「うちのコ何考えてるの」「犬と話せたらいいのになぁ」って思うことよくありませんか?
犬って人間の言葉を話すことはできないけれど、ワンちゃんは一生懸命お話ししようといろいろな仕草や体の動きで表現しているんですよ。
それに、犬のカーミングシグナルを使って人からも伝えることができるんです。
カーミングシグナルって何?
カーミングシグナルは犬が感じている気持ち、不安、緊張、気分が高まって落ち着かないときなどの時に、自分で気持ちを落ち着かせようとする行動や仕草です。
約30種類あるといわれています。愛犬を室内で飼っている人は、カーミングシグナルを毎日、何回も見ているはず。
エッ、見たことががない?
ワンちゃんが話しかけてくれているのだから、気持ちを知ってあげましょうよ。
愛犬のカーミングシグナルを見つけよう!
先ほど、カーミングシグナルは約30種類と説明しましたが、とりあえず、よく見かけるものから解説してみましょう。
あくびをする
よく見かけるのはしつけの途中です。
「さっきまではよくできてたのに、さっきからあくびばっかり。もうちょっと頑張ろよ!!」という場合、ワンちゃんのほうは「そろそろ止めようよ。疲れちゃった。ねぇ、ママ、も落ち着いてよ。」ちょっとしたストレス、嫌な気分になったときに、自分の気持ちを落ち着かせようとする行動です。
飼い主さんにもそれを求めようとしています。
眠いわけじゃないんですよぉ。こんなときは…、飼い主さんがまだまだやる気があっても、この辺でおしまいにするといいです。
犬の集中力は人より短いので、時間を空けてもう一度。
鼻をぺろぺろ
ケンカをしていたら、ワンちゃんが鼻の周りだけをぺろぺろ舐めているのを見たことがありますか。
ケンカ中にはなかなか見てる余裕はないかもしれませんが…。これは相手の興奮した気分を落ち着かせたいのです。
ごはんのおねだりではないですよ。
これを見かけたら、飼い主も冷静になりましょう。
ワンちゃんは仲良くしてほしい、ケンカしてほしくない、ねぇ落ち着こうよと話しているんです。
地面のにおいをくんくん
お散歩の途中で、子どもが何人も駆け寄ってきて「なでてもいい?」と聞いてきました。
「いいよ」ってナデナデさせてあげようと思ったら、地面のにおいをくんくんかいで、ちっとも子どもたちのほうを見ない。
「何か落ちてるの? 拾い食いはしないでよ」と言いたくなってしまいます。
ワンちゃんの気持ちはどうでしょう。
実は食べ物のにおいを探しているわけでもないのです。
ワンちゃんは、子どもがわぁーっと近づいてきたから、ビックリしちゃった。
なでまわされるのは好きじゃないんだ。
緊張するから止めてほしんだけどなぁと思っているのかもしれません。
少しストレスがかかって、緊張を抑えようともしている行動です。
初めての場所でソワソワ
カーミングシグナルで犬と話そう
カーミングシグナルは犬から気持ちを伝える、気持ちを落ち着かせる、不安を減らそうとしているなどいろいろありますが、人が犬のカーミングシグナルをマネて、ワンちゃんのほうへ話しかけることもできるんです。
たとえば、動物病院の待合室で、すごく緊張していたら、飼い主さんのあくびを見せてあげる。
こうやって、「大丈夫だよ、怖くないよ」というメッセージになるのです。カーミングシグナルの種類が多いので、3つしか紹介できませんでしたが、他の種類も知っていると、ワンちゃんのストレスを減らしたり、しつけの場面でも役立ちますよ。
シチュエーションによっては本当に眠かったり、何か探していることもあるので、そこは飼い主さんがよ~く観察してみましょう。