犬には人間用よりも犬用のドライヤーがおすすめ!
自宅で愛犬をシャンプーしたときに、人間用のドライヤーで乾かしている飼い主さんは多いのでは?なぜ人間用のドライヤーではダメなの?と思うかもしれません。
犬用に開発されたドライヤーは、人間用のドライヤーと違い、温度が低く設定されています。そのため、やけどなどのトラブルの心配が少なく、安全性に配慮されています。
人間用のドライヤーの中には、低温設定にできるものもありますが、風量弱く乾かすのに時間がかかってしまいます。安全性や快適さを考えれば、犬用のドライヤーがおすすめです。
犬用ドライヤーを使うメリット
犬用のドライヤーは音に敏感な犬のために、静音性の高いものが多いです。また、温度設定が低めなので熱さを感じにくく、犬の体や皮膚に負担をかけない設計になっています。
また、犬用のドライヤーは、毛やほこりの侵入を防ぐフィルターがついているので、乾かした時に抜け毛が内部に入り込んで故障する心配も少なく設計されています。
人間用のドライヤーを使うデメリット
人間用のドライヤーは人が使うことを前提として作られているので、犬には音が大き過ぎたり温度が高過ぎたりする問題点があります。
犬が感じている音の強弱は人間の16倍といわれ、音に敏感です。(可聴範囲は4倍といわれています)そのため、人間用のドライヤーの音はとても大きく聞こえて恐怖を感じて吠えたり暴れたりして嫌がる犬もいます。
さらに、人間用のドライヤーは高温になるため、犬の皮膚に負担がかかってしまい、やけどや体温調整がうまくできない犬は熱中症になる危険もあるので使用するのは避けた方がよいでしょう。
ドライヤーの種類
犬用ドライヤーの値段は幅広く、種類や形が豊富です。それぞれのメリットやデメリットを把握して愛犬に適したドライヤーを見つけましょう。
犬が半乾きのままだと風邪を引いたり皮膚病になったりする可能性もあるため、犬に負担がなく乾かしやすいドライヤーを選ぶ必要があります。
犬用ドライヤーを選ぶ時のポイント
犬用のドライヤーはたくさんありますが、どれを選んだらいいかわからないという人もいるのではないでしょうか。
犬用のドライヤーであればどれでもいいというわけではなく、犬の体質や性格によっても選ぶものに違いが出てきます。購入前にポイントをチェックしてみましょう。
風量の強さが選べるものにする
業務用のドライヤーは、風の強さで水分を飛ばします。風量が強いので大きな音がしますが速乾性があり、大型犬や毛量の多い犬などに使用するとかなりの時短になります。
ただし、犬用に改良されたモデルは、温風が出ないものも。温風が出るものは価格も高めです。購入を検討する際はきちんと確認しましょう。
皮膚を守るために温度調節ができるものを選ぶ
犬の皮膚はとても薄く、少しの刺激がトラブルを引き起こしてしまうことも。温度調節ができるものがおすすめです。温度の高い風を長時間当てすぎるとやけどをしたり毛を傷めることがあるので、温度調節が可能なドライヤーでトラブルを防ぐことも可能。
温風・冷風を切り替えることができる機能がついた犬用のドライヤーを選んであげると、犬の皮膚にも優しく安心です。
音に敏感な犬には静音性が高いものを選ぶ
優れた聴力を持っている犬は、人が気にならない音でも騒音に感じてしまいます。犬がドライヤーを嫌がる原因のほとんどがドライヤーの音といわれています。静音性の高い犬用ドライヤーを選ぶことで、ストレスを軽減してあげましょう。
動いてしまう犬にはハンズフリー型がおすすめ
元気いっぱいで落ち着かない犬や、歳をとってふらふらしてしまう犬などを乾かすときは、スタンド付きの固定タイプのドライヤーや、布団乾燥機型のような置き型タイプのドライヤーがおすすめです。
両手が自由に使えるので犬を支えながら乾かすことができ、転落防止にも。
掃除を楽にしたいならボックス型
ドライヤーボックスやドライルームなどの箱型のドライヤーは、対流式で優しい風が吹くので、音や風が苦手な犬の負担を軽減することができる上、毛が舞って掃除が大変という飼い主さんにもおすすめ。
また、犬を包み込んで乾かす乾燥袋は次世代の犬用ドライヤーとして注目されています。顔は外に出す形になっているので、水分が必要な時は犬に与えることもできて安心。
犬用ドライヤーのおすすめ人気商品5選!
