梅雨時期に多い犬の病気とケア方法について

梅雨時期に多い犬の病気とケア方法について

5月中旬から始まる梅雨の時期。梅雨時期に多い犬の病気には、どのようなものがあるのか、また原因やその対処方法について、まとめてみました。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

梅雨の時期に多い犬の病気とは?

梅雨

5月中旬になると、梅雨の時期にはいってきます。その梅雨の時期に多い犬の病気について、どのようなものがあり、どのように予防していけばよいかを、まとめてみました。

梅雨時期の病気の危険性は?

どうして梅雨時期に病気が増えてくるのかというと、湿度が多くて細菌などが繁殖しやすくなるためです。

梅雨時期に多い犬の病気について

食中毒

ペットボトルの水

原因

食べ残した食べ物(ドッグフード)の衛生管理不足です。湿度が高いため、細菌の繁殖か活発になり、それを口にして食中毒を起こします。

対処方法

食べ残した食べ物は、破棄するのが無難です。また、食器などの衛生管理もしっかりとしましょう。

皮膚疾患

チワワの皮膚の写真

原因

”高温”または”多湿”です。犬の皮膚は、多湿に弱いものです。犬の皮膚は角質や表面がやわらかい性質になっていて、多湿になると、皮膚がふやける感じになってしまいます。

対処方法

梅雨時期から、夏場にかけては、室内の温度を25度前後、湿度を50%前後に設定するとよいでしょう。

病気によるもの

ヨーキーの皮膚の写真

原因

高温多湿になると、細菌繁殖が活発化してきます。ノミやダニなどの細菌が原因。ノミの中にある、食欲不振や、下痢などを起こしてしまう犬条虫などがあります。そのほか、蚊の媒介によるフィラリアもあります。

対処方法

ノミは、ノミの駆除剤を使用して、ダニは、部屋の掃除をしっかりとしましょう。フィラリアは、予防薬または、予防接種がありますので、しっかりと行ってください。

耳の中

耳の中の写真

原因

立ち耳もそうですが、たれ耳の犬の梅雨時期は、とってもむれがひどいです。耳の汚れを放置してしまうと、耳ダニなどの病気になります。

対処方法

梅雨の時期は毎日耳の中の掃除をしましょう。ガーゼとイヤークリーナーを使うとよいでしょう。臭いがきつかったりすると、耳の病気の可能性もあるので、動物病院でみてもらいましょう。

シャンプーの時

原因

シャンプーの時に、しっかりとドライングしていないために、皮膚がむれている状態になり、多湿によって、細菌が繁殖してしまう

対処方法

梅雨の時は、体から異様な臭いをともない、皮膚疾患を防ぐために、シャンプーは大切です。その時、しっかりと、毛を乾かしてください。見落としがちな、脇の下、指の間など、ほんの小さなところからでも、細菌は活発化してしまいます。シャンプーのし過ぎも気をつけましょう。月に平均1~2回くらいがよいでしょう。

梅雨時期に犬の病気で皮膚疾患が多い理由

高温多湿によって、皮膚のバリア機能の低下、また、多湿による細菌繁殖の活発化によって皮膚疾患がおおくなってくる時期が梅雨なのです。

ヨーキーの耳の中の写真

梅雨時期の犬の病気で多い皮膚疾患について

膿皮症

原因

皮膚に黄色ブドウ球菌などの細菌感染することで、おきる化膿性の犬の皮膚の病気です。高温多湿においてよくおきる病気です。

症状

脱毛、皮膚に赤いブツブツとしたものができる、膿疱ができる。

対処方法

黄色ブドウ球菌は、常在菌といって、犬の皮膚に常にいる菌で、通常悪さはしません。ですが、多湿によって、犬の皮膚の免疫機能低下によって、この常在菌の繁殖が活発になり、皮膚疾患をもたらします。皮膚の清潔、乾燥(ジメジメしない程度)を保ちましょう。

