健康寿命とは?
健康寿命とは平均寿命は違います。
平均寿命は行きている期間を表すもので、健康でなくても生きていればカウントされるものです。
犬の平均寿命は14歳程度で犬によっては20年近く生きることもあり、寿命は以前よりも伸びています。
飼い主さんが高齢の場合、老老介護となってしまい介護ができずに施設に預ける方や、場合によっては安楽死などを選択する方もいます。
一方、健康寿命とは健康で介護などがいらずに生きていられる期間のことをいいます。
多くの飼い主さんはこの健康寿命を伸ばしたいと思っているはずですが、健康寿命を伸ばすためのペットケアの知識を持っていない飼い主さんが多い傾向にあります。
健康寿命を伸ばす4つのポイント
1.歯を健康な状態に保つ
犬にとって歯を健康な状態に保つことはとても大切なことです。
歯にトラブルがあればご飯を食べにくくなり食欲が落ちたり、歯茎に炎症を起こしたり、その他何らかの病気を引き起こす原因などにもなります。
口内を良い状態に保つには定期的な歯磨きや検診、噛んでもいいおもちゃやおやつを与えることなどが必要です。
歯垢が史歯石になるまえに取り除くことで、細菌の定着や繁殖などを防ぎます。
細菌を放って置くと細菌が体に広がり、内蔵や脳などに悪影響を与えます。
歯磨きの方法がわからない方は一度獣医さんに相談して、正しい歯磨きのやり方を教わると良いでしょう。
歯ブラシを嫌がるのであれば、歯みがきシートを使うという方法もあります。歯をケアする方法は色々あるので、犬にあったものを選んであげてください。
2.肥満にさせない
肥満は確実に犬の寿命を縮めることになります。肥満が健康を阻害するのは人間と同じですね。
肥満によって引き起こされる病気になってしまうと、健康寿命は短くなってしまいます。
適正体重を保つには犬の体の大きさや犬種、年齢、持病の有無などをきちんと把握しておくことが大切です。
また適切な運動は必要不可欠です。
年齢を重ねると代謝が悪くなり運動量も落ちるため太りやすくなるので、食事を変えたり、運動のやり方を変えたりなど上手に体重を管理してあげなくてはなりません。
特に関節が弱い犬などは肥満になると余計な負荷がかかるため苦しむことになります。
肥満を防ぐには飼い主さんが餌を調整して、運動をさせてあげるしかありません。
3.ストレスを溜めない
ストレスが多い生活は寿命を縮めてしまいます。ストレスフリーな環境が寿命を延ばすことにつながるのです。
例えば飼い主さんとのコミュニケーション不足や運動不足、環境の変化や騒音などがストレスの原因になります。
毎日のコミュニケーションと散歩などの運動、環境に変化があった場合の犬へのケアなどが必要になります。
リラックスできるような環境の整備も大切で、いつも寝床を綺麗にしたり少し薄暗くして犬が安心できる場所を作ってあげたり、静かに休めるようにしてあげることが重要です。
子供がいる家庭では、子供が犬にちょっかいをかけすぎないように注意しなくてはいけません。
犬もゆっくりと休む時間は必要なので、薄暗くて狭いちょっとした隠れ家を家具の隙間などに作ってあげるのも良いですね。
4.定期検診とワクチン接種
犬にかかる医療費は安くはありません。毎月のノミ・ダニの予防薬やフィラリア予防の薬、ワクチン接種など犬の健康を保つための医療費は結構かかるものです。
わんちゃんの保険もいっぱい最近はでていますが、人間のような保険があるわけではないので、犬を飼い始めて医療費にびっくりしてしまう方もいるのではないでしょうか。
しかし病気になってから治療をするのに比べたらそんなに高いものではありません。
愛犬の命を守るための値段なのです。
定期的な検診で病気を早い段階で見つけるのも、犬の健康寿命を延ばすことにつながります。早期発見、早期治療で、犬の命に関わるような怖い病気も早めに対応することができます。
犬の病気は外見からはわからないことが多いので、定期的な検診はとても重要です。
成犬であれば少なくとも1年に1〜2回、子犬なら2〜3回は検診を受けましょう。
ワクチンで副作用が心配という方は、獣医さんとよく相談してみてください。
犬の寿命を延ばせるのは飼い主さんだけ!
犬の病気や事故は飼い主さんの不注意や管理不足によるものが多く、知識をちゃんとつけておく必要があります。
病気や事故を事前に防ぐことで健康寿命を延ばすことにつながります。
愛犬の寿命が延びるのは嬉しいですが、できるなら健康な状態でいてほしいですよね。
愛犬の健康を維持できるのは飼い主さんだけです。日々の生活の中で何かおかしなところがないか、ちょっとした変化などでも気を使ってあげることが大切です。
そのためには日頃コミュニケーションを取っている必要があるので、毎日少しでも良いので愛犬とコミュニケーションを取る時間を作ってあげてください。犬も嬉しいことが多いほうが健康でいられます。
今回ご紹介した健康寿命を延ばす4つのポイントを参考に現在の環境や愛犬の扱い方などをもう一度確認してみてはどうでしょうか?