わんこの発情期はいつ?
そもそも、わんこの発情期がいつなのかを把握していなければ、その行動やしぐさが発情期によるものなのか、そうでないのか判断がつきませんよね。まず、初めての発情期は、子犬が成長し、性成熟を迎えてから訪れます。この時期には性差や犬種差、個体差があり、早ければ生後4~5か月で始まる子もいれば、2歳頃にならないと始まらない子もいます。
定期的な発情期があるのは女の子だけ
発情期は一般的に年に2回、春と秋に訪れるといわれていますが、室内飼いが増えて生活空間の気温差が少なくなっている現代では、換毛期と同様、あまり季節感がなくなってきています。
そして、意外と知られていないのが、この「年に2回」という定期的な発情期があるのは女の子だけということです。では、男の子はどうなのかというと、自分自身の身体的・生理的な状況を問わず、発情期を迎えている女の子のフェロモンを察知することで発情するといわれています。
1回の発情期は1か月ほど
わんこの発情期は、いわゆる「生理」がある期間、すなわち性器からの出血が認められる「発情前期」と、その後の本来意義での「発情期」の期間を通して呼ばれることが多く、この期間はおよそ1カ月続きます。よく出血が終わると発情期も終わりだと勘違いされてしまいますが、出血が終わってからこそが妊娠の最適期となりますので、妊娠を望んでいない場合には注意が必要です。
では、発情期によく見られる仕草や行動について、女の子の場合と男の子の場合に分けて見ていきましょう。
女の子の場合
陰部をよく舐める
発情前期には陰部からの出血があるため、陰部を気にしたり、舐めたりする仕草をよく見せることがあります。人間と同じで出血量には個体差があるため、出血量が少ない子の場合には、血を全て舐めとってしまう場合もあるため、生理が来ていることに飼い主さんが気付かないこともあります。トイレの後でもないのに陰部を舐める仕草がよく見られたら、少し気にして見てあげましょう。
食欲が変化する
発情期を迎えると、突然食欲が湧いてがっつくようになる子もいれば、逆に食欲がなくなってごはんの食いつきが悪くなる子もいます。食欲がなくなる子の場合には、元気もなくなることが多いです。病気やケガなどが原因で食欲がなくなることもあるので飼い主さんは気掛かりですが、発情期中であればしばらく様子を見てあげてください。
そわそわする
発情期には性的に精神が高ぶることから、落ち着きがなくなってそわそわする子も多くなります。この高ぶりが満たされることなく「そわそわ」が続くと、わんこは強いストレスを溜め込んでしまいます。
おしっこの回数が増える
発情期にはおしっこの回数が普段より多くなる子もいます。そのため、トイレトレーニングが完了している子であっても、トイレまで我慢することができずに粗相をしてしまうことがあります。発情期中の粗相についてはあまり深刻に捉えすぎたり、叱りつけたりしないようにしましょう。
男の子の場合
攻撃的になる
発情期の女の子がそわそわするのと同じように、発情期の女の子の存在を感知した男の子も性的な高ぶりや興奮を感じます。その欲求が満たされない場合にはストレスが溜まった結果、飼い主さんに対して反抗的な態度をとったり、無駄吠えをしたり、物を壊すなどの破壊行動に出ることがあります。
マウンティングが増える
マウンティングには様々な意味があり、上下関係を示すために行うこともありますが、性的なストレスを発散させるために行うこともあります。特に、発情期の女の子のフェロモンを嗅ぎつけ、自身も発情してしまった場合には、交尾の疑似行為としてのマウンティングを頻繁に行うようになります。
マーキングの回数が増える
マーキングをして自分のおしっこの匂いをつけることは、人間に置き換えてみると名刺をばらまくような行為です。そのため、発情期を迎えると、「自分は発情期ですよ!」ということをより広く周囲にアピールするために、マーキングの回数が増えることがあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?飼い主さんによって、愛犬の妊娠を望むか望まないかは考え方が分かれるところでしょう。特に妊娠を望まない場合には、発情期をしっかり見極めた上で対策をとることが大切です。また、望まない妊娠や発情期のストレス軽減、将来的な病気の予防のためには去勢手術が有効です。妊娠についての考えは早めにまとめておくことをオススメしますよ。
ユーザーのコメント
40代 男性 柴犬マニア
叱るのは良くないので、納得させたり、なだめたりして落ち着かせます。
近所にどうもヒートの雌犬がいるからか?
散歩が大変ですわ、トホホ