犬は人間の感情を理解している!?
オーストリアのウィーン獣医大学で行われた研究によると、ワンちゃんは人間の表情から心理や感情を把握していることが分かったそうです。
スクリーンに人間の喜んでいる顔と怒っている顔の写真を写し、2つのグループに分けた24匹のワンちゃんに選び出す写真を認識してもらいました。グループ1のワンちゃんには「喜んでいる顔の写真を連続して選び出すこと」、グループ2のワンちゃんには「怒っている顔の写真を連続して選び出すこと」、これらを正しく選択することができたらご褒美を与えました。
すると、2つの表情をきちんと区別し、正確に選択することができたそうです。とくにボーダーコリーとジャーマンシェパードは高い正解率だったとか。
さらに、喜んでいる顔を容易に選択するのに対し、怒っている顔を選択するのをためらうワンちゃんが多かったそうです。そのため、「喜んでいる顔=良いこと」、「怒っている顔=悪いこと」ときちんと理解していると推測できます。
このように、ワンちゃんは人間の表情から感情を読み取っていると考えられます。表情と合わせて、声のトーンや雰囲気から感情を読み取ることもできるそうです。
感情を読み取ることができるワンちゃんが、飼い主を心配するとき、どのような行動をとるのでしょうか。ここでは、3つの行動をご紹介します。
飼い主を心配する犬の行動①じっと見つめる
ワンちゃんは本来、じっと目を見つめる、または見つめられることが苦手な動物です。しかし、見つめることで飼い主さんを観察しています。それは、「今日の飼い主さん元気ないな」「いつもと様子が違うな」と感情を読み取っているからでしょう。
ワンちゃんにとって飼い主の悲しい顔を見るのはつらいものです。ワンちゃんが心配そうにこちらを見ていることに気づいたら、「オイデ」と呼んであげましょう。ワンちゃんは喜んですぐに駆け寄ってくれます。
飼い主を心配する犬の行動②飼い主さんを遊びに誘う
飼い主さんが悲しそうな顔をしているとき、前足を膝に乗せてきたり、ボールを持ってきたりするワンちゃんもいます。
これは、「前足を膝に乗せたら笑顔で撫でてくれた!」「ボールで一緒に遊んでいるときの飼い主さんは楽しそう!」という過去の経験から、ワンちゃんが飼い主さんを喜ばせようとしている行動なのです。愛犬を撫でているときやボールで一緒に遊んでいるとき、私たちは自然と笑顔になっていますよね?ワンちゃんはこの顔を覚えているのです。「そんな悲しい顔しないで!また笑顔になって!」と励ましている行動なのです。
飼い主を心配する犬の行動③静かに寄り添う
前述でご紹介したワンちゃんの行動とは反対に、ただ静かに寄り添うワンちゃんもいます。これは飼い主の感情を理解し、「守ってあげなきゃ」と悲しみや苦しみを共有しようとしています。
まとめ
ワンちゃんの性格によって、飼い主さんへの行動は異なります。静かに寄り添いたい、一緒に遊んで励ましてあげたい。ワンちゃんは飼い主さんのためにさまざまなことを考えてくれています。
悲しいとき、落ち込んだとき、愛するワンちゃんがただそばにいるだけでとっても癒され、励まされますよね。そばにいてくれるのはただの偶然ではなく、ワンちゃんは意図的に寄り添ってくれているんです。飼い主だけでなく、悲しい顔をしている人なら誰でも慰めてくれるそうです。健気ですね…!
このように心でつながっているからこそ、人間とワンちゃんに共通の言葉なんていらないのかもしれませんね。
ユーザーのコメント
50代以上 女性 匿名
とても大切でなりません。
30代 女性 しろわんこすまいる
て、事はそんなにあの子達、心配させてんのか!!
不思議ですね。
あの子達の言葉は分からないけど、あのこ達は私たちをしっかり観察して、いつもと違う。
ちゃんと見てる。
心配させないようにしなくちゃいけませんね。
女性 匿名
私の体をクンクンします。
そっと、遠慮がちにしてくるので、恐らく
どうしたのかな?と思っているのだと思います。
愛犬に感謝です。