犬が季節の変わり目で体調不良になりやすい理由
なぜ季節の変わり目になると体調不良を起こしやすいのかというと、その原因は気温の変化が大きくあげられます。季節の変わり目は朝と夜だと温度の差がすごく出るため、そこに体の体温調節機能がうまくついてくることができず、食欲が落ちたりいつもよりお散歩に行きたがらないった変化が出てきます。
また、こうした温度の変化による体調不良の現れは季節の変わり目だけではなく、夏場になるとエアコンの効いた部屋と外の気温との差から夏バテを起こす子も少なくありません。
このように、人間と一緒で気温の変化が原因となって体調不良を起こしやすくなるため、できるだけ体が温度差を感じないように工夫してあげることが大切です。
老犬や子犬は特に注意が必要
犬が季節の変わり目に体調不良を起こしやすいのはもちろんですが、特に気を付けなければいけないのが体力の少ない子犬や老犬の管理です。
1~6歳くらいまでの成犬の時期であれば、体力が十分で免疫力も高いため軽い体調の変化を引き起こすことはあっても、それから重大な病気を引き起こすことは滅多にありません。
しかし、これが子犬や老犬といった体力も少なく免疫力も低い年齢になると、ちょっとした体調不良から他の病気も発症してしまう危険性が高くなり、場合によっては大変危ない状態をも引き起こしてしまいます。
そのため、そうならないためにも生活環境をしっかりと整え、可能な限りベストな状態を維持してあげるようにしましょう。
犬が季節の変わり目に強くなる予防法
季節の変わり目による温度差は自然の問題なので、それ自体を人間の手で変えることはできませんが、工夫ひとつで体が感じる温度差を少なくすることはできます。
洋服を着せる
犬には天然の洋服ともいえる毛皮がありますが、寒さに強いとされる犬種だけではなく、中には寒さに弱い犬種もたくさんいます。
特に、マルチーズやトイプードル、シーズーといった人気犬種は寒さには決して強いとは言えず、冬になるとぶるぶる震えるという子も少なくありません。
しかし、洋服を着せてあげることでわずかでも寒さ対策にはなるので、冬に限らず気温の差を感じるタイミングに合わせて、薄手の洋服や厚手の洋服を上手に使って温度差を少なくしてあげるようにしましょう。
ですが、これはあくまでも一つの方法なのでもし洋服を着せてひどく嫌がったり、ストレスを感じてしまうというタイプの子であれば、無理はしないようにしてくださいね。
朝・夕方・夜の外出を避ける
季節の変わり目で気温差を大きく感じるタイミングは朝・夕方・夜です。朝は日が昇る前なのでまだ気温が低いですし、夕方は日が沈んでくるため気温が下がり、夜は当然昼よりも気温は低くなります。
そのため、もしお散歩をするなら温度差が少なくなっている時間をできるだけ意識して、太陽が登り切って暖かくなった時間や夕方になる前などに出るようにしましょう。
空気の入れ替えをする
室内で過ごしている子はエアコンの効いた部屋にいることがほとんどだと思いますが、エアコンがずっと効いた部屋にいると外に出たときとの気温差に体が驚きやすくなります。
そうしたことを防ぐためにも、1時間に1回は10分程度でいいので空気の入れ替えをして、新鮮な空気を入れて外の気温に体を慣れさせるようにしましょう。
まとめ
季節の変わり目は人間だけでなく犬も体調不良を起こしやすく、特に子犬や老犬は体力も免疫力も低くなっているため生活管理をより意識して整える必要があります。
しかし、年齢に関係なく気温の変化が激しいと体調不良を起こす可能性は高くなるため、洋服を着せたり室内と外の気温差を少なくするなどして、可能な限り体が気温差に驚かないようにすることで季節の変わり目による体調不良を防ぐようにしましょう。