あら?愛犬がいつもと違う?と思ったらサインかも
我が家の犬はジャンプが大得意です。けれどシニアと呼ばれるラインをとっくに超えた年齢になり、最近では時々ベッドに飛び乗る時に失敗したり車に乗る時にためらうような仕草をするようになりました。こんなサインに気づいたら、ぜひ犬のためにステップ台などの補助を用意してあげてください。
本当はサインが出る前に、7歳を超えたくらいで過剰なジャンプなどは控えるのが理想で、私はうちの犬にはもっと早くに気づくべきだったと反省しています。
7〜8歳だと多くの犬はまだまだ1〜2歳の頃と変わらずに活動できるので、犬自身が自分の限界を認識していない場合が多いのですが、若犬のころと同じように飛んだり跳ねたりしていると、関節などを傷める原因にもなります。予防のためにも早めにステップ台などを使う習慣をつけておくのがベターですね。
特にSUVなど高さのある自動車の乗り降りの際に飛び降りると関節を痛めたり、椎間板ヘルニアになる可能性があるので、補助用品の準備は重要です。
ステップ台を使う時の注意点
小型〜中型犬の室内での補助として使うにはあまり場所を取らないステップ台は最適です。必要に応じて場所を手軽に移動させることもできます。けれどステップ台を移動することについては、多少注意が必要です。
シニア犬は視力と認知能力が落ちている場合があります。特に夜暗くなってからは、ステップがあることに気づかずにぶつかったり、ステップがどこにあったのか忘れてしまって混乱したりすることもあります。犬の状態をよく観察しながら、補助のために置いた道具で犬が怪我をしたりすることがないように誘導してあげましょう。暗い中では人間がステップにつまずいてしまうこともあるのでお気をつけください。
ステップよりもスロープが良い場合も
神経系の問題があったり、関節炎などでステップ台に昇ることも難しい場合や、大型犬の車の乗り降りなどにはステップよりもスロープが適していることもあります。
大型犬の車の乗り降りは抱きかかえて補助することができないので、早いうちからスロープを使う習慣をつけておくと将来的にも安心です。スロープは緊急時の犬の担架代わりに使用することもできます。
スロープを選ぶ時には長さと幅に注意して購入します。犬がゆったりと歩けるだけの幅があり、設置した時の傾斜の角度が18〜20度程度になるのが理想です。スロープが短くて傾斜が急になると、犬は嫌がって使わないこともあります。
その他、以下がスロープを選ぶ時のポイントです。
- 十分な強度を保ちつつ軽量。特に女性が扱う場合はスロープそのものが重いと設置するのが困難です。
- スロープの歩行面にすべり止め加工がされている
- すべり止めの付いた支柱が付いている
- あなたの車に積むことができるサイズ
まとめ
年齢を重ねた犬が、安全に高さのある場所や自動車の中に移動できるためのステップやスロープについてのポイントや注意点をご紹介しました。
犬自身が自分の限界を認識していないことがあると書きましたが、私たち飼い主も無意識に愛犬の老いから目を逸らしてしまうことがあるような気がします。
若い頃と同じように活発に動いているのでステップやスロープなんてまだまだ必要ないと考えていたら、皮肉なことにそれが犬の老化を進めてしまうことにもなりかねません。
怪我や老化の予防のためにも、早め早めに準備をしておく方が良さそうですね。
《参考》
https://www.petmd.com/dog/care/do-you-need-dog-ramp?