なぜ、犬は大きさや形や姿の違う種類がたくさんあるのか
うちには犬二匹と猫一匹がいるのですが、猫と暮らすようになってから、犬と猫の違いに驚くことがたくさんあります。
子供の頃からずっと犬と暮らしているので、あまり犬に対して不思議に思うことはなかったのですが、猫と暮らすようになってからは、「何で犬は○○なんだろう!?」と驚くことばかりです。
その驚きの中でも、犬の種類の豊富さにはとても驚きました。
カラダの大きさ
主に、超小型犬・小型犬・中型犬・大型犬・超大型犬の5つに分けることができるのですが、犬ならではですよね。
体重1.5kgほどの犬もいれば、体重100kgを超える犬もいます。これが猫なら、せいぜい2kg~7kgほどの違いです。
たとえば、中型犬の中でもカラダの大きさは様々で、小型犬寄りの小さめの中型犬もいますし、大型犬寄りの大きめの中型犬もいます。犬はカラダの大きさだけでもバリエーションがとても豊富なんです。
被毛だけでも種類が豊富すぎる!
猫にはない、モップのような被毛を持ったプーリーという犬がいますが、とても珍しいですよね。犬の被毛の種類は、私も知らない種類がまだ存在しているのではないかと思うほど豊富にあります。
被毛の生え方の種類
- ダブルコート
- シングルコート
- ヘアレス
の3つが主にあります。
ダブルコートを持つ犬種は、ボーダーコリー・ポメラニアン・サモエド・シベリアンハスキー・ジャーマンシェパードなどがおり、上毛と下毛の両方を持ち、上毛はカラダをダメージから守るための粗い被毛であり、下毛は防水や防寒の役割を持つ柔らかい被毛です。
シングルコートを持つ犬種は、プードル・パピヨン・ヨークシャーテリア・パグ・グレートデンなどがおり、下毛を持たず、上毛だけなので寒さに弱いとされています。
ヘアレスである犬種は、メキシカンヘアレスドッグ・チャイニーズクレステドドッグ・ぺルビアンヘアレスドッグなどがおり、カラダの一部に被毛がない状態の犬種です。ヘアレスの犬は、突然変異によって生まれた犬を選択・繁殖し、遺伝子的に被毛の生えない犬種に改良したそうです。
主な毛色は9つ
- ホワイト系統
- ブラック系統
- ブラウン系統
- レッド系統
- ゴールド系統
- イエロー系統
- クリーム系統
- グレイ系統
- ブルー系統
の9つが主にありますが、犬種によってもっとバリエーションが豊富になりますよね。
うちのポメラニアンはオレンジセーブルという毛色ですが、ポメラニアンと暮らして初めて知った毛色の種類です。
犬の種類の豊富さは人間との暮らしが関係している!?
犬の祖先はオオカミですが、人間と密接した暮らしによって様々な姿に変化していったとされています。
人間によって様々な役割が与えられ、その役割に適した犬を作ろうとした人間が品種改良を繰り返してきたからです。
役割とは、牧羊犬・軍用犬・番犬・そり犬・救助犬・盲導犬・警察犬・介助犬・セラピー犬などですが、どの役割も持たない愛玩犬もおり、見た目が可愛くなるように品種改良されてきました。
愛玩犬は人間が愛でるだめだけに品種改良されており、チワワやポメラニアンのようにとても小さいのです。
役割に応じて適した性格を持っている
愛玩犬なら大人しく甘えん坊な性格であったり、警察犬なら賢く忠実な性格であったり、番犬や闘犬なら攻撃性が強かったりなど、人間と暮らす中で人間によって与えられた役割に応じて適した性格を持つようになったとされています。
それぞれの役割に適したDNAや性質や習性が組み込まれているでしょうし、そういった犬種と暮らす場合には、その犬の性格をしっかり把握した上で飼わなければなりません。
国際畜犬連盟に公認されている犬の種類
公認されている犬の種類は331種類ですが、公認されていない犬も含めると800を超える種類が存在しているとされています。
同じように人間と暮らす猫と比べても、猫の種類が100種類ちょっとなのに対して、犬の種類は800を超えるのですから驚きです。
まとめ
犬の種類が多い理由は、人間との暮らしの中で人間によって品種改良を繰り返されてきたからです。
環境に適した被毛を持ち、人間から与えられた役割に適したカラダの大きさを持ち、そうやって少しずつ種類を増やしていったのです。