マムシに犬が噛まれた時の対処法
マムシに犬が噛まれた時の対処法は、1秒でも早く動物病院に連れて行き、治療を受けさせる以外に方法はありません。
マムシは毒を持っているので、素人である私達が犬に応急処置を行なった結果、飼い主の方が犬から毒をもらってしまい重篤になるケースも想定されます。
したがって、飼い主に出来る事はかかりつけの動物病院、あるいは自分がいる場所から最も近い動物病院に連絡をして、受け入れ態勢を作ってもらうことです。
そして、病院には事前に犬の事情を説明しておくことで、診察の順番を優先してもらえますし、場合によっては手術の態勢を整えてもらえます。マムシに犬を近付けさせないことが最も重要ですが、万が一犬が噛まれてしまった場合には早急に動物病院へ連絡して下さい。
マムシに犬が噛まれた時の症状と治療法
犬にはマムシの抗体は存在しないので、噛みつかれてしまうとその部位は確実に腫れ上がります。すぐに適切な治療を施さなければ、命に関わる事態にもなりかねません。
まずは犬に抗生物質とステロイド剤が投与され、体内に毒が回るのを防ぎます。そして、マムシの毒が血液に回ると容態が急変してしまうので、輸血の処置が取られる事も多いです。犬がマムシに噛まれた後、すぐに動物病院に向かえば薬の投与と輸血、そして傷口の消毒で終わると考えられます。
マムシに噛まれた部位が壊死していれば緊急手術を行います。場合によっては、入院もしなければならない可能性もあります。地道な治療を数日続けていけば、犬の容態も必ず快方に向かいます。
マムシに噛まれたとしても犬は耐性がある?
犬はマムシの毒に対して耐性があり噛まれたとしても死亡する事はない、という噂が出回っています。しかし、現実はそうではありません。マムシに犬が噛まれてしまったら死亡する確率の方が高いのです。
例えば、犬にマムシの毒に耐性があるという噂を信じて、噛まれた患部を医者に見せずに放置してしまったとします。すると、噛まれた部位にはマムシの毒が入り込んでいるので、皮膚の壊死や化膿が起こります。
皮膚の状態によっては緊急手術が必要となり、手を尽くした結果間に合わない、または手術の負担が掛かり過ぎてしまった末に犬の命を落とすというケースがあります。したがって、マムシに犬が噛まれても死なないという噂は誤りであると言えます。
マムシに犬が噛まれてしまった場合は、早急に動物病院へ連れて行ってあげて下さい。
マムシ以外で犬が注意すべき蛇の種類
犬がマムシ以外で注意しなければいけない蛇の種類は、ほぼ全種類の蛇だと言えます。蛇は無毒であっても、犬が噛まれてしまうと、強い痛みを伴い患部が腫れ上がってしまうからです。
特にアオダイショウは無毒の蛇として有名ですが、口内にたくさんの細菌や雑菌が潜んでいます。アオダイショウの雑菌だらけの口で犬が噛まれてしまうと、毒蛇に噛まれたような症状が表れます。
したがって、マムシ以外で犬が注意しなければならない蛇は強いて名前を挙げるのであればアオダイショウです。
犬は動く対象物に対して追いかけたり、飛び掛かったりする習性があるので、草むらに隠れている蛇には特に気を付けなければなりません。犬は不用意に、蛇には近付かないように躾をしておきましょう。
まとめ
犬は狩りが得意である事も災いして、目の前で動いている対象物を追い掛けてしまうために、マムシや他の蛇に噛まれる事故が耐えません。したがって、犬との散歩するコースをある程度整備された場所に変更するか、適切な躾を行うことでマムシの事故を事前に回避出来ます。
しかし自衛をしていても、犬がマムシや他の蛇に襲われてしまう可能性はゼロではありません。万が一のために、動物病院に直ぐに連絡出来るような体制を整えましょう。
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