犬の睡眠時間って、どれくらいなの?
犬の睡眠時間は人間に比べるととても長く感じるかもしれません。また、子犬・成犬・老犬などの時期によっても大きく異なります。
自分の愛犬がどの程度眠るのか、目安となる犬の睡眠時間を知る事が大切なので、まずは成長時期別のおおよその睡眠時間を見ていきましょう。
幼犬の睡眠時間
- 18時間~
幼犬の睡眠時間が長いことに疑問や不安を感じたことはあまりないかと思いますが、好奇心が旺盛で動き回ることで体力を消耗しますから、その分たくさんの睡眠時間が必要なのです。
成犬の睡眠時間
- 12時間~15時間
1歳から6歳頃の成犬の睡眠時間は12時間から15時間ほどであるとされていますが、健康で元気な犬も一日の半分以上が睡眠時間なんです。
寝過ぎじゃないの?と思われるかもしれませんが、人間の平均睡眠時間である8時間の倍ほどなので、確かに驚きますよね。
老犬の睡眠時間
成犬よりも少し睡眠時間が長くなります。
- 15時間~
15時間から18時間くらい、もしくはそれ以上に寝ている時間が長くなるかもしれません。うちの愛犬たちの場合、食事・散歩・遊び・トイレの時間以外はずっと寝ていました。
老犬は体力が衰えてしまうため、トイレに行くだけでも多くの体力を消耗しますし、ほぼ一日を寝て過ごしているように感じられるでしょう。
睡眠時間があまりにも長いなと感じたときは病気のサインかも!?
さて、成犬の睡眠時間が12時間から15時間ほど、幼犬や老犬はそれよりも少し多いかなというくらいが平均だとわかりました。
睡眠時間が長くても、普段から健康で元気に過ごしているのであれば問題ないと思いますが、不安や心配な気持ちを抱えて生活することのないよう、定期的な健康診断をおすすめします。
やはり、睡眠時間が長いなと飼い主さんが感じるということは、睡眠時間が長いということ以外にも何等かのサインを発していると思います。
「最近、睡眠時間が長くなった気がするような…」
そんなときは、それ以外に何か症状があらわれていないかどうかをチェックし、気になることがある場合には獣医さんに診てもらいましょう。
睡眠時間が長くなる原因 その①「ストレス」
居住環境の変化、運動不足、コミュニケーション不足などによってストレスを感じ、そのストレスによって疲労を感じ、睡眠時間が長くなることがあります。
私たち人間もストレスや疲労がたまってしまったとき、たくさん寝て回復させようとしますよね。
睡眠時間を増やすことでストレスや疲労を回復させることができれば良いのですが、上手く回復させることができず、問題行動につながる場合もあります。
睡眠時間が長くなる原因 その②「甲状腺機能低下症」
甲状腺ホルモンは元気ホルモンとも呼ばれているのですが、甲状腺機能低下症になると甲状腺ホルモンの機能や働きが低下することで代謝機能も低下し、過剰な眠気を引き起こすようになります。
そのため、普段よりも睡眠時間が長くなってしまうのです。
甲状腺機能低下症は中型犬や大型犬に発症することが多く、若くして発症する場合もありますが、中年齢のわんちゃんで多くみられます。
甲状腺ホルモンは生命活動にも必要不可欠なホルモンであるため、睡眠時間が長くなること以外にも何等かの症状が必ずあらわれるはずです。
睡眠時間が長くなる原因 その③「痛み」
老犬に多くみられますが、関節などのカラダに痛みがある場合、その痛みを緩和させるためにカラダを動かすことなくジッと寝て過ごすことがあります。
眠っているというよりは、痛みがあるからただジッとしていたいということです。
歩き方に違和感があったり、ブラッシングやカラダに触れられることを嫌がるようになったり、痛みによってキャンッ!と甲高く鳴くなどのサインを見逃さないようにしましょう。
睡眠時間が長くなる原因 その④「特定の病気」
感染症や糖尿病、心臓病などの特定の病気が進行し、その症状が重度な状態になるとカラダ全体の健康状態が悪化するため、睡眠時間が長くなることがあります。
ただ眠っているように見えて、沈鬱状態や昏睡状態を引き起こしている可能性もありますし、命にも関わることなので十分な注意が必要です。
まとめ
睡眠時間の変化など、愛犬の健康状態を知るための要素はたくさんありますが、普段から愛犬の様子を細かくチェックし、少しのサインも見逃さないようにしましょう。
我慢強い犬ですから、ちょっとのことではなかなかサインを出してはくれず、重症化した状態で病気が発見されることもあります。
ぜひ、定期的な健康診断を受けさせてあげて欲しいです。