犬のシャンプーの頻度は暑い夏は増やすべき?
トラブルのない皮膚を持つ犬の場合、基本的にシャンプーの頻度は月に1~2回が目安とされています。それは暑い夏でも特に変わりはありません。
私たち人間は夏になると汗をたくさんかき、体のべたつきやにおいが気になりますが犬の場合汗が出る汗腺が肉球など体の一部分にしかないため暑い季節だからと言ってそれほど他の季節と大きな違いはないためシャンプーの頻度を増やす必要はないと思います。
シャンプーの頻度を増やしてしまうと皮膚への刺激となってしまったり、必要な皮脂が取れすぎてしまったりすることで皮膚が乾燥してトラブルを引き起こすこともあるので注意しましょう。
夏に犬のシャンプーの頻度を増やした方がいい場合とは?
夏になると川や湖などで水遊びをするという犬もいますが、そういった時にはきちんときれいな水で洗い流したりシャンプーを行うようにしましょう。川や湖など自然の水は見た目にはきれいでも泥や藻、微生物などが付着することがあり、そのまま放置すると悪臭や皮膚トラブルの原因になるため必ず洗い落とすことが大切です。
また、夏の終わりころから始まることもある秋の換毛期にシャンプーの頻度を少し増やすこともいいでしょう。
最近では室内で飼育されている犬が増え室温が常に快適に保たれていることなどから、換毛期がなくなったなどと言われることもありますがやはりその犬それぞれに「抜けやすい時期」があると思います。
抜けた毛が新しい毛に絡んでいつまでも体に残っていると、皮膚にとってはよくない環境になるためできるだけこまめにブラッシングをして古い毛を取り除くことが大切です。
しかしきりがないほど抜ける時はシャンプーをしてしまった方がすっきりしますし、その時期はふけが出たり体にかゆみを感じる犬もいるのでいつもの月に行うシャンプーのペース+1回くらいの感覚でシャンプーを行うといいでしょう。
犬を自宅でシャンプーする時のポイントや注意点
お湯の温度は「ぬるい!」と感じる程度
犬の皮膚は人間の4分の1程度しかなくとても薄くデリケートです。普段は毛で覆われているためあまり気にならないかもしれませんが、シャンプー時は皮膚もしっかりと洗うためその刺激を受けやすくなります。熱さも感じやすく刺激となってしまうため、人間が感じる適温ではやや熱すぎることも。38度程度で飼い主が「ぬるいな」と感じる程度の温度にしましょう。特に暑い季節は体温を下げるためにも特にぬるめのお湯でシャンプーをするようにしてください。
シャワーヘッドを体につけるようにして流す
水が苦手、特にシャワーの音や刺激が苦手な犬の場合は水圧や水しぶきを感じさせないために、シャワーヘッドを体に軽く押しつけてすべらせるようにして洗い流すといいでしょう。体からシャワーヘッドが離れているほどバシャバシャとした感覚があり、苦手な犬にとっては不快なものです。特に苦手な場合はシャワーヘッドを外してホース上にしたり、手桶などにお湯を入れて優しく洗い流すようにするといいと思います。
毛の根元から乾かすようにする
シャンプーをする時に大切なポイントとして「しっかりと乾かすこと」が挙げられます。毛の内側はアンダーコードなどがあり、とても乾きにくいのですが根元をきちんと乾かさないと内部に湿気がこもり皮膚トラブルや雑菌の繁殖の原因になるので気をつけましょう。
人間用のシャンプーは使用しない
犬の皮膚は人間に比べて薄くデリケートなので、シャンプーは犬用のものを使うようにしましょう。人間用のものでも肌に優しいタイプや無添加のものなどもありますが、犬の皮膚には合わない成分が入っていることもあります。人間の頭皮のpHは弱酸性ですが、犬の皮膚のpHは弱アルカリ性なので真逆です。そのため皮膚のコンディションを保ちにくくなるため、犬に人間用を使わないほうがよいでしょう。トラブル防止のため使用しないようにしてください。
犬のシャンプーについてのまとめ
犬のシャンプーは毛をきれいにするだけでなく、皮膚の健康を保つために非常に大切なケアです。普段はトリミングなどに出すので自宅ではシャンプーをしないという人もいると思いますが、汚れや抜け毛の状態に合わせて適切な頻度でシャンプーをしてあげることも必要です。全身を洗うのが大変な場合は、特に汚れやすい足やお腹など部分的に洗ってもOK!水が好きな犬であれば暑い季節には水遊び代わりにもなりますし、スキンシップや普段は分かりにくい皮膚状態のチェックにもなるので自宅でのシャンプーにもチャレンジしてみてくださいね。