普段からできる犬の認知症対策
普段の生活の中でちょっと変化を与えてあげるだけでも犬の認知症対策は可能です。やはり愛犬にはいつまでも元気でいて欲しいという思いは飼い主さんならば誰でも持っているでしょう。
今回ご紹介する方法は今日からでも試すことができる方法ばかりですので、ぜひ日常生活に取り入れてみてくださいね!
①散歩コースを変えてみる
いつも散歩は同じコースを行くだけ、という人も多いのではないでしょうか。しかし、毎日同じコースを散歩するだけでは、愛犬に新しい刺激を与えることが出来ないため、認知症になってしまうことがあります。
そのため、毎回でなくても良いので、1週間に1回程度はいつもとは違う散歩コースを歩き、愛犬に刺激を与えてあげることも大切です。
いつもとは違う散歩コースでは、出会う犬も違いますし、道に付いている匂いももちろん違います。置かれている物やコース中に設置されている公園なども犬にとっては好奇心をそそられ、刺激を受ける材料となるのです。
②スキンシップを取る
そして飼い主さんが頻繁に話しかけてあげたり、撫でてあげるなど、スキンシップを取ってあげることも大切です。
話しかけてあげることで「飼い主さんは何と言っているんだろう」と犬も感じ取ろうと考えますので、これが脳の活性化にも繋がり認知症予防になるのです。撫でてあげるなどのスキンシップも「嬉しい」という感情を引き出してあげることになりますので、認知症予防につながりますよ!
他にも一緒におもちゃで遊んであげることで体を動かすこともできますし、最近では知育玩具と呼ばれる頭を使う犬用のおもちゃも販売されています。これらを使う事でも脳を活性化させ、認知症対策をすることが出来ます。
③褒める機会を増やす
先ほど話しかけることで脳を活性化させることが出来るというお話をしましたが、脳を活性化させるためには「嬉しい」「楽しい」というポジティブな感情を引き出してあげることも重要です。
したがって、日常の中に起こるちょっとした事でも「できたね!」「偉いね!」「すごい!」などと褒めてあげることが大切です。
人間も同じですが、年をとると以前は当たり前にできていたことが出来なくなってしまい、自分に自信を持てなくなり、それが認知症へとつながってしまう犬も少なくありません。そのため、褒めてあげることで自信を取り戻させることも認知症対策には欠かせないのです。
では、どのような事を褒めるのかと言いますと、ちゃんとごはんを全部食べることが出来た時や、基本動作ができた時、呼んだら飼い主の方へ来てくれた時など、ほんのちょっとした事で良いので褒めることを大切にしてあげましょう。
④基本動作などの芸をさせる
基本動作というのは、「お座り」「お手」「伏せ」などの基本的な芸のことを言います。多くの飼い主さんが1つ以上は覚えさせているのではないでしょうか。
やはりこの基本動作も飼い主さんに指示されることで、それを聞き、行動に移すという脳を使うことに繋がりますので、1日に1回は基本動作をさせるようにすることで、認知症予防につながります。
芸といってもシニア犬の場合、あまり無茶なことを指示してしまうと体に負担をかけてしまいますし、怪我に繋がりかねませんので、お座り、お手、伏せなどの体に負担を掛けない動作を指示するようにしましょう。
また、先ほど「褒める機会を増やす」という話をしましたが、この基本動作が出来た時にもしっかり褒めてあげるようにしましょう。
⑤行ったことのない場所に行ってみる
「散歩でいつもとは違うルートを散歩させることで刺激を与えてあげる」というお話は既にしましたが、こちらも同じような理由が挙げられます。今まで行ったことのない所に行くことで「楽しい」という気持ちを引き出させ、刺激を与えてあげることが出来ます。
行ったことのない場所の代表例として、ドッグランが挙げられます。高齢犬になってしまうと走ること自体が難しくなってしまいがちですが、まだ走る元気があるというのであれば、ドッグランは最適な場所でしょう。
もしも走ることは難しいけれど、歩くことならばできるというのであれば、普段は行かないような少し遠くの大きな公園などに連れて行き、のんびりとお散歩させるのも良いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。このようにいつもの日常生活に少し刺激を与えてあげるということが認知症対策には重要です。またポジティブな感情を引き出してあげることも大切ですので、認知症対策を行う際には大きく分けてこの2点を心掛けるようにしましょう。