なぜおもちゃを壊してしまうの?
愛犬の遊び道具として、素敵なおもちゃを与える事があると思います。
しかし、翌日愛犬の為にと、せっかく悩みに悩んで選んだおもちゃが、むざんな姿になって壊されていた・・・そんな経験をされた飼い主さんも多いかと思います。
しかし、その「おもちゃを壊す」事にも1つ1つ理由があり、時にはストレスのサインになっている場合もあります。
愛犬がおもちゃを壊してしまう理由を一緒に考えてみましょう。
おもちゃを壊してしまう原因 その①「捕食動物としての本能」
おもちゃを壊してしまう原因として、捕食動物としての「本能」が働いている場合があります。
まず、犬にとって飼い主さんから与えられたおもちゃは、遊んだり噛んだりしても良い物です。動くものを追いかけたり、捕らえて噛みついたり破壊したり、ただ遊んでいるように見えても、本能である「捕食行動」を思い出して楽しんでいるのかもしれません。
おもちゃを破壊する遊びは、捕食動物としての本能であるため、完全にやめさせることはできないでしょう。
おもちゃを壊してしまう原因 その②「ストレスを発散させている」
お留守番が長く続いたことや運動不足などによってストレスを感じ、そのストレスを発散させようとして、おもちゃを噛んで、時には破壊してしまう場合があります。
とくにお留守番の間はストレスがたまりやすいので、退屈をしのぐためにおもちゃを噛んで破壊してしまう事があります。
ただし、これらの行動は「おもちゃは遊んだり噛んだりしても良いものだ」と理解できているからこそです。もし、理解することができていなかった場合、飼い主さんの大切なものに噛みついて破壊してしまったり、家具を噛んでボロボロにしてしまったりするでしょう。
おもちゃを壊してしまう原因 その③「歯がムズムズするから」
子犬がおもちゃを壊してしまう原因として最も多いのが、乳歯の生え変わりに歯がムズムズしてしまい、その気分の悪さを発散させるためにおもちゃを噛んで壊してしまうということです。
子犬の頃は目に映るものなら何でも口の中に入れたり噛んでしまったりしますよね。新しいおもちゃを買ってあげても1日でボロボロにしてしまうので、消費も多いと思います。
しかし、おもちゃ以外のものを口にしてしまっては危険ですし、子犬の時期にしっかりと間で良いものを悪いものを教える必要がありますし、噛んでも良いものであるおもちゃを取り上げてしまってはなりません。
せっかく買ったのにすぐに壊してしまうからといって取り上げてしまっては、おもちゃ以外のものを口にするようになってしまうかもしれません。
すぐにおもちゃを壊してしまう犬への対策と注意点
原因でも説明したとおり、壊してしまう場合は、何らかの理由があります。原因に合わせた対策が必要になってきますが、その対策の一例として次のような事が効果的です。
- ストレスをためない散歩や遊びなどの運動をさせましょう
- 安全なおもちゃで遊ばせる強度のある物や飲みにくいおもちゃを選んであげましょう
- 1人遊び用のおもちゃを与える留守番で退屈しないようにコング等のおもちゃを利用しましょう
また、おもちゃを与える際に、次のような事に注意してみましょう。
犬種に適した規格のおもちゃで遊ばせましょう
例えば、小型犬用のおもちゃを大型犬に与えたら、すぐに壊してしまうでしょう。
うちには超小型犬のポメラニアンの女の子と、大きめの中型犬の男の子がいますが、ポメラニアンが噛んだくらいでは歯型が付く程度のおもちゃも、大きめの中型犬の男の子が噛めば破壊してしまいます。
噛むことや破壊することが好きな犬であれば、すぐに壊れてしまわないような頑丈なおもちゃを与えるべきです。
また、小型犬用のおもちゃを大型犬が簡単に破壊できてしまうことは想像できることなので、その犬に適したおもちゃを与えることも大切です。
おもちゃが壊れてしまったら…
壊れてしまったおもちゃはすぐに捨ててしまいましょう。
破壊されたおもちゃの破片などを飲み込んでしまっては危険です。おもちゃの破片が食道や胃や腸を傷つけてしまうこともありますし、やわらかいものでも腸閉塞の原因になってしまいます。
壊れてしまう前に捨ててしまうのも早めの対策になります。
まとめ
犬がおもちゃを噛んで破壊してしまうことは本能として当たり前のことです。
すぐにおもちゃが壊れてしまうことを懸念して、おもちゃを与えなかったり、思いっきり噛んで破壊される事を抑制してしまったりしてはいけません。ストレスがたまってしまい、おもちゃ以外のものを噛んで破壊するようになってしまうかもしれません。
犬の本能や体力を思いっきり使うためにも、おもちゃを噛んだり破壊したりすることは必要なことです。すぐに壊れてしまわないよう、その犬に適したおもちゃを与えてあげましょう。