アイリッシュレッドアンドホワイトセッターの性格
アイリッシュレッドアンドホワイトセッターは元々鳥を狩猟する犬、つまり鳥猟犬として活躍していましたが性格は明るく穏やかな気質で愛情深く、他の動物や子供とも仲良くなれます。
アイリッシュレッドアンドホワイトセッターは、元、猟犬ということもあり、飼い主には忠実でしつけもしやすいです。さらに猟を助ける仕事をしていたことから、作業能力も高く、覚えるべきことを学習する能力にもたけています。
ただあまり知らない人に吠えたりしない気質の犬なので、アイリッシュレッドアンドホワイトセッターは番犬には不向きと言えるでしょう。
また、アイリッシュレッドアンドホワイトセッターは愛情深いあまりに、飼い主がいない時に不安になり落ち着かない個体もいます。アイリッシュレッドアンドホワイトセッターを飼う時は1人で留守番をしてもパニックにならないようなしつけも必要です。
アイリッシュレッドアンドホワイトセッターの特徴
アイリッシュレッドアンドホワイトセッターは体高が58cm~69cmの大型犬に入る犬です。しかし大きめ身体なのにも関わらず体重は27kg~32kgと軽めです。
アイリッシュレッドアンドホワイトセッターは獲物を追いかける猟犬ならではの大きいですがほっそりとした身体をしています。アイリッシュレッドアンドホワイトセッターの顔は猟犬種によく見られるように、口先が突き出ているようなシャープな感じです。耳は垂れており、尾もサーベル形で垂れています。
そしてアイリッシュレッドアンドホワイトセッターといえばなんといっても被毛の色が特徴で、毛は白と赤の2色の斑点模様をしています。被毛は直毛で長いです。またフリンジと呼ばれる飾り毛が耳の外側、首、胸元、前足の裏にアイリッシュレッドアンドホワイトセッターは見られます。
このようにアイリッシュレッドアンドホワイトセッターは赤と白の被毛が特徴的な犬種ですが、この種類でも大変珍しいカラーで、レッドの毛にあられのように細かくホワイトの斑点が入っているという特徴のものがいます。
しかしこのカラーのアイリッシュレッドアンドホワイトセッターは、1998年の1頭を最後に確認できていないとされています。
アイリッシュレッドアンドホワイトセッターの価格
アイリッシュレッドアンドホワイトセッターは非常に希少な犬種であり、そのため日本では、なかなかアイリッシュレッドアンドホワイトセッターの子犬を譲り受けることや購入することは難しいでしょう。
アイリッシュレッドアンドホワイトセッターの価格についても、具体的な金額は情報がないようですが、アイリッシュレッドアンドホワイトセッターと品種改良の過程で関係のある、アイリッシュセッターという、姿も名前もよく似た別の犬種は20万円以上するようです。
このアイリッシュセッターよりも、レッドアンドホワイトの方が見つけにくく稀少なのでこの金額よりも高くなる可能性もあるでしょう。
アイリッシュレッドアンドホワイトセッターの飼育を検討する場合、海外のブリーダーから購入する可能性が高いため、アイリッシュレッドアンドホワイトセッターの子犬だけの値段でなく輸入でかかる費用も含まれると考えておいた方がいいでしょう。海外情報の価格では800ドル~1200ドル程度するようです。
アイリッシュレッドアンドホワイトセッターの寿命
アイリッシュレッドアンドホワイトセッターの寿命は12~13年とされ、犬としては平均的です。
アイリッシュレッドアンドホワイトセッターの健康に関しては、目、皮膚の疾患などにかかりやすい他、胸が深くせまいという特徴があるため、胃袋がねじれてしまう胃捻転を起こしやすいということがあります。
皮膚の病気などを防ぐために、アイリッシュレッドアンドホワイトセッターは月1~2回の丁寧なブラッシングなどで、ケアすることが大事です。
またアイリッシュレッドアンドホワイトセッターは猟犬として働いていたため、運動量がを多く必要とする犬です。アイリッシュレッドアンドホワイトセッターは走るのも非常に早いです。
そのため朝と晩の散歩を1時間と、休日にはドッグランなどでストレスを発散させてあげる必要があるでしょう。アクティブに運動するので体力のある人におすすめの犬種です。
アイリッシュレッドアンドホワイトセッターの歴史
アイリッシュレッドアンドホワイトセッターはアイルランド原産の犬種です。16世紀頃からすでに存在していたとされますが、詳しいことはよく分かっていません。
アイリッシュレッドアンドホワイトセッターは、その被毛の色の特徴から別名パーティカラードセターなどとも呼ばれたりもします。アイリッシュレッドアンドホワイトセッターと姿も名前も似ている犬種に、アイリッシュセッターがいますが、こちらは単色の被毛をしています。
このアイリッシュセッターは元々、アイリッシュレッドアンドホワイトセッターを交配して誕生しましたが、こちらの方がドッグショーで人気となり、元祖のレッドアンドホワイトの方は減少してしまいました。
そんな絶滅寸前のアイリッシュレッドアンドホワイトセッターでしたが、1900年代にヒューストン卿という1人の聖職者が、アイルランドの西海岸にわずかに残っていたこの犬種を集め、アイリッシュレッドアンドホワイトセッターの数を再び増やしたことで危機をまぬがれました。
このようにアイリッシュレッドアンドホワイトセッターの数を増やすのに、アイルランドのモナガン郡のロスモア家の育種の血統や、ヒューストン卿の血統を用いたことから、アイリッシュレッドアンドホワイトセッターは「ロスモアセッター」という呼ばれ方もされたりします。
まとめ
いかがでしたか?アイリッシュレッドアンドホワイトセッターは猟犬ですが優しい性格で人にもよくなつきます。
アイリッシュレッドアンドホワイトセッターの見た目も、マズルの周囲の細かいブチがそばかすのように見えたりして、非常に愛らしい犬種です。アイリッシュレッドアンドホワイトセッターは日本では珍しいですが、ぜひ縁があったなら、一緒に過ごしてみてくださいね。