白柴は珍しい?人気の理由や性格の特徴、値段の相場から迎える方法まで徹底解説

白柴は珍しい?人気の理由や性格の特徴、値段の相場から迎える方法まで徹底解説

「白柴を飼いたい」と考えている方へ。白柴の性格や値段の相場、珍しいと言われる理由を詳しく解説します。お迎えに必要な初期費用や年間の飼育費用、ペットショップやブリーダーからの迎え方まで、あなたの疑問に答える情報が満載です。

白柴が珍しいと言われる理由

佇む白い柴犬

純白の被毛が美しく、可憐な印象を与える白柴。その愛らしい姿から人気が高まっていますが、「珍しい」と言われることがあります。

その理由は、犬の血統を登録・管理する団体であるJKC(ジャパンケネルクラブ)が定める犬種標準(スタンダード)にあります。

JKCでは、柴犬の毛色を「赤」「黒褐色」「胡麻」と規定しており、裏白は毛色ではなく胸や腹部に求められる配色条件です。

つまり、JKCの基準では「白」は含まれていません。展覧会などでは白一色は「欠点」と見なされ審査で大きく減点となります。そのため、ブリーダーがは積極的に繁殖されていないため、結果として繁殖数も少ないカラーになっているようです。

ただし、これはあくまで展覧会での評価基準であり、犬種として認められていないわけではありません。

白い毛色は遺伝子によるもので、健康上の問題があるわけではありません。また、アルビノ(先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患)とも異なります。

家庭犬として、問題なく飼育出来る色の柴犬と言えるでしょう。

白柴の性格

桜と散歩をしている柴犬

白柴の性格は、基本的には一般的な柴犬の気質を受け継いでいます。

飼い主に対して非常に忠実で、一度認めた相手には深い愛情を示します。勇敢で番犬としての素質も持ち合わせており、家族を危険から守ろうとする頼もしい一面もあります。

一方で、柴犬は頑固で自立心が強い「ツンデレ」な性格とも言われます。ベタベタと甘えるよりは、飼い主と適度な距離感を保つことを好む傾向があります。

また、警戒心が強く知らない人や犬に対しては距離を置くことがあります。

毛色によって性格に科学的な違いは証明されていませんが、一般的に白柴は「他の毛色の柴犬に比べて穏やかでおっとりしている」と言われることがあります。

しかし、これはあくまで個体差の範囲であり、すべての白柴に当てはまるわけではないことを理解しておきましょう。

白柴の値段の相場

お金の計算をする女性

白柴(白い柴犬)の値段の相場は30万円~50万円です。ただし、この価格はさまざまな要因によって変動します。例えば、月齢が若い子犬ほど高くなる傾向があり、生後2〜3ヵ月頃が最も高値で取引されることが多いです。

また、親犬がドッグショーで優秀な成績を収めているなど、良質な血統を受け継いでいる場合は価格が上がることがあります。ペットショップやブリーダーといった販売元の違い、その時点での人気や需要によっても価格は変わるため、あくまで目安として考えておくと良いでしょう。

白柴の飼育費用

ドッグフードとお金

白柴を新しい家族として迎えるには、生体価格だけでなく、その後の生活に必要な費用も計画しておくことが大切です。飼育費用は、お迎え時にかかる「初期費用」と、毎年継続的にかかる「年間の飼育費用」の2つに大きく分けられます。

初期費用

まず、白柴を自宅に迎える際に必要となる初期費用についてです。生活環境を整えるためのグッズ購入費や、健康管理のための費用が含まれます。合計で7万円~15万円程度を見込んでおくと安心です。

項目 費用の目安
ケージ・サークル
15,000円~30,000円
トイレ用品(トレー・シーツ)
5,000円~10,000円
食器・給水器
3,000円~7,000円
ベッド・マット
5,000円~10,000円
首輪・リード
5,000円~10,000円
お手入れ用品(ブラシ・爪切り等)
5,000円~10,000円
おもちゃ
2,000円~5,000円
ドッグフード(約1ヶ月分)
5,000円~8,000円
ワクチン・健康診断費用
20,000円~40,000円
畜犬登録料 約3,000円
合計
73,000円~143,000円