マラセチア皮膚炎

原因

マラセチアという真菌も、犬の皮膚に存在しているものです。これが、多湿によって、増殖してしまい、皮膚炎を起こしてしまいます。

症状

悪臭がある耳あかがでたり、激しいかゆみがおきる。(マラセチアは、耳あかが大好きな真菌です)たれ耳の犬種は、要注意です。

対処方法

 マラセチア皮膚炎になってしまったら、投薬治療、点耳薬、耳のお手入れをしっかりとすることです。とにかく、耳の中を清潔にしていってください。

備考

マラセチアは、犬にも人間にもいる真菌です。犬のマラセチアと、人間のマラセチアは、別物です。犬のマラセチアは、人間に感染することはありません。

梅雨時期に起きやすい犬の体調変化について

梅雨に入ると、気温も湿度も不安定になってきますよね。この”気圧の変化”が体調に大きく変化をもたらせてしまいことがあります。

梅雨時期特有の犬の体調不良の症状

  • 疲れを感じやすい
  • 体をだるそうにしている
  • 眠気
  • 下痢気味
  • 嘔吐

梅雨時期に起こりやすい犬の病気を防ぐには、どうしたらよいでしょうか?

体を清潔にする

このジメジメとた梅雨時期は、とくに体(皮膚)を清潔にしておくことが大切になります。

毎日の、グルーミング(ブラッシング・シャンプー・爪切り・歯磨き・耳そうじをまとめて、グルーミングをいう)をしっかりとしましょう。

シャンプーは、月に2回程度にしましょう。汚れたら、その部分のみきれいにしてあげてください。毎日、ブラッシングをしていると、犬の皮膚の状態が分かってきます。毎日の観察が病気の早期発見につながります。

換毛期がある犬種のアンダーコートケア

チワワのブラッシングの写真

換毛期のある犬種は、アンダーコートを取り除いておくとよいでしょう。換毛期は、春と秋にむかえます。

ちょうど、梅雨の時期に当てはまっています。アンダーコートがあると、熱放散が悪くなってしまい、皮膚が群れてしまい、細菌の繁殖が活発化してしまいます。できるだけ、ブラッシングで、アンダーコートを取りましょう。

ノミの駆除剤を使う

犬のノミの駆除剤が、薬局やホームセンターなどで手軽に買うことが出来ます。できるだけ、ノミの駆除をしてください。

たれ耳の犬の耳そうじ

ガーゼとダックス

どの犬も、耳の掃除は必要ですが、特に気を付けなければならないのが、”たれ耳の犬”です。

どうしても、耳の通気性が悪くなっているので、いつも湿度が高い状態になってしまいます。耳ダニや、マラセチアなどになってしまうといけませんので、毎日ガーゼで拭くようにしてください。麺棒を使うと、耳の中を傷つけたり、耳の奥までいれすぎてしまうと危険なので、使用はしないでください。

空気清浄器を設置

トイレの写真

空気の中にも、細菌はたくさんいます。空気清浄器をおいたり、除湿機をおいたりして、対処する方法もいいでしょう。

我が家でやっている、梅雨時期の病気対策について

我が家は3匹の多頭飼いです。多頭飼いだからこそ、病気をもらいやすくなる部分もあります。

なので、1匹ずつ毎日、耳そうじやブラッシングは欠かさずに行っています。換毛期がある犬種もいますので、しっかりとアンダーコートケアし、部屋の中に抜け毛がたまらない様にも掃除もしっかりとしています。犬のトイレが3匹共共通のを使用していますので、汚れたらできるだけ、新しいペットシートに変えています。

尿からの、細菌感染(細菌の繁殖)もありので、梅雨時期はいつも以上に気を付けています。

ガーゼとチワワ

ハウスの写真

最後に

犬の病気予防は、飼い主さんの環境管理がとっても重要視されています。

梅雨の時期は、とても細菌繁殖などがひどくおこりやすいので、より気を付けてみていくことが大切ということが、わかりますね!

毎日のグルーミングは大変と思いますが、大切な愛犬の為に、愛情をもって、愛犬とのスキンシップを取るという感じで、ブラッシングなどしていってくださいね。

梅雨の嫌な時期を、とっても楽しい時間にしていってくださいね!梅雨だからこそできる遊びで、愛犬との楽しい思い出をたくさん作っていってください。

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