでしょう。
しかし、毎回構ってしまうと「こうすれば構ってくれる」と間違った学習をしてしまう子も多いため、毎回声をかけるのではなく、『注意をこちらに向かせる』ということを意識するようにしましょう。
例えば大きな音を出してこちらに注意を向けさせたり、あるいは独り言を言うことで「何しているんだろう?」と興味を持たせることが可能です。
なるべく犬の周りにタオルを置かない
日常生活の中ではなかなか難しいですが、愛犬の手が届く場所、あるいは見える場所になるべくタオル類(タオルやブランケットなど)を置かないという方法も1つの手段です。
タオルなどを見つけることができなければ、ブランケットサッキングをすることはなくなりますので、この方法が最も手っ取り早いでしょう。
しかし、毎日、毎シーズン、タオルを隠しておくことは容易ではありません。したがって、先ほど紹介した「こちらに意識を向けさせる」方法と同時進行で行うと良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。一見可愛らしい仕草にも、本当の意味を知ると治してあげたくなる病気が隠されている可能性があります。今回ご紹介した前足をもみもみする仕草も頻繁に見かけるという方は直せるように努力しましょう。