愛犬の前でケンカをするとどうなる?犬の行動と4つの心理

愛犬の前でケンカをするとどうなる?犬の行動と4つの心理

みなさんは愛犬の前でケンカをしたことはありますか?毎日暮らす家族だからこそ、本音をぶつけたり意見が食い違うこともありますよね。こんな時、愛犬はどんな行動を取るのでしょうか。ここでは犬が人間のケンカに割り込む心理を解説しましょう。

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犬は争い事を好まない平和主義

吠える犬

人間との暮らしの中で社会性を身に着けた犬は、平和を好み紛争を避ける傾向があります。グループの支配者に従い秩序を守る行動を取るといいます。

犬が人間同士の口論や喧嘩の仲裁に入るような行動は、犬が野生時代に群れで生活していた頃から備わった本能です。

野生の犬は群れのリーダーが中心となり、下位の仲間に自分の意思を伝えるためにボディランゲージが使われていました。

「落ち着いて!」カーミングシグナルのひとつ

伏せをする犬

みなさんはカーミングシグナルという言葉を聞いたことがありますか?「calming」
=鎮めるという意味で、自分と相手を落ち着かせるための合図のことです。ノルウェーの動物学者が提唱したカーミングシグナルは現在27種類ほどに分類されているといいます。

言葉を話さない犬は、群れの仲間と不要な争いを避けるために自分の立場や感情を相手に伝えるための信号を発していました。人間同士のケンカの中に入り込む行動は、カーミングシグナルの一種だといわれています。

人間と共存する犬は、仲間同士の不穏な空気を読み取り、「落ちついて!」と合図を送っているのです。

“守る”という本能を刺激される

カップルと犬

犬がどちらかの味方をするような行動が見られることもあります。
野生の犬は、仲間同士でケンカをすると、強い方の味方をして弱い方を攻撃する弱肉強食社会の中で生きてきました。

人間社会の中で暮らす犬は、弱い方の味方をするという概念はなく、“守る”という本能を刺激されるのです。

つまり、犬のリーダー=ご主人(夫)だと理解している犬が、妻や子どもの味方をする場合は、毎日ご飯をくれる・抱っこしてくれる・遊んでくれるなど、犬と触れ合う時間が長い方の味方をする傾向にあるようです。

犬と信頼関係を築いてきたはずなのに、妻や子どもの味方をされるとは…一家の大黒柱としてちょっぴり切ない気分かもしれませんね。

二人の関係に嫉妬?自分に注目して欲しいから

笑顔のチワワ

犬は人間同士のケンカや争いなど感情がエスカレートしていく課程を読むことができません。しかし、険しい表情や大声を出すことによって、仲間同士の闘争や空気の悪さを感じとることができるのです。

犬にも私たちと同じようにいくつかの感情がありますが、人間のように複雑な感情が入り込み、日頃溜まっていた鬱憤をその場で爆発させてケンカに発展!なんてことは理解できないでしょう。

ケンカをしている間に入り込んだり、吠えたりする犬は、ご主人様と2番目に好きな人との関係にジェラシーを感じ、「何してるの?」「ねぇお願いだから構って!」「ご主人様を取らないで!」など、嫉妬や複雑な心境が絡み合い、不安な感情や欲求を伝えるために割り込んでくることもあります。

最後に

リードを引き合う人間の手と犬

人間同士のケンカに犬を巻き込むのは大人気ないというか、場の空気の悪さにハッとさせられ、ここは愛犬の顔に免じて和解するしかないですね。犬は仲間を大切に思い、平和で穏やかな暮らしを望みます。

言葉を話さない犬が、優れた観察力や鋭い洞察力で人間同士の感情のもつれさえも読み取ることができるのです。

私たちが悲しい時や落ち込んでいる時、犬が顔や涙を舐めたりするのは、人の心の痛みが分かるからです。

昨年流行語大賞を受賞した「忖度」という言葉は、相手の気持ちを“推し量る”、“汲み取る”という意味で使われています。

まさしく犬は人間に忖度できる動物ですね。野生時代から培われた犬の社会性や仲間の気持ちを汲み取る力は、私たちが社会の中で最も養いたいコミュニケーション能力ではないでしょうか。

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