犬が一日に必要な『水分量』ってどのくらい?足りていないと熱中症になることも…!

犬が一日に必要な『水分量』ってどのくらい?足りていないと熱中症になることも…!

気温の高い日が増えてきて、夏のような暑さを感じるようになると犬の体調にも変化があらわれてきます。今回は犬の健康維持に欠かすことのできない水分について、必要量や飲ませ方について解説していきたいと思います。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬が一日に必要な水分量の目安

ガラス製のメジャーカップ

愛犬が毎日何ml水を飲んでいるか、ということを正確に把握している飼い主さんはそう多くないかもしれません。犬が1日に必要とする水分量は体重1kgあたり40~60ml程度とされていますが、詳しい計算式は以下の通りになります。

<犬に必要な1日の水分量>体重(kg)×0.75×132(ml)

体重2kgの犬で約220ml、5kgで440ml、10kgで740ml程度ということになりますが、この水分量はあくまで目安に過ぎないのでこだわりすぎる必要はありません。

また、この水分量は実際の飲む水の量だけでなく、食事に含まれる水分なども合わせた量のため、飲料水の量としては計算で出される水分量よりも少なくなる傾向にあります。

ドライフードよりもウェットフードや手作り食の方が水分が多く含まれているため、飲む水の量は少なくなりがちですし、季節や運動量などによっても大きく変化が見られます。注意して見ておきたいのは犬が飲む正確な水の量ではなく、量に過度な変動はないかということ。その日の気温や行動と合わせて観察しておくようにしましょう。

犬の水分が足りなくなるとどうなる?

空のフードボウルをくわえている犬

私たち人間と同様、犬の体の約70%前後が水分で占められています。体をしっかりと動かして健康を維持するために、犬にとっても水分は欠かすことのできない重要な要素。汗や呼気などによって体から排出することで体温調節を行ったり、血液を循環させたり老廃物を排出する働きを持っています。また、体の成長や維持に必要なホルモンやタンパク質、酸素、電解質などを全身に運ぶ役割などもあります。

健康な体にとってとても大切な水分ですから、不足することで体に異常をきたすこともあります。熱中症や脱水状態になって発熱や嘔吐などの症状が見られたり、水分不足により結石症を引き起こしたりします。最悪の場合、水分を15%失うことで死亡することもあると言われています。

反対に水分を過剰に摂取するようになる場合も注意が必要です。気温や運動量に変化がないのに水を飲む量が増えた場合、体重1kgあたり90ml以上の水を飲んでいる場合などは何らかの病気が原因となっている可能性があると考えられています。

犬が水を多く飲むようになる(多飲多尿)病気としては、子宮蓄膿症(避妊していない女の子)、腎不全や糖尿病・副腎皮質機能亢進症などのホルモン異常による疾患が考えられます。これらの病気は多飲多尿以外の症状は初期段階ではわかりにくいので、早期発見のためにも日頃から飲み水の量をしっかり把握しておくようにしましょう。

犬に水分を取らないときはどうすればいい?

ペットボトルから水を飲む犬

犬の健康にとって水分はとても大切なものですが、水を積極的に飲もうとしない犬も少なくありません。特に年齢を重ねると激しく運動することも少なくなりますし、代謝が低下したり、喉の渇きに鈍感になったりすることで水を飲むという行為自体が少なくなってしまう傾向にあります。

また、歯周病や口内炎で口腔内にトラブルが起きている場合や、腰痛や関節痛によって水を飲むために体をかがめる姿勢を取れない場合などにも水を飲まなくなってしまうこともあります。水をあまり飲まないと感じるときは、このような体調的な原因がないかどうかをまず確認しましょう。

犬に水分を多く取らせたい場合は、水だけを差しだしてもなかなか飲まないと思うので食事の中で水分を取らせるようにするといいでしょう。ドライフードからウェットフードに切り替えたり、普段食べているドライフードに肉や野菜の煮汁、スープなどをかけるなどすると水分をしっかり取ることができます。

また、熱中症などの症状が見られできるだけすぐに水分を取らせたいときには、スポーツドリンクを薄めて飲ませてあげると効果的です。人間用のスポーツドリンクは糖分が含まれているため、犬用の方がいいと思いますが、日常的にあげるのではなく緊急的に飲ませる場合は人間用のものを薄めて与えても問題ありません。

まとめ

水を飲んでいるビーグルの口元

犬に必要な水分量は体重1kgあたり40~60mlが目安とされていますが、これはあくまで目安であり食事内の水分も含まれるため実際の飲み水の量としてはもう少し少なくなると思います。

また、その日の気温や運動量、年齢などによっても飲み水の量は変化しますし、個体差も大きいと思います。健康管理で大切なのは、それぞれの犬が飲む水の量の変化を観察して把握しておくことです。明らかに水の量が少ない場合や過剰に増えている場合などは、体に支障が出たり、すでに何らかの異常が起きている可能性があるので必要に応じて動物病院に相談するなどして適切な対応を取るようにしてください。

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