子犬が吐いてしまう5つの原因!対処法まで

子犬が吐いてしまう5つの原因!対処法まで

「犬は吐きやすい生き物だ」とはよく言われますが、それでも子犬が吐いてしまうと心配になってしまいますよね。子犬が吐いてしまった場合に、気をつけたい病気や原因、対処法についてまとめました。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

子犬が吐いてしまう原因5つ

木の棒を咥えた柴犬の子犬

子犬は、成犬と比べると消化器官が未発達であるため、少しのきっかけで吐いてしまうことがあります。また、子犬の時期は、嘔吐を引き起こすようなトラブルが多い時期でもあります。子犬が吐いてしまう原因には、どのようなものがあるのか確認しましょう。

1.食べすぎ・飲みすぎ

食事を勢いよく食べた後に、上手に飲み込めずに、吐き出してしまうことがあります。この場合、吐いた後に元気があり、吐き出したフードを食べだすほど食欲もあります。水をがぶ飲みした後に、飲んだ水を吐いてしまうこともあります。こちらも食事の際と同様で、その後元気がある場合が多いです。

2.空腹

空腹が長く続くと、胃酸などの消化液が多く分泌されます。この消化液が胃を刺激するため、胃液などを吐いてしまうことがあります。前回の食事から時間が空いているときに、子犬が白い泡や黄色い液を吐いてしまう場合は、空腹が原因で吐いているのかもしれません。

3.消化不良

子犬の消化器官は発達途中です。このため、硬いフードや食べなれていないオヤツなどが刺激になり、嘔吐してしまうことがあります。

4.誤食・誤飲

子犬の時期は、いろいろな物に興味を持ち、口に入れようとする時期です。このため、誤飲・誤食が多く発生する時期でもあります。食べてしまったものが、消化管を通過できない場合や、中毒を引き起こした場合は、繰り返し吐いてしまいます。特に中毒を起こす物を食べた場合は、元気食欲の低下、下痢、震えといった、その他の症状が現れ、死に至る場合もあります。

5.感染症

犬パルボウイルス感染症、犬コロナウイルス感染症、その他様々な、怖い感染症が多くあります。中には、ワクチンで予防するような、子犬にとって命に関わる感染症もあります。感染症の場合は、元気食欲の低下や、激しい下痢を起こしたり、嘔吐を繰り返したりといった症状が認めらます。これらの症状がある場合は、すぐに動物病院に連れていきましょう。

子犬が吐いてしまうときの対処法

餌を食べるラブラドールレトリバーの子犬

子犬が吐いたときに、すぐに動物病院にかかるべきか、判断に迷いますよね。不安に思うことがあれば、迷わず動物病院を受診したいところです。お家で様子をみようと思ったときの対処法を見てみましょう。

1度吐いた後も元気、食欲がある場合

嘔吐がそのとき1度きりで、吐いた後も元気で食欲があるようでしたら、様子を見ていて問題ない場合がほとんどです。子犬は、すぐに食事やお水を欲しがると思います。ですが、与える際には少量ずつ、体調を確認しながら与えましょう。

空腹で胃液を吐く場合

空腹が原因の嘔吐は、空腹の時間を作らないことで防ぐことができます。1日辺りの食事量は変えずに、食事の回数を増やしてあげましょう。朝方吐いてしまう場合は、夜眠る前にも食事の時間を設けるようにしましょう。

何度も吐いてしまう場合

成犬ならば、胃腸を休めるために絶食絶水をすることがあります。子犬の場合は、身体が未発達であるために、低血糖を起こすことがあります。その子によっては半日ほどで低血糖となってしまう場合がありますので、よく様子を観察してあげてください。

子犬が「ぼーっとしている」「ぐったりしている」場合は、低血糖を起こしているのかもしれません。早めに動物病院を受診する必要があります。お家では、応急処置として、ガムシロップや砂糖水を口に入れてあげましょう。数滴だけでも効果があります。

低血糖の恐れがあるため、子犬が何度も吐いている場合は絶食絶水は行わず、動物病院を早めに受診して処置をしてもらう必要があります。

嘔吐以外の症状がある場合

元気食欲がない、下痢をするといった、嘔吐以外の症状がある場合は、迷わず動物病院に連れていきましょう。子犬の場合は、成犬に比べて体力がありません。様子を見ているうちに、重症化してしまうことも考えられます。

まとめ

獣医師に抱かれて聴診器を咥える子犬

まだ身体の小さい子犬が吐いてしまうと、とても心配になってしまいますよね。子犬の時期は、成犬と比べても吐きやすい時期ではありますが、時には重大な病気が隠れていることも考えられます。判断に迷ったときには動物病院で診察を受けましょう。

また、動物病院で診察を受ける際には、吐物が確認できるものも持参しましょう。診断の助けになります。

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