犬同士の挨拶で見られる仕草や行動5つ
散歩をしていると向こうから違う犬が歩いてくることがありますよね。そんな時、一度ピタッと止まり、相手をジッと見据え、その後近付いていく犬が多いと思います。 これは遠くから匂いを嗅ぐことで、第一段階として簡単な相手の情報を読み取っているのです。
では、その後、犬同士が触れ合う際、挨拶というのはどのようにして行われているのでしょうか。ここでは、犬同士で挨拶している時に見せる仕草や行動を紹介します。
犬同士の挨拶の仕方1.鼻先をくっつけて匂いを嗅ぐ
最初の挨拶として、お互いに鼻と鼻をくっつけて挨拶をする「鼻キス」という行動に出ます。
顔を近づけて鼻先をくっつけることによって、相手の匂いを嗅ぎ、「この犬は会ったことがあるか」「相性は悪くないか」などを判断しているのです。
どんな犬が相手であっても、まずはこの挨拶をすることが基本です。もちろん、中には遠くから匂いを嗅いだ時点で「相性が悪いかも」「あまり興味のない相手だ」と判断した場合には、接触しないということもあります。
知っている相手であれば、後にもご紹介しますが、親しく体を擦り付けたり、遊びに誘う動作をします。一方知らない相手であれば、より詳しい情報を得るために、お尻の臭いを嗅ぐなどの行動に出ます。
犬同士の挨拶の仕方2.相手のおしりの匂いを嗅ぐ
先ほども出てきた挨拶の1つです。相手のおしりの匂いを嗅ぐことで、鼻先をくっつけて相手の匂いを嗅ぐよりも、より相手の情報を得ることができるのです。
おしりというのは、そもそも顔や他の体の部位に比べて、おしりは匂いの濃度が濃い部分です。また犬の場合、犬特有の肛門線と呼ばれる分泌組織があります。この肛門線から放たれる匂いに情報が詰まっているのです。
そのため、自分に自信のある犬は、積極的に相手のおしりの匂いを嗅ぎに行こうとし、自分の尻尾はピンと上がっています。
対して自信のない犬は、「相手に情報を知られたくない」と尻尾を下げ、抵抗する傾向があるのです。
犬同士の挨拶の仕方3.頭を低くしてお尻を高く上げる
頭を低くし、お尻を高く上げるという仕草は、一見、相手を威圧しているような仕草にも見えてしまいます。しかし、実はこの仕草は挨拶が一通り終わり、「一緒に遊びましょう!」と遊びに誘っている仕草なのです。
自分はもう相手の情報をしっかり嗅ぎ取り、「相性が良い」「この犬に興味を持った」と感じているため、一緒に遊びたがっているのですね。これも挨拶の一種です。
もちろん、威圧している場合もありますので、その場合は牙を見せたまま唸っているかどうかを確認しましょう。
唸り声にも違いがあり、低く「ヴー」と長く唸っている場合には警戒、または威圧しています。あまり低くなく、「ヴッ、ヴッ」と短く唸っている場合には、楽しくテンションが上がっていることを意味しています。
犬同士の挨拶の仕方4.地面に伏せる
相手の犬がこちらに向かってきた際、急に地面に伏せ始めたという経験はありませんか?
特に大型犬に見られる仕草なのですが、この行動には自分の体を小さく見せることで「怖くないよ。仲良くなりましょう」という意味が込められています。
やはり、大型犬と小型犬では、小型犬の方が怖がってしまい、積極的に近付けないということが多々あります。それを感じ取り、自分が姿勢を低くすることで、相手を怖がらせずに、匂いを嗅いでもらおうとしているのです。
この行動は相手を思いやるという点から見て、社交的であるだけでなく、優しい性格を持つ犬に多く見られる傾向があります。
犬同士の挨拶の仕方5.体を相手に擦り付ける
この体を擦り付ける行動は、基本的に「大好き!」という愛情表現です。そのため、一般的には初対面の犬ではなく、以前より親しくしている犬に出会った際、行われる動作です。
「こんにちは!会いたかったよ!」という大好きアピールを挨拶として行っているのです。
しかし、例外もあります。初対面であり、尚且つ非常に社交的な犬の場合には、初対面であってもおしりの匂いを嗅いだ後、「この子のこと大好き!」と感じれば、体を擦り付けることがあるのです。
人間で例えるならば「一度会って話したら友達」という、とても明るくフレンドリーなタイプの性格であると言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。その犬の性格によっても、挨拶の仕方に個性が見られます。自分の愛犬はこれらの挨拶を積極的に行っているかどうかを次の散歩時に確認してみてくださいね!