犬は撫でられるとうっとり!?
あなたの愛犬は撫でられると喜びますか?一般的に、犬は撫でられるのが好きだと言われています。もちろん個体差がありますので、中には撫でられるのが苦手な犬もいるでしょう。
しかし、自分からお腹を見せたり、飼い主さんの手を前足でカリカリしたりして、「撫でて~」とおねだりしてくる犬は多いようです。
わが家のツンデレな愛犬ですら、前足でカリカリして撫でてアピールをよくしてきますし、撫でてあげるとうっとりと幸せそうな表情を見せます。
その表情を見ていると、撫でているこちらまで幸せな気持ちになりますが、なぜ犬は撫でられると喜ぶのでしょうか?
犬が撫でられると喜ぶ理由
犬が撫でられると喜ぶ理由を4つご紹介します。
①コミュニケーションが取れるから
犬は昔、群れで生活していました。その頃から犬たちはお互いになめ合って絆を確認したり、触れ合いを通してコミュニケーションを取ったりしてきました。犬にとってスキンシップとは、とても大切なコミュニケーション方法なのです。
犬は言葉でコミュニケーションを取ることはできませんが、スキンシップを通してなら人間ともコミュニケーションを取ることができます。ですから、信頼している飼い主さんや大好きな人に撫でられることは、犬にとって大きな喜びなのです。
②気持ちいいから
人がマッサージされると気持ちいいのと同じように、犬も撫でられると気持ちよさそうにうっとりとします。特に、自分では掻いたり舐めたりできない場所を撫でてあげると喜ぶ犬は多いです。
そういった場所を信頼する飼い主さんに撫でてもらえたら、喜びも気持ち良さもひとしおでしょう。気持ち良すぎて、撫でられながら寝落ちしてしまうこともあります。
③安心するから
子犬は母犬に舐めてもらったり、きょうだい犬とくっつき合ったりすることで安心感を得ます。この感覚は成犬になっても残るため、飼い主さんに優しく撫でられると安心することができます。
ところで、愛犬を撫でていると飼い主さん自身も安心するような、落ち着くような気がしませんか?人間は犬を撫でているとき、心拍数や血圧が低下し、精神的に落ち着いた状態になることが研究で分かっています。
④「オキシトシン」が分泌されるから
犬と見つめ合ったり触れ合ったりすると、人と犬双方の「オキシトシン」というホルモンの分泌量が増えます。
オキシトシンとは、母親が分娩するときに分泌されるホルモンですが、男性にも分泌されます。このホルモンにはストレスを軽減したり、幸福感や免疫力を高めたりする効果があり、「幸せホルモン」「安らぎホルモン」「愛情ホルモン」などとも呼ばれます。
オキシトシンはスキンシップによって分泌が促されますが、人間同士だけではなく、人間と動物の関係でも分泌されます。そのため、犬は人に撫でられるとオキシトシンが分泌されて、幸せな気分になるのです。
犬が撫でられると喜ぶ場所と嫌がる場所
犬には撫でられて喜ぶ場所と嫌がる場所があります。さて、その場所とはどこなのでしょうか?
犬が撫でられると喜ぶ場所
- 耳のつけ根
- あごの下
- 尻尾のつけ根
- 胸周り
- 首周り
- 眉間
- 背中
などを撫でられると喜ぶ犬が多いようです。こうした場所を優しくマッサージするように撫でてあげれば、あなたの愛犬もうっとりさんになるかもしれませんよ。
犬が撫でられるのを嫌がる場所
- 鼻先
- 足先
- 耳の先
- 尻尾の先
- 後ろ足の内太もも付近
- 口の周り
などは犬にとってとても敏感な場所であるため、撫でられるのを嫌がることが多いです。こうした場所を急に触るとびっくりして、唸ったり噛んだりすることがあります。
愛犬のどの部分を触っても嫌がらないようにすると、日頃のお手入れや動物病院での受診のときのストレスが軽減されます。また、全身の健康チェックができて、病気の早期発見にもつながります。
ですから、撫でられるのを嫌がる場所も触られることに少しずつ慣らして、どこを触られても平気な犬を目指しましょう。
まとめ
コミュニケーションが取れる、気持ちがいいなどいった理由から、犬は撫でられると喜びます。
愛犬を撫でることは、コミュニケーションを取る上で大切なスキンシップになりますが、しこりやできもの、痛がる場所などを見つけることができ、病気の早期発見にも役立ちます。ですから、愛犬の気持ちに合わせつつ、積極的に愛犬を撫でてあげましょう。
犬が撫でられると喜ぶ場所と嫌がる場所についてもご紹介しましたが、犬によって撫でられて喜ぶ場所や嫌がる場所は異なります。ですから、撫でられているときの愛犬の表情などから見極めてあげてくださいね。
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50代以上 女性 さくらまま