犬が夏に受けるストレス1:高温多湿な環境
日本の夏の特徴といえば、「高温多湿」な気候ですよね。海外が原産国の洋犬たちは、この日本の夏の気候が苦手で、体力的にも辛い季節と言えます。
温度だけではなく、湿度も重要で、湿度がおおよそ60~70%以上になると、犬は不快に感じたり呼吸がしにくくなり始めたりします。
冷房器具で室温を下げることも大切ですが、過ごしやすさは「湿度」も大いに関係していますので、湿度が高いときには除湿モードを使用
するなど、湿度にも気を付けてあげてくださいね。
犬が夏に受けるストレス2:クーラーが効きすぎて寒い
「涼しければ大丈夫!」と思っている飼い主さんは要注意で、クーラーによる冷えからストレスを感じ、体調不良へと繋がります。
犬にも様々な犬種がいて、体格や被毛の違いが大きいです。例えば、暖かい国が原産でスムースコート(短毛)のチワワやイタリアングレーハウンドなどは、比較的暑さに強いです。
一方、寒い国が原産のシベリアンハスキーやポメラニアンといった、フワフワもこもこの犬種たちや、フレンチブルドッグ、パグ、シーズーなどの短頭種は暑さにとても弱いです。
したがって、犬種や体格の違いによって、クーラーの最適設定温度は大きく異なります。人間の省エネ設定の温度だと28℃くらいであると、暑さに強い犬種のワンちゃんは比較的快適に過ごすことができますが、暑さに弱いワンちゃんは苦しそうに息をしていることになるでしょう。
犬が夏に受けるストレス3:散歩の時間が変わる
夏場はお昼はもちろんのこと、夕方を過ぎても30℃を超えていて暑い日は珍しくないですよね。そうなると、お散歩はほかの季節と比べて時間が早くなったり遅くなったり時間がずれることが多いと思います。
特に室内で快適な温度で過ごしているワンちゃんは、外が過酷な環境であることに気づきにくいので、「どうしてお散歩の時間が違うの?」「まだ行かないの?」などと理由が理解できないことによるストレスが発生します。
熱中症の症状のほうがストレスよりも重大なので、我慢してもらったほうがよいでしょうね。
犬が夏に受けるストレス4:服を着せる
冬の寒い時期に防寒目的で服を着せるのは犬のためにも良いと思いますが、暑い夏にも服を着せていると犬本来の耐暑機能が妨げられ、犬にとってはストレスとなります。
例外として、人間が暑がりでクーラーの温度を下げていて、犬が寒がっている時は服を着せてあげても良いですが、お散歩に行くときは服は脱がせてあげるようにしましょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
私たちにとっても、夏のじめじめした暑さやクーラーのような人工的な涼しさが辛いことがありますが、人間と暮らす犬にとっても同じように辛く感じることがあるのですね。
他にも、お住まいの地域によっては、夏の風物詩である「花火大会」が行われてその音がストレスに・・・なんてこともあるかもしれませんね。
犬と人間の身体的な違いや快適な環境の違いを理解しつつ、犬が快適に暮らせる環境を作ってあげることが大切です。みんなで一緒にこの暑い夏を乗り越えましょう!
ユーザーのコメント
30代 女性 福ママ
熱を吸収しやすいので夏でも服を着せるようにとトレーナーさんに言われ、朝晩の散歩以外のお出かけするときは涼しくなる素材の服や帽子、保冷剤を入れられるバンダナを活用しています。
犬を飼う前には服を着せるのは飼い主の傲慢と思っていたわたしですがいろいろ機能があったり必要なこともあるのだと知りました。
今年は酷暑ですし、アスファルトも気になって靴を履かせるかも迷っています、、
女性 匿名