どうして?わんこがお風呂嫌いなわけ
わんこはどうしてお風呂が嫌いなのでしょう?
濡れる感覚が嫌だったのか、お風呂で怖い思いをしてトラウマになってしまったのか、嫌いになった原因は様々な要因が考えられます。もちろん、そもそもの性格でお風呂が嫌いというわんこもいます。
実は、犬がお風呂を嫌がるのは、「わんこの本能」や「野生のころの性質」に関係していることも多いんです。
犬がお風呂を嫌がる理由
自分の匂いが消えてしまうのが嫌だから
わんこをせっかくお風呂に入れたのに、上がったそばから地面やラグに身体をこすりつけてしまってガッカリ!なんて経験はありませんか?
実は、私たちにとっては「良い匂い」なシャンプーの匂いも、わんこにしてみれば「落としてしまいたいじゃまな匂い」なんです。なぜなら、わんこにとって自分の匂いは自分の存在をアピールする大切な手段だからです。
その匂いを消されてしまうお風呂、特にシャンプーは天敵というわけです。
被毛が濡れるのが嫌だから
わんこをお風呂に入れると、被毛を乾かすのが一苦労ですよね。自然界に生活していたころから、わんこは本能的に身体を濡らすのを好みませんでした。
それはやはり、完全に乾くまでに時間がかかるからということが一点。私たちも、濡れた髪や洋服がべったり皮膚にくっついていると不快に感じますよね。
シャワーが怖いから
単純にシャワーの音や水圧、水しぶきが怖いという場合もあります。シャワーというものの構造が理解できないわんこにとっては、シャワーは大きな音とともに予期せぬ方向から水をかけてくる恐ろしい物体に見えてしまうのです。
幼い頃のトラウマがあるから
意外と多いのがこの理由です。子犬のころに無理やりシャンプーをされて痛かった記憶や、目や耳に水が入って気持ちが悪かった記憶が残っていて、お風呂そのものがトラウマになってしまっている可能性があります。
試してみて!お風呂嫌いなわんこ対策
お風呂を楽しい場所だと思わせる
わんこをお風呂場に入れたら、いきなり本番のシャワーやシャンプーをはじめるのではなく、おもちゃを使ったり、おやつをあげたりして遊んであげてみてください。
お風呂場を好きになってもらわないことには、わんこを上手にお風呂に入れてあげることはできません。最初はお風呂はなしで、遊ぶだけでもいいかもしれません。
わんこがお風呂場に慣れてきたら、シャワーやシャンプーに挑戦してみましょう。
シャワーの水圧は弱めに設定する
シャワーが怖いためにお風呂嫌いになってしまうわんこがいることは、上でもご紹介した通りです。わんこがシャワーに恐怖感を抱いてしまわないために、シャワーの水圧はごく弱めに設定しましょう。
水圧が強いと音も大きくなりますし、皮膚への刺激も大きくなってわんこがびっくりしてしまいます。また、水しぶきが大きくなって目や耳に水が入ってしまう可能性もあります。
水圧を弱くしてもどうしてもシャワーを怖がる場合には、シャワーは使用せず、湯船やたらいに溜めたお水で洗ってあげるようにしてもいいでしょう。
お風呂デビューは特に慎重に
「お風呂=怖い、不快」という印象を残してしまわないように、わんこのお風呂デビューは特に気を遣ってください。わんこはもともと、嫌なものに対する記憶を強く残す生き物です。
一度お風呂を嫌だと思われてしまったら、お風呂好きになってもらうのは苦労しますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?あまりにわんこがお風呂嫌いな場合には、無理やり自宅でお風呂に入れようとするのではなく、トリミングサロンなどプロの手を借りてしまうのも1つの方法です。
わんこ自身と飼い主さんにとって、どちらのほうがストレスや負担が少ないのかを考えて選んであげてもいいかもしれませんよ。