ウンチは健康のバロメーター
犬の体調が悪いときは、ウンチに変化がおきます。いつもと違う様子のウンチが出たら、具合が悪くないか様子を観察することが大切です。
ワンちゃんは具合が悪くても、言葉で表現できませんから、ウンチがワンちゃんからの体調のメッセージと思って毎日観察する習慣をつけましょう!
異常のあるウンチ
このようなウンチは病気の可能性があります。
なお、赤色、黒色のウンチは血便といって、ウンチに血が混じっていたり、内蔵から出血しているような重い病気の可能性があります。
赤色のウンチ
大腸や肛門付近で出血しています。
考えられる病気は、アレルギー、寄生虫、細菌感染、腫瘍などです。
黒色のウンチ
胃、小腸、胆のうなど、肛門から遠い、内蔵から出血していると考えられます。
肛門まで出てくるのに時間がかかるため、黒くなります。
考えられる病気は、消化器や胆のうの病気です。
白色のウンチ
いつもと同じフードなのに、白色や灰色のウンチは異常です。
考えられる病気は、消化不良、急性すい炎、コシジウムの寄生です。
下痢
下痢は様々な原因でおこります。
ワンちゃんの下痢は1番多い異常です。
下痢をしている原因を探ることが大切ですが、すぐに病院へ連れていくかどうか迷いますね。
受診の目安は、ワンちゃんが元気かどうかです。元気なようなら、1日家で様子を見ましょう。
元気がない様子を見せたり、熱があったり、吐いたりしていたら、すぐに病院へ行きましょう。
考えられる下痢の原因は
- 食事の変化
- ストレス
- 寄生虫
- 感染症
- 中毒
- 消化器の病気
- 肝臓の病気
などです。
慢性的に下痢をすると、腸の内壁に炎症がおきる腸炎になってしまいます。
腸炎になると、腸壁から出血するので、赤色の血が混じった血便になるかもしれません。
ところが、ワンちゃんの腸炎はよくあることなので、まず病院へ行って先生と原因を探ってもらい、焦らずに対処しましょう。
消化のよいドッグフードや病院の処方食で改善するかもしれません。鶏のささみやおから等も消化のよい食べ物です。
野菜や、特に根菜は消化しにくい食べ物なので、下痢が続いている時はしばらく控えてください。
ウンチを病院へ持っていこう
ウンチを先生に見てもらったり、検査をすれば、病気が分かることがあります。
病院の診察を受けるときに、できればアルミホイルなどで包んで容器に入れて持っていくと病気の発見に役立つこともあります。
くれぐれも乾かないように工夫し、できるだけ新鮮な便をもっていきましょう。寄生虫の中には排泄後30分で死滅し発見が遅れる寄生虫もいます。
健康なウンチは?
毎日、愛犬のウンチを観察していると、健康なウンチが出てきたら、今日はいいことがありそうだ‼と、こちらまで嬉しくなってしまいます。
そこで、健康なウンチを日頃から知っておくことが大切です。健康なウンチを知っていれば、ウンチの異常にすぐに気がつくことができるからです。
健康なウンチは、ティッシュでつかんでも崩れない程度の硬さで、地面やトイレシートに湿った跡がつき、色は濃くも薄くもない茶色です。
犬は普通は食べた回数だけ排便をしますが、1~2日ウンチが出ないことが稀にあります。
それでも、その程度であれば便秘の心配はありません。
まとめ
愛犬の健康を守れるのは飼い主さんだけです。
1番そばで生活をしているからです。
そして、毎日のウンチは愛犬からの健康メッセージです。日頃からウンチを確認する習慣をつけ、いつもと違うなと思ったらすぐに異常に気がついてあげましょう。
赤色、黒色、白色のウンチを見かけたら、すぐに病院へ連れていってあげてください。
下痢も愛犬の様子をよく観察して、元気がないなら病院へ行きましょう。
毎日のウンチチェックで、あなたと愛犬の笑顔が続きますように!