愛犬とアロマテラピーでリラックス

愛犬とアロマテラピーでリラックス

愛犬にアロマでリラクゼーションさせてあげたい…私たち人間はアロマで心身ともに癒されますが、では犬には効果はあるのでしょうか?愛犬といっしょに癒されるアロマの方法をご案内します。

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記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター )

獣医師・AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター
山口大学農学部獣医学科(現:共同獣医学部)卒業。2006年3月~2023年3月 有限会社ふくふく動物病院 取締役・院長。ジェネラリストですが、得意分野は皮膚疾患です。
獣医師歴26年(2023年4月現在)の経験を活かし、ペットの病気やペットと楽しむアロマに関する情報をお届けします。

鼻と肌から楽しむアロマテラピー

アロマイメージ

アロマテラピーには大きく分けて「マッサージなど肌で感じるもの」「香りを楽しむもの」の二通りがあります。

アロマでマッサージ

直接肌に「0.5~1%以下に希釈したエッセンシャルオイル」を垂らし、マッサージをすることによって血液循環や、リンパ液の流れをよくします。それによって新陳代謝や基礎代謝の向上を助けます。

アロマの香り

どちらも植物由来のエッセンシャルオイル(抽出油)を使いますが、香りを楽しむものは、鼻から入ったエッセンシャルオイルの成分が脳をリラックスさせてくれ、自己免疫機能が高まり、病気になりにくい体に戻そうというものです。

動物の為のアロマテラピーが注目されている

一部の愛犬家の中で、「人間も動物の一種なので、人間に効果のあるアロマテラピーならば、愛犬にも効果があるのでは?」といわれていましたが、やはり愛犬にも正しい方法でアロマテラピーをすれば効果があると、最近の研究によってわかってきました。

ホリスティックケアカウンセラー
辻本由香子

アロマテラピーはリラクゼーションというイメージが強い方も居られるかもしれませんが、アロマは「芳香」、テラピーは「療法」という意味で、アロマテラピーとは芳香療法に当たります。

犬においては、そういった観点で使い方や種類によって、病気の予防や健康改善の効果が求められているものがあります。

愛犬と共に香りを楽しむアロマテラピー

笑顔の柴犬

犬も人間と同じように、毎日の生活やまわりの環境からの影響によって、飼い主が思うよりもストレスを感じている場合もあります。そして、ストレスが溜まって免疫力が低下する、自律神経の乱れからホルモンバランスが崩れる、ということが実際に起きています。

愛犬のアロマの楽しみ方

アロマの楽しみ方はいたってシンプル。エッセンシャルオイルをお水で薄め、アロマポットに垂らしキャンドルで加熱するだけ。時間とともに、成分がお水と共に蒸発します。ゆったりしながら愛犬と共に香りを楽しみましょう。

では次に、ストレス解消に効果のあると言われる代表的なエッセンシャルオイルをご紹介します。

ラベンダー

ストレス解消に効果のあるエッセンシャルオイルといえば、ラベンダーといわれるくらい有名なエッセンシャルオイルです。抗菌、殺菌作用のほか防虫効果、免疫力アップの効果などがあります。

ローズマリー

爽快感のある香りのローズマリーは呼吸器系に効果があると言われています。ローズマリーのほかに、ペパーミント、はっかなども呼吸器系には効果があります。

ユーカリ

寝る前に使いたいエッセンシャルオイルとして有名なユーカリですが、高揚した気分を鎮静させ、安眠へと導いてくる効果があります。ヒノキやシダーウッドなどもユーカリと同じ効果があると言われています。

ホリスティックケアカウンセラー
辻本由香子

犬の嗅覚は人の数十倍の面積がある嗅上皮のところに、約2億2千万個の嗅細胞が数層にも配列しているため、優れた嗅覚を維持しています。

また、犬も人同様香りと出来事を結び付けて記憶するため、ラベンダーなど神経系をリラックスさせる香りを嗅ぐことで、気持ちが落ち着いたり明るくなったりする効果が期待できます。

愛犬に絶対に使ってはいけないエッセンシャルオイル

笑うゴールデンレトリバーの子供

愛犬に絶対に使っていけないエッセンシャルオイルの中で、よく聞く名前のエッセンシャルオイルは、オレガノ、タイムなどですが、クローブは特に使わないよう注意が必要です。

愛犬のために殺虫剤をなるべく使わないように心がけている方も多いと思います。動物と暮らしていなくても、殺虫剤をスプレーするのは、床や壁にスプレーがかかってしまった後の処理を嫌って使わない方もいるかと思います。

そんな時にクローブは効果があると言われますが、虫だけでなく動物にも影響が大きいそうです。オレガノやクローブの精油はフェノール類に分類され肝毒性がありますので使用しないほうが無難です。

ホリスティックケアカウンセラー
辻本由香子

犬に使用しない方が良いエッセンシャルオイルは他にも、調味料としても用いられるマスタードや、ラベンダー・ストエカスといった、カンファーと言われる刺激性の強い成分を含むエッセンシャルオイルなどがあります。

一見、ラベンダー・ストエカスは真性ラベンダーと名前が似ているので、エッセンシャルオイルを選ぶ際には注意して選ぶようにしてあげてください。

犬もアロマの香りの好みを持っている

好きな食べ物や好きな遊びなど、それぞれの犬ごとに個性や好みがあるように、香りにも好みがあります。いろいろなエッセンシャルオイルを試してみて、一番好きな香りを見つけてあげましょう。

エッセンシャルオイルが香り始めてから、しっぽを振る、目がきらきらするなどのうれしそうな表情をしているならば、きっとそれは愛犬も好きな香りです。

逆にくしゃみを連発したり、あくびを連発したりするようならそれは嫌いな香りだと言えます。

ホリスティックケアカウンセラー
辻本由香子

人も動物も初めは嫌な香りに感じていた香りも徐々に慣れることで好きになることがあったり、反対に初めはとても好きだった香りが、あまり好きじゃなくなってくるといったこともあります。

また、同じ香りでも体調によって嫌に感じたりすることもあるため、効果効能があるからと言って、嫌な香りを無理強いすることなく、一番惹かれる香りを愛犬に与えてあげてください。

その他の注意点

エッセンシャルオイルといってもたくさんの種類があります。ここで注意しなければいけないのは、精油と呼ばれる植物由来100%のオイルを使うこと。少しでも混ざり物が入っているオイルですと、効果も出にくい、逆に気分が悪くなるなどの逆効果となってしまう場合もあるようです。

今では、アロマ先進国であるニュージーランドでペットのアロマ効果を研究されておられるアロマセラピストの方もおられます。エッセンシャルオイル単体でも効果がありますが、相乗効果やより高い効果を感じることができると言われている、ブレンドオイルもオンラインで購入することができます。

愛犬と共にリラックスできるアロマテラピーで素敵なドッグライフを!

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