ケージやサークルは、白柴が安心して過ごせるパーソナルスペースとして必要です。トイレや食器なども、愛犬の体のサイズに合ったものを選びましょう。また、お迎えした後は動物病院で健康診断を受け、必要なワクチンを接種します。

そして、生後91日以上の犬を飼い始めた場合、市区町村への「畜犬登録」が法律で義務付けられています。これは、狂犬病の発生やまん延を防ぐための重要な手続きです。

年間の飼育費用

次に、白柴と暮らしていく上で毎年かかる費用です。フードや消耗品のほか、病気やケガの予防、万が一の事態に備えるための費用も含まれます。年間で15万円~30万円程度が目安となるでしょう。

項目 費用の目安
ドッグフード・おやつ代
60,000円~120,000円
トイレ用品などの消耗品費
15,000円~30,000円
狂犬病予防接種 約3,500円
混合ワクチン接種
5,000円~10,000円
フィラリア・ノミダニ予防薬
20,000円~30,000円
定期的な健康診断
10,000円~20,000円
シャンプー・トリミング代
20,000円~40,000円
ペット保険料
30,000円~60,000円
合計
163,500円~313,500円

ドッグフードは、白柴の健康を支える基本です。年齢や体調に合わせた質の良いものを選びましょう。また、法律で定められた狂犬病予防接種や、感染症を防ぐ混合ワクチンの接種も毎年必要です。

柴犬はダブルコートという二重構造の被毛を持つため、定期的なシャンプーやブラッシングが欠かせません。自宅でのケアが難しい場合は、プロのトリマーにお願いするのも良いでしょう。予期せぬ病気やケガによる高額な医療費に備え、ペット保険への加入も検討することをおすすめします。

白柴を迎える方法

白柴を抱きかかえる女性

愛らしい白柴を家族に迎えたいと考えたとき、いくつかの方法があります。それぞれにメリットや特徴があるため、ご自身のライフスタイルや考え方に合った方法を選ぶことが大切です。

ペットショップ

ペットショップは、犬を飼いたいと思ったときに最も身近な選択肢の一つです。駅の近くやショッピングモール内にあることも多く、気軽に立ち寄って白柴に会える可能性があります。

ペットショップの利点は、ケージやフード、おもちゃといった飼育に必要なグッズをその場ですぐに揃えられることです。また、スタッフから飼育に関する基本的なアドバイスをもらえるため、初めて犬を飼う方にとっては心強い存在となるでしょう。

ブリーダー

ブリーダーは、特定の犬種を専門に繁殖している専門家です。柴犬を専門に扱っているブリーダーから直接迎えることで、その犬種の特性を深く理解している人から話を聞くことができます。

ブリーダーから迎える大きなメリットは、親犬や兄弟犬に会えたり、子犬が育った環境を実際に見学できたりすることです。これにより、将来の大きさや性格をある程度予測しやすくなります。健康管理やしつけにも力を入れているブリーダーが多く、安心感が高いと言えるでしょう。

里親

保護された犬の里親になるという選択肢もあります。さまざまな事情で飼い主を失った犬たちに、新しい家庭と安らぎを与える非常に意義のある方法です。

動物保護団体や自治体の動物愛護センターなどで、里親を募集している犬の情報を得ることができます。ただし、白柴、特に子犬が保護されているケースは非常に稀です。成犬や、何らかの事情を抱えた犬である場合が多いため、犬の飼育経験が豊富で、心と時間の両方に余裕がある方に向いていると言えるでしょう。

まとめ

ボールを咥えて走る白い柴犬

白い被毛が美しい白柴は、その珍しさと愛らしさから多くの人を魅了します。性格は一般的な柴犬と同様に、飼い主に忠実で賢く、時に頑固な一面も持つ魅力的な犬種です。

家族として迎えるには、生体価格のほかに初期費用や年間費用がかかります。生涯にわたって愛情と責任を持つために、必要な費用を事前にしっかりと計画しておくことが重要です。

お迎えの方法にはペットショップ、ブリーダー、里親といった選択肢があります。それぞれの特徴を理解し、ご自身の環境や考え方に最も合った方法で、素敵なパートナーとの出会いを見つけてください。この記事が、あなたと白柴との素晴らしい未来への第一歩となれば幸いです。

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