愛犬を太らせてしまう飼い主さんのNG行為
1.食事の与えすぎ
愛犬には、どのような食事を与えていますか?ドライフード、ウェットフード、手作りフードなど、食事の種類や与え方も様々です。市販されているドッグフードには、犬の体重に合わせた食事量が記載されていますね。その通りに与えている、という飼い主さんがほとんどかと思いますが、その量が、本当に愛犬に適した量であるとは限りません。ちょっと太り気味かなと感じるとき、獣医さんから肥満を指摘されたときは、食事の量を見直す必要があるかもしれません。
食事量を気にすることなく、適当にお皿に入れている、という飼い主さんもいらっしゃるようですが、確実に肥満の道をたどってしまうでしょう。また、手作りの食事を与える場合、栄養バランスが乱れたり、高カロリーになるなどし、肥満の原因になってしまうことがあります。
2.運動不足
運動不足である犬は、一日に消費されるエネルギーが少ないため、太りやすくなります。また、運動不足であることが続くと、全身の筋肉量が低下し、お散歩で消費されるエネルギーも低下します。摂取エネルギー消費エネルギーを上回ると、太ってしまいます。運動不足から脂肪が多くなり、筋肉量が減ると痩せにくい体質になってしまいます。
犬が運動不足になってしまうのは、飼い主さんがお散歩や運動に連れて行ってくれないからです。何か特別な運動が必要なわけではなく、毎日のお散歩で十分なのですが、そのお散歩にさえも“小型犬だからたまに連れて行けば良い”と、考えていらっしゃる飼い主さんも多いようです。
3.おやつの与えすぎ
愛犬を太らせてしまう最大の原因は、おやつです。食事によって適切なカロリーを摂取することができているにも関わらず、おやつによって摂取カロリーが増え、運動不足のためエネルギーが消費されない。そんな状態が続けば、確実に肥満になるでしょう。低カロリーのおやつであっても、与える量が多ければ意味がありません。
また、人間のおやつや食事をおすそ分けしてしまう飼い主さんは、確実に愛犬を肥満にさせ、重篤な病気にさせてしまう可能性が高いです。
愛犬を太らせると危険なこと
膵炎に要注意
犬を太らせてしまうことで発症する「膵炎」という病気があります。脂肪の多い高カロリーな食事やおやつによる肥満が原因の一つとなる病気の中で、最も代表的な病気です。ほかにも膵炎になる原因はありますので、肥満やおやつだけが原因ではありませんが、注意が必要です。
急性と慢性があり、犬の急性膵炎は珍しいことではありませんが、日頃の食生活や生活習慣が大きく関係しています。急性膵炎を発症すると、元気消失、おなかを痛がる、下痢や嘔吐などの症状が続くことがあります。
歩けなくなってしまう
肥満によって身体が重くなると、手足や腰や背中の関節に大きな負担がかかり、関節炎や靭帯損傷を起こしてしまうことがあります。変形してしまうことがあります。痛みが起こると、犬が身体を動かすことを嫌がるようになり、運動不足になり、ますます太るばかりです。靭帯の損傷や椎間板ヘルニアを発症することもあり、歩けなくなってしまう可能性があります。
心臓や呼吸器に大きな負担がかかる
“ポッチャリしてて可愛い♡”なんてよく言いますが、肥満によって身体が大きくなると、その分、血液を送らなければならない範囲も大きくなります。そうすると、血液を送るための役割を持つ心臓への負担が増え、心臓病の原因になる可能性があります。
また、首の周りに脂肪が増えると、気管を圧迫し、呼吸が苦しくなってしまうことがあります。短頭種である場合には、気管虚脱といって、気管が押しつぶされてしまうことだってあります。
まとめ
犬を太らせてしまうNG行為には、
- 食事の与えすぎ
- 運動不足
- おやつの与えすぎ
この3つが主なものでしょう。肥満は心臓疾患、糖尿病、関節疾患など様々な病気の原因になります。
肥満度や適正体重、食事量や運動量については、かかりつけの獣医さんにご相談されることをおすすめします。話を聞くだけでも、確実に食生活や生活習慣に対する飼い主としての認識が変わります。
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20代 男性 匿名