愛犬が肥満と診断されたら飼い主ができる4つのこと

愛犬が肥満と診断されたら飼い主ができる4つのこと

愛犬が肥満だと診断されたとき愛犬のためにできる正しいダイエット方法や工夫について4つの項目でご紹介しています。無理に食事制限や運動をしなくても、ちょっとした工夫と見直しで肥満を解消することができます。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

犬の正しいダイエット方法

芝生に座って見上げるコーギー

愛犬が肥満だと診断されたら、ショックですよね。
愛犬に対して申し訳なくなってしまいますし、何が問題なの?と疑問に思うこともあると思います。
実は私の愛犬のポメラニアンも、獣医さんから指導を受けることが多く、獣医さんからキープしましょうと言われている体重を1kgもオーバーしてしまったことがあります。
今現在もダイエット中です。

もし、愛犬が肥満だと診断されてしまったら、どんな対処をしなければならないのでしょうか。
ダイエットをさせるにしても、健康のことを考えながら正しく行わなければなりません。
私が獣医さんから指導されていることなどをもとに、犬の正しいダイエット方法についてお話したいと思います。

犬の正しいダイエット方法①「獣医さんに相談し、ダイエット目標を立てる」

肥満だと診断されたら、次のことを獣医さんに相談します。

  • 食事制限は必要なのか
  • 運動は必要なのか
  • 適正体重はどれくらいなのか
  • どれくらいの期間で、何kg体重を減らさなければならないのか

食事制限について

食事内容を獣医さんに伝えます。
適切なドッグフードなのか、適切な量なのかを判断してもらいます。
量を与え過ぎてしまっている場合には、減らすように指導されると思います。

私の愛犬のポメラニアンは、量を減らすと物足りなさから吠えてしまうので、量を減らすことなくダイエット用のドッグフードにすることで対応しました。

運動は必要なのか

体重が増えすぎてしまったことで、手足や腰や首などに大きな負担がかかってしまっていることがあります。そのような場合には、激しい運動をしないようにと制限されることがあります。
はじめのうちは、お散歩の距離を伸ばすなどして対応すると良いです。

適正体重とダイエット期間

今現在の体重と適正体重を知り、どれくらいの期間で何kgの体重を減らす必要があるのか、獣医さんと一緒に目標を立てます。
人間の場合は、1か月で3kgなんて無理な目標を立ててしまいがちですが、急激な体重の変化はよくありません。
根気強くゆっくりと時間をかけてダイエットします。
私の愛犬のポメラニアンは、2か月に100g~200gくらい体重が減っていると、「がんばりましたね」と獣医さんから褒めてもらっています。

犬の正しいダイエット方法②「食事を工夫する」

お皿の中を覗くジャックラッセルテリア

ふやかして量ましをする

私がよくやっている方法なのですが、ドッグフードをお湯でふやかして量ましをすると、満腹感を与えてあげることができます。
半分はカリカリのままで与えて、もう半分をふやかすなどします。

野菜や果物をトッピングしてあげる

ごはんだけでは物足りず、おかわりやおやつを欲しがるようなときは、ドッグフードに野菜や果物をトッピングしてあげます。何か少しでもトッピングされているだけで、満足してくれます。
ただし、野菜や果物の中にはカロリーが高いものや、違う病気を引き起こす原因になるものもありますので、野菜や果物のカロリーや糖質などに注意し、与え過ぎないようにしましょう。

ダイエット用のフードに切り替える

私の愛犬のポメラニアンは、ダイエット用のフードに切り替えたのですが、一日の摂取量が10gも増えました。
量を減らすどころか増えたので、愛犬は大喜びです。
量は増えましたが、カロリーや脂質などは抑えることができています。
今現在のフードのままで量を減らすのか、量を減らさずに、ダイエット用のフードに切り替えるのか、どちらを選択するかで大きく違うと思います。

犬の正しいダイエット方法③「運動を工夫する」

お散歩中のパグ

適切な食事を与えているのに肥満になってしまった場合、運動不足が主な原因だと思います。
お散歩の時間を伸ばしたり、距離を伸ばしたり、傾斜の緩い上り坂を歩いてみたりなど、運動にも工夫が必要です。
歩いたり走ったりしなくても、公園や自宅の庭をウロウロするだけでも運動になります。
ゆっくりトボトボ歩くのでも構いません。

お散歩を嫌がる場合、運動が嫌いなだけではなく、カラダが重くて動きたくない可能性もあると思います。そうでない場合には、カラダへの負担によって手足や腰や首などに痛みがある可能性もあります。運動を始める前に、獣医さんの診察を受けると良いです。

犬の正しいダイエット方法④「飼い主さん自身のことも見直してみる」

人間の食事を見つめる白い犬

人間の食べ物を与えている

人間の食べ物を与えてしまっていませんか?
食事をしているときに、おねだりされると可愛くてついあげてしまっていませんか?
ちょっとだけだから大丈夫と思っていませんか?
そのちょっとだけが、愛犬を肥満にしてしまっているかもしれません。

おやつを与え過ぎている

犬用のダイエット用のおやつだからといって、与えてすぎていませんか?
おねだりされるたびに与えていませんか?
犬用のダイエット用のおやつでも、栄養表示や原料表示を見てみると、あまり良いものであるとは思えません。
野菜・果物・鶏ササミをおやつにするなど、おやつにも工夫があると良いのではないでしょうか。

まとめ

ランニング中の犬とカップル

人において肥満は生活習慣病のひとつです。生活習慣に問題があるという証拠です。わんちゃんにおいても肥満は病気と考えられています。
まずは獣医さんに相談し、適切な食事や運動や体重について指導を受けましょう。

愛犬のふだんの食事内容や、運動内容や生活習慣などを獣医さんに伝えることで、より適切な指導を受けることができます。

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