犬が人と人の間に入りたがる心理とは
ワンちゃんは言葉をしゃべることができないため、自分の気持ちを行動で示します。目に見て明らかな行動であれば私たち飼い主も分かりやすいのですが、「この行動ってどういう心理?」「ワンちゃんは今なにを思ってるの?」と疑問に思うことも多いですよね。
ワンちゃんが示す行動とともに、心理を探っていきましょう。
犬が家族の間に入りたがる場合
遊んでほしい!
例えば、家族でテレビを見てくつろいでいるとき、家族で楽しそうに話しているとき、ワンちゃんが家族の輪の中に入ってくることありませんか?家族の間に入ってくるとともに、しっぽをたくさん振っていたり、家族の手をしきりに舐めたり、家族の膝の上にお気に入りのオモチャやボールを乗せてきたり…。
これらの行動は、目で見て明らかな通り「遊んでほしい!」という心理を示しています。
もっと私を見て!
実は、ワンちゃんは嫉妬深い動物ってご存知でしたか?大好きな家族が、自分を交えないで楽しそうに過ごしてるところを見ると、「私も混ぜて!」と嫉妬心や疎外感が発生し、家族の間に入っていきます。
とくに、新しく家族として誕生した人間の赤ちゃんや2匹目のワンちゃんに対して、ヤキモチを妬くことが多いそうです。今まで家族が自分に向けてくれていた愛情が、そっちに向けられるのでは?と不安になるからです。
この場合、構っている側の飼い主ではなく、構われている側の人間の赤ちゃんやワンちゃんに対してちょっかいを出す可能性があります。
このような環境の変化は、先住犬にとって、戸惑いや疎外感、ヤキモチにより、ストレスになってしまう可能性があります。飼い主さんは変わらず、愛情を十分に注いであげましょう。
もちろんワンちゃんの性格によって、新しく家族が増える喜びから、ヤキモチよりも愛情を示すワンちゃんも多くいます。
犬が散歩中に知らない人との間に入りたがる場合
アナタだれ?
ワンちゃんは飼い主に対して深い愛情を抱き、常に忠誠心を持っています。そのため、飼い主が知らない人としゃべっているとき、「この人だれだろう?」と警戒し、「守らなきゃ!」という気持ちが発生します。うなったり吠えたりすることで、忠誠心や勇敢さ、飼い主を守る使命感などを示します。
これらの行動は、忠誠心が高い日本犬に多くみられるといわれています。
さびしい…
知らない人が飼い主にとって友好な存在であると分かったあとも、その人と飼い主の間に入ってくる場合があります。これは、「自分が忘れられている」「無視されている」などの疎外感から、飼い主の目を自分に向けようとする行動です。
これらの行動は、チワワやトイプードルなどの愛玩犬でよくみられます。放置していると疎外感が膨らみ、相手を攻撃してしまう可能性があるので、十分に注意しましょう。
まとめ
今回は、人と人の間に入りたがる心理をご紹介しました。
人と人だけでなく、人と犬、犬と犬の間にも入りたがるワンちゃんもいます。行動で示すことによって気持ちを伝えているので、飼い主さんはきちんと理解して、汲み取ってあげましょうね。