愛犬に悪影響!?おやつの与えすぎに注意!
近年では、ペットショップだけでなく旅行先などでも幅広い種類のペット用おやつが売られるようになりました。犬も食べられるケーキなど、人間と近い食生活ができる状況ですよね。おやつはしつけを行う際にも用いられ、愛犬のフードの近くに何種類かのおやつが置いてある家庭も少なくないはずです。
しかし、おやつを与えすぎる行為は犬にとって悪影響になるので要注意です。どのような影響が出るのかいくつかご紹介していきたいと思います。
肥満になる
フード以外にもおやつを与えていれば摂取カロリーは必然的に高くなります。
また、犬は与えられればその分食べてしまう習性があるので、家族それぞれが与える量が少なくても、合計すると意外にも高カロリーを摂取していた、というケースもあります。
適正体重は、その犬が1歳だった頃と同じ体重をキープしていること。犬では適正体重の15%以上を超えてしまうと「肥満」といわれてしまうので、飼い主である私たちが気を付けてあげないといけませんね。
また、肥満が原因で下記のような病気のリスクが高まりますし、手術を行う際に体重が多いと危険ということで受けられない可能性もあります。
- 心臓病
- 糖尿病
- 尿路結石
- 関節障害
- 繁殖障害
肝臓障害・消化不良を起こす
大概のおやつには「おいしい」と感じさせるために保存料などの添加物が含まれていることが多いです。添加物を過剰に摂取すると肝臓障害を引き起こす可能性があります。また、もともと胃腸が弱い犬の場合、胃に負担のかかるものを食べると消化不良を起こすことも考えられます。
時間が経てば消化出来るのですが、その前に腸を激しく損傷させ酷い場合は壊死に至るケースもあるようです。
アレルギーの原因になる
実は、クッキーやビスケットに多く含まれている小麦粉は、犬にとってもアレルギー反応を引き起こす食物なのです。犬全体の約40%が食物アレルギーを持っており、その中でも多いのが「小麦アレルギー」です。
小麦はドッグフードの中にも含まれていることから、犬との接触機会が多く、また犬は、小麦の中に含まれているグルテンを消化する酵素を持っていない為、アレルギー反応が起きやすいといわれています。
偏食癖がついてしまう
人間でも偏食の人がいるように、犬も偏食癖がついてしまうことがあります。味が濃いものなどを一度食べてしまうと、その味しか受け付けないという犬もいます。
また、老犬になったり何かしらの病気によって食事を制限しなくてはいけない時も来るでしょう。その際に、偏食癖があると適切な処置ができない可能性があります。
愛犬におやつは厳禁?
様々な悪影響をご紹介しましたが、全くおやつを与えてはいけないということではありません。ただ、「与えすぎてはダメ」ということです。
動物病院ではよく肥満体系の犬を連れて、「この子が欲しい顔で見てくるからついついあげちゃうのよね」と話す飼い主の方がいるようですが、大切な存在である愛犬を自ら危険な目に遭わせているということを自覚してほしいものですね。
また、しつけのご褒美の度におやつを与えるのも出来ることなら控えたい行為です。犬にとっては飼い主の方とのスキンシップでも、十分なご褒美になります。ここぞという時におやつを用いて、愛犬と過ごしたいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?おやつも与えすぎてしまうと、肥満や消化不良、肝臓障害、アレルギーの発症、偏食癖がついてしまうなど愛犬にとっても、飼い主にとっても良いことはありません。
与える時は適度な量を守って愛犬と共に健康で元気な生活を送りましょう。