1.シャンプーの頻度が足りない
人間もお風呂に入らないと臭くなるように、わんこもシャンプーの頻度が足りないと臭くなってしまいます。これは、シャンプーをしないと体に皮脂がたまってしまうからです。犬の汗腺は人の体表にある汗腺とは異なり、さらさらした汗はかきません。少し臭いのあるベタベタとした汗をかく汗腺が体表にたくさんあります。そのため、独特の匂いがする場合もあります。
同時に分泌される皮脂が時間の経過によって酸化すると、独特のニオイを発するようになるのです。酸化した皮脂がたまればたまるほど、ニオイはキツくなるというわけです。
定期的なシャンプーを
ニオイ対策のためだけでなく、衛生面や健康面の管理のためにも、定期的にシャンプーをしましょう。適正な頻度は犬種にもよりますが、1ヶ月に1回くらいが目安です。とはいえ、「愛犬にはいつでも良い匂いでいてもらいたいから!」と毎日シャンプーをするのは、必要な皮脂まで取り除いてしまい、かえってトラブルのもとになります。
2.ドッグフードの成分
ニオイの原因は体外的なものだけでなく、体内にある場合もあります。体を内側から形作るのは、毎日の食べもの。そう、ドッグフードの成分が原因でニオイがきつくなることもあるのです。特に問題となるのが、ドッグフードに含まれるタンパク質と脂質。
タンパク質と脂質の含有量が多すぎたり、質が悪かったりすると、栄養素が分解・排泄されるときに臭いが強くなる傾向があります。
なるべく良質なフード選びを
今や、市場には豊富すぎるほどの種類のドッグフードが出回っています。品質も値段も、まさにピンからキリまで。上を見ればキリがありませんが、あまり安すぎるものはその分、原材料に粗悪なものを使用している可能性もあります。いろいろなフードを試してみて、愛犬の体質と、ご家庭の経済状況に合ったものを選ぶようにしましょう。
3.加齢によるもの
人間も中高年にさしかかると、加齢臭が気になってくるものです。同様に、わんこも加齢によってニオイがきつくなる場合があります。これは、加齢による身体機能の低下で代謝が悪くなることや、長年の歯垢の積み重ねによる歯周病、肉球が硬くなることによって汚れが溜まりやすくなることなどが原因です。
ある程度おおらかな気持ちをもって
人間の加齢臭と同様に、わんこの加齢臭もある程度は避けられないものです。ニオイを無理やり何とかしようとシャンプーの回数を増やしたり、香水でごまかしたりすると、シニアわんこには大きな負担になってしまいます。おおらかな気持ちで受け入れましょう。
とはいえ、日常のお手入れで何とかできる部分はあります。健康チェックの意味でも、ブラッシングや歯みがき、肉球クリームを塗る、蒸しタオルで身体を拭くなどのケアはこまめに行いましょう。
4.病気にかかっている
注意したいのは、病気がもとでニオイがきつくなるケースがあることです。最も一般的なのは、皮膚病で、膿皮症や脂漏症、カビが原因となるようなものもあります。異常にかゆがったり、皮膚がただれたりするので、ニオイの他にも症状が見られたら注意が必要です。
また、腎不全や口内炎などが原因でニオイがきつくなることもあります。
獣医師に相談して適切な治療を
病気が原因のニオイは、病気を治療することでしか根本的な解決はできません。早めに動物病院を受診し、適切な治療を受けましょう。また、ストレスが原因の場合には、ストレスのもとが何であるかを把握して取り除くか、ストレス解消の場をしっかり設けてあげることです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?自分の愛犬のニオイは飼い主さん自身は多少我慢できても、他人からどう思われるか気になってしまいますよね。愛犬を周りのみんなから好かれるわんこにするためにも、適切なケアを行いたいですね。