犬用のドライヤーは、家庭で使いやすいものや犬の種類に合ったものなど様々なものが販売されています。
ランキングの上位にある人気商品でも、犬に合わない可能性もあります。選ぶときのポイントを参考にし、メリットやデメリットを理解した上で愛犬にあったドライヤーを探してみましょう。ここからは、おすすめの商品をご紹介します。
業務用 犬ドライヤー クイックドライ
圧倒的な風力で素早く水分を飛ばすことができる犬用ドライヤーです。温風が出ないのでやけどの危険性はありませんが、一番弱い風にしても音が大きいので臆病な犬には避けた方がいいでしょう。
ドライヤーの音が苦手ではない大型犬や、毛量の多い犬におすすめ。温風タイプがご希望の場合は、メガフローがおすすめです。
Alizee ハンズフリードライヤー
壁に取り付けることができ、ホースが伸びるので洗面所などの狭い場所でも使うことができますが、風が当たる面積が少ないので乾かすのに時間がかかってしまいます。
静音設計なので大きな音が苦手な犬や、乾かすところが少ない小型犬におすすめです。
ノビー マイナスイオンドライヤーNB3100
人が利用する美容院でも使用されているプロ用のドライヤーなので乾かす時間を短縮できます。ハイパワーで風速・風量がすごいので音に敏感ではない犬におすすめです。
通常のドライヤーより少し大きく重いので、飼い主の負担が大きくなることも。ただし、フィルターの掃除がしやすく、ドライヤーの嫌なにおいや故障を防ぐことができます。掃除を楽にしたい飼い主さんにおすすめです。
ハイパーターボドライヤー 十字スタンドドライヤー
掃除機よりも静かなドライヤーですが、風量が強いので風が苦手な犬は避けた方がいいでしょう。ハンズフリーで使えるスタンドタイプのドライヤーなこともあり、台の上でのお手入れに慣れている犬におすすめです。
アイリスオーヤマ ペット&フリーハンドドライヤー
中型犬でも使える大きなサイズの置き型ドライヤーです。風量が弱いため、毛量が多い犬は乾かすのに時間がかかってしまうため向いていません。
置いたまま乾かすことができるので、動いてしまう犬にも安心して使用可能。音も静かなので臆病な犬にも使いやすいでしょう。
犬にドライヤーをかける時の上手なやり方
ドライヤーのかけ方に問題があると、犬がドライヤーを嫌がってしまう原因にも。犬が嫌がらないドライヤーのかけ方をご紹介します。
シャンプー後はタオルで水気をよく拭き取ってからかける
ドライヤーをかける時間が長ければ長いほど、犬にとってはストレスになり、皮膚や毛にも負担をかけてしまいます。なるべく短時間で乾かすために、シャンプー後はタオルで水分をしっかり取り除きましょう。吸水性の高いマイクロファイバー素材のタオルが便利。しっかりと水分を吸収することで、ドライヤーの時間をかなり短縮することができます。
同じ箇所にずっと風を当てない
同じところに温風を当て続けると、犬の皮膚や毛に負担となり犬も熱く感じてしまいます。犬を乾かす時は、犬との距離を30cm以上は離してドライヤーを動かしつつ、かけてあげましょう。
また、ドライヤーの風が熱くないか、自分の手で温度を確認しながら犬に風を当てると安心です。
ブラシを一緒に使う
ドライヤーの風を当てるだけでは、毛が絡まってしまいます。乾かす際はブラシを一緒に使いましょう。コームやブラシを使いながら乾かすことで、毛の中に空気が入り乾かす時間を短くすることができます。
乾かしにくい場所は、ドライヤー台などを使うと両手が使えるので便利です。
温風で乾かした後は冷風を当てる
温風で乾かし終わったら、最後に冷風を当ててあげましょう。暑くなった体を冷ますことができ、また、冷風を当てることで半乾きの場所も確認できます。
濡れた毛や皮膚を放置すると菌が繁殖して皮膚病の原因になったり、毛質が悪くなってしまう可能性がるため、しっかりと乾かすことがとても大切です。
犬がドライヤーを嫌がる時の対処法
シャンプー後のドライヤーを嫌がる犬もいますが、嫌がるからといって自然乾燥のままで放置すると体調を崩してしまいます。
なかなか克服するのは難しいかもしれませんが、優しく声をかけながら色々試してみることが大切。ドライヤーからのストレスを減らし、少しずつ心地よい時間にしてあげましょう。
音に少しずつ慣らす
ドライヤーの音を怖がる犬は、犬から離れた場所にドライヤーを置いて弱い風を出してみましょう。特に怖がる様子がないのであれば、少しずつドライヤーを犬に近づけていきます。
最終的には犬の足元まで近づけて、問題ないようであれば大丈夫です。普段から飼い主さんがドライヤーを使っている姿を見せるのも対策になるので試してみてください。
弱い風量から当てる
犬にドライヤーをかけるときは弱い風から当てて犬の様子を見ながら少しずつ強い風量にしていくのがポイント。
また、短い時間から始め、徐々に長くしていくことでドライヤーの風に慣れさせることもできます。犬が温風を嫌う場合は、冷風と温風を交互に切り替えながら乾かすのもコツです。
ご褒美をあげる
ドライヤーが終わったら、大好きなおやつをあげることで「これが終わったらいいことがある」と覚えてもらいましょう。また、おおげさに褒めることも大切です。
プロに任せる
嫌がっている犬に無理やりドライヤーをすると、噛むなど問題行動を起こしてしまうかもしれません。怖いものだと覚えてしまう前に、まずはトリミングサロンなどに連れていきプロに任せてドライヤーに慣れさせることも一つの方法です。
ドライヤーをかけている姿を見学させてもらえるところであれば、やり方を見たり質問をしたりして知識を増やしておきましょう。
まとめ
様々な種類の犬用ドライヤーはありますが、それぞれ異なった機能があります。犬は体温調節が苦手で人よりも皮膚がとてもデリケートです。愛犬の毛質や性格、乾かすときのスタイルなどを考えて、ドライヤーを選びましょう。決して無理をせず、難しいと感じたらプロにお願いするのがポイント。
飼い主も愛犬も快適に使えるような犬用ドライヤーを手に入れて、愛犬との生活を充実させましょう。