犬に春菊を与えても大丈夫!
結論から言うと、犬は春菊を食べても大丈夫です。
犬の手作りご飯に春菊を使う飼い主さんもいるぐらいなので、犬が知らないうちに春菊を食べたからといって慌てる必要はないでしょう。しかし、一般的に犬が春菊などのキク科の植物を食べると、嘔吐や下痢などの症状を引き起こす可能性があるといわれています。
そのため、犬に積極的に春菊を与える必要はないというのが現在の見解です。
犬が春菊を食べることによるメリットやデメリット
まず春菊には、人間の体に良い効果をもたらす成分が豊富に含まれています。その春菊の成分は下記の通りです。
- 食物繊維
- βカロテン
- カリウム
- ミネラル
- ビタミンB2
- ビタミンK
- クロロフィル
特に春菊の成分であるβカロテンは、犬の目や被毛の健康状態を保つのに効果的な成分だといわれています。犬の手作りご飯のレシピ本に春菊が載っているのは、これらの成分が犬の体にも良い効果があると考えられているからだと推測できます。
我が家の犬のように、食物アレルギーのある犬でも野菜なら安心して食べられるため、犬の手作りご飯のレシピ本には、春菊以外にも様々な野菜が犬にあげてもOKな食材であると記載されています。
対して、春菊が犬の体に害を及ぼすと主張されるのは、春菊が「ノボロギク」や「シュウメイギク」といったキク科の植物であるためです。「ノボロギク」や「シュウメイギク」の花・葉・根には、犬にとって有毒な成分が含まれているため、嘔吐や下痢、肝臓障害、皮膚炎を引き起こすといわれています。
しかし、私は今まで犬に春菊を与えて、中毒症状を引き起こしたという話は1度も聞いたことがありません。犬に春菊を与えても良いのか、それとも与えてはいけないのかについては、実際のところ、まだ解明されていないということなのです。
そのためレシピ本に記載されているように、あくまでも少量の春菊を加熱して犬に与える分には、問題がないと考えてよさそうですね。
犬は苦味のある春菊を食べるのか
我が家では、家族でお鍋を囲むときは犬にも野菜を与えています。しかし犬(トイプードル)は、どうやら春菊が苦手のようです。確かに春菊には独特の苦味があるため、私たち人間の間でも好みが分かれる野菜ですものね。
嗅覚の良い犬は、苦味のある食べものを避ける傾向にあります。そのため、春菊を好んで大量に食べるという犬は少ないのではないかと思います。キク科の春菊を食べるといっても、我が家の犬のように少量であれば、中毒症状を引き起こす可能性は非常に低いのではないでしょうか。
そのため、犬に手作りご飯を与えている飼い主さんは、レシピ本通りに春菊を混ぜて与えてみて、食べ残すようであれば次からは入れないという選択を取れば良いかと思います。
まとめ
犬と春菊についてご紹介しました。いかがでしたか?
結局、今はまだ犬に春菊を与えても良いかどうかは解明されていません。しかし犬にとって、春菊は絶対にあげてもNGな食材でないことは確かなので、犬がお鍋の春菊を食べてしまったからといっても必要以上に心配しなくても良さそうです。
犬が食べても良いもの、悪いものについては、今回の春菊のように解明されていない食べ物も多々あります。その場合は、飼い主さんが犬の様子を見ながら判断するしかありません。
中毒症状を引き起こす可能性がある食材を無理に与える必要はないため、心配ならば与えないという判断をするのが賢明でしょう。犬にとって良いのか、悪いのかを臨機応変に判断し、犬の健やかな成長を見守りましょう!
ユーザーのコメント
30代 女性 shizuk
春菊はキク科の植物。キク科の植物を犬が食べると、下痢や嘔吐といった中毒症状を引き起こす場合があることは、広く知られています。また、触れるだけでアレルギー症状が出る場合もあります。
現在、キク科の中で春菊だけに焦点を当て、これを食すことが犬にとって害になるかという事について、はっきりとした結論や研究は出されていません。つまり、春菊が犬にとって安全かどうかはわからないのです。わからないということは、リスクがある可能性を秘めています。
栄養があるからといってわざわざリスクのある食べ物を与えずとも、食物繊維ならキャベツやブロッコリーに多く含まれますし、βカロテンなら人参やモロヘイヤ、カリウムなら海藻など、犬が食べても安全だとわかっている食品で栄養分の代替は可能です。
また、アレルギーを起こす場合、症状が出るのが一ヶ月後というケースもあるとのこと。少量与えて様子を見ましょうという記述を目にすることがありますが、数時間様子を見るだけでは本当に安全か否かはわからないのです。
犬は言葉を話せず、ある程度の体調不良なら我慢してしまいます。そのように、人間が犬の体調変化になかなか気付きにくい現状で、リスクのある食物を与えるのは適切なのでしょうか。少量だからと安全か否かはっきりしない食物を与えるのではなく、少しでもリスクがある食物は与えない。これが、愛犬の身体を考える時に最も大切ではないかと考えます。