犬にとって筋肉の役割
丈夫な体づくりの基礎
我が家の犬は元気いっぱい、散歩も大好きな健康わんこなのですが、先日かかりつけの動物病院で「もう少し太ったほうがいいかな」と指摘を受けました。
ダイエットに悩んでいる犬の話はよく耳にし、ダイエットグッズなどもよく見かけます。でも、痩せている犬に関するリスクはあまり聞いたことがなかったので、なぜもう少し太ったほうが良いのか、その理由を聞くと…
「痩せているため、筋肉が少ない」
ということらしいのです。
筋肉を付けることはケガや病気のない健康な体を維持するためにとても大事なことだと教えてもらいました。
確かに食が細い犬なので、もう少し体重を増やしたいな、と思ってはいたものの、十分な散歩時間を取っているし走ることも好きで活発です。まさか、筋肉量が少ないとは思ってもみませんでした。
食事についても、嗜好性の良いものをトッピングをしてみたり、安心安全な食材選びにこだわってみたり、たくさん食べてくれるように工夫はしてきましたが、「筋肉」をつける体作りという事に関して意識したことがなかったので戸惑いました。
そこで、健康な体を作るために筋肉がどんな働きをしているのか、毎日の食事で何を取り入れることにより筋肉量を増やすことができるのか、調べてみることにしました。
犬の筋肉が少ないと何が危険?
適切な筋肉量をつけることは健康に長生きできる体を作るためにとても重要なことなのです。
運動だけでなく体を支える「骨・関節・腱を保護する働き」があるため、ヘルニアや脊髄の病気などの予防、再発予防やリハビリにも筋肉は必要なのです。
痩せている犬だけでなく、太っている犬も筋肉をつけ基礎代謝を上げることで"太りにくい体質"につながります。
ケガや病気になりにくい健康な体を作るためには、痩せ過ぎ、太り過ぎのないよう、体重管理と適切な筋肉量を維持することが大切です。
また、シニア犬になってくると筋肉も衰えてきます。
今からできる運動と食事のバランスを意識し、出来るだけ長く健康寿命を楽しめるように
筋肉のついた丈夫な体を作ってあげたいですね。
犬の筋肉作りに最適な6つの食品
良質なタンパク質やアミノ酸は筋肉作りに最適な食材です。
1.たまご
タンパク質が多くアミノ酸もバランス良く含まれ、ビタミンも豊富な完全栄養食品ですが
アレルギー源になりやすい食材でもあるので取りすぎには注意が必要です。また卵白の生食はNGなので必ず加熱して与えてください。
2.牛肉(牛ヒレ肉、牛モモ肉)
痩せている犬や活動犬に適しています。
カッテージチーズやたまごとの組み合わせでアミノ酸バランスが良くなります。
太っている犬には低カロリー低コレステロール、高たんぱく質の馬肉がおすすめです。
3.鶏肉(ささみ、皮なし胸肉)
ささみは低脂肪の良質な高タンパク源。消化も良いので免疫力も高まります。
4.魚(鱈、マグロ赤身、カツオ)
体に良い油を含んだ魚はタンパク質の補給源です。
特に白身魚は良質なたんぱく質を含みリンが少ないのでおすすめです。
5.豆類(豆腐、納豆)
植物性タンパク質の木綿豆腐や納豆は良質なたんぱく源です。
豆腐は冷たいままで与えるとおなかを壊してしまうため常温にして与えると良いでしょう。
納豆はビフィズス菌などの善玉菌を増やしてくれる働きもあります。
6.チーズ(カッテージチーズ)
チーズは高タンパク・低脂肪・低カロリーのカッテージチーズがおすすめです。アミノ酸が肝臓を健康に保ち筋肉を強化します。
犬にとってタンパク質は筋肉づくり(維持)に最適な栄養素ですが、だからといって過剰に取りすぎてしまっては栄養のバランスを崩してしまいます。過剰摂取や偏った与え方により健康を害してしまうことのないよう、注意が必要です。
特にシニア犬の場合は体に負担をかけないよう、消化吸収の良い良質なタンパク質を適量摂取することが大切です。
まとめ
犬の筋肉についてご紹介いたしました。特に冬は寒さで運動不足になったり、冷えから関節トラブルなどが起こりやすい季節です。普段からバランスの良い食事と運動を心がけることが大切です。
おいしく食べて、楽しく散歩して、ストレスなく理想的な体重と筋肉量で丈夫な体を目指しましょう。