犬の軟便から考えられる原因
与えられるフードや食事
最近のドッグフードは昔と比べて、内容がとてもよくなっているのをご存知ですか?
栄養面、味、匂いもレベルが高くなっています。種類も豊富で、オーガニック素材を利用した物、犬種別、アレルギー対応、年齢別など。さらにはダイエット用など買う時に迷ってしまうくらいです。
ただし、迷ったからといって今までのドッグフードから新しいドッグフードに急に変えたりすると、軟便になったり、もっとひどい時には下痢をしてしまう子もいます。
犬も人間と同じで、おなかの弱い子、丈夫な子と体質もあるようです。もちろん材料が合う、合わないもあります。
ドッグフード派の子たち
一般的にはドッグフードを食べている子たちのウンチはころっとしていて茶褐色、拾った時に残らないのが一番いいウンチと言われています。
ドッグフードを変える時、いきなり新しいフードに替えてしまうのではなく、 『前に食べていた物を半分、新しい物を半分と混ぜながら徐々に新しいフードの量を多くして、新しいフードに切り替える』という形をお勧めします。
食べ方も、早食いしてしまう子は消化不良を起こしやすく、軟便や下痢になってしまう傾向がありますので、一度にあげる量を小分けしてあげたり、早食いしないような食器にフードを入れてあげてゆっくり食べさせるようにしましょう。これらも軟便を解決する方法の一つです。
手作り食派の子たち
ウンチの固さが安定しやすいドッグフード派の子たちに比べて、手作り食の子たちは食材によって固かったり柔らかかったりします。
色も、黒っぽくなったり黄色っぽいウンチが出たりします。
手作り食の場合は、食物繊維の含まれる野菜などの量を減らしてみるのもよいですし、野菜は生ではなく熱を加えるようにすることが大切です。
引っ越しなどによるストレス
飼い主に懐くとされ、引っ越しに対しても負担が少ない印象がある犬ですが、実際は生活環境の変化に大きくストレスを感じる子がいます。いつもと違う環境での生活に精神的な不安を抱き、軟便もしくは下痢などを引き起こしてしまいます。
引っ越し以外でも一緒に暮らす人間やペットが増えることも犬に大きな負担を与えます。 引っ越しなどライフスタイルに変化が生じた際は、犬の緊張をほぐせるよう適度にコミュニケーションを図ってあげることを意識しましょう。
犬と人間では腸の仕組が違うため
イヌ 6倍
ヒト 12倍
これは、腸の長さが体長の何倍かと比べた数字です。人は四つん這いになった時の体長の12倍、それに比べて犬は体長の6倍と人間よりも腸が短いことがわかります。
犬がまだ狼で、人間と共生していない頃は肉食が中心でしたが、人間と暮らすようになって、野菜や穀物なども食べるようになり雑食となりました。
私たち人間は、私たち自身食物繊維は健康を維持するためにはとても大切だと考えがちで、愛犬の手作り食にも太り過ぎないようにという配慮から野菜などの食物繊維をたっぷり入れる方も多いようです。
ところが、人間のように腸が長くない犬は、食物繊維が大腸の負担になりウンチが柔らかくなってしまうことがありますので、注意が必要です。
人間ほど食物繊維は犬には必要ありません。
大根、にんじん、さつまいもキャベツが大好きな犬も多く、とても喜んで食べますし、熱を加えない方がビタミンやミネラルなどの栄養素が壊れないから生で与える。と考えがちですが、生で与えるとすと繊維質が多すぎて軟便の原因にもなります。
野菜をあげる時には、茹でたり蒸したりと熱を加えた物を手作り食に混ぜてあげてください。愛犬のお腹に優しい手作り食ができあがります。
排泄のタイミングで軟便になる場合もある
お散歩は朝と夜の一日2回というご家庭は多いと思います。ウンチも朝1回、夜1回の2回という感じになりますよね。
ところが、おなかの調子がよかったのか、それとも気分がよかったのか、いつもより1回多い3回だったとします。
そうすると、いつも以上に出てきたウンチの最後の方は柔らかいウンチであることが多いようです。まだ水分を吸収しきっていないウンチが予定外で出てきた感じでしょうか。
次の日のお散歩の時のウンチも柔らかかったり、どんどんウンチが柔らかくなるようでしたら、もしかしたら消化不良などの傾向があるかもしれませんが、そうでなければさほど心配する事はないでしょう。
犬の軟便から考えられる病気
今までは、食事の変化やタイミングによる軟便について書きましたが、目安として3日以上軟便や下痢が続いた場合、元気もなくなりじっとしている状態になるようでしたら、病気を疑ったほうがよいでしょう。
- アレルギー
- 細菌感染
- 寄生虫感染
- 腸重積
- 原因不明
など、かかりつけの獣医さんのところで、いつから軟便になったか、元気はあるか、という事や、熱っぽい、食欲がない、吐いたなど症状を詳しく説明した上で、状況によっては検査などを受けてください。
食物アレルギー
どの成分に反応しているのかは、ドッグフードであればなおさら特定が難しいかもしれません。
獣医さんに、普段はどのメーカーの、どんなドッグフードで、どれくらいの量で一日何回何時頃あげているか、最後に元気よく喜んで食べたのはいつかなどを詳しく伝えてください。ドッグフード以外に、おやつや他の物を食べたことも伝えるようにしましょう。
お留守番中に何か食べてしまった形跡、つまり誤飲、誤食による中毒症状の可能性がある場合は、その状況を詳しく伝えてください。
細菌感染
お散歩のときに気をつけなければいけない「拾い食い」。ちょっと目を離したすきに何かを拾って食べてしまった。お散歩中に四六時中見ているつもりでも、一瞬横を向いた隙にという場合もあります。
道に落ちていた腐敗している物を食べてしまったり、『食糞』と言って、落ちていたほかの犬のウンチを食べる子もいます。他の犬がもし病気にかかっていた場合、そこから感染する場合もあるので「拾い食い」は要注意です。
わざと毒物を食べ物に仕掛けておき、それを食べてしまった犬が亡くなったという事件も起きています。「拾い食い」に関しては、取り返しのつかない事にならないよう、きちんとしつけましょう。
寄生虫感染
寄生虫などの感染症にかかっている時は、軟便、下痢などが続く場合もありますし、そうでない場合もあります。軟便も下痢もなくても、食べても食べても太らない(体重が増えない)という症状が出る場合もあります。
- 回虫症
- 鉤虫症(犬十二指腸虫症)
- 鞭虫症
- 条虫症(瓜実条虫症)
- コクシジウム症
- ジアルジア症(ランブル鞭毛虫症)
- トキソプラズマ症
など、代表的な寄生虫感染症をあげてみましたが、ほとんどが経口感染するものです。
すでに感染している犬や猫の便や母子感染などの感染経路など環境が原因であることが多いです。外飼いしている犬はもちろん、飼育環境の衛生管理と、定期的に検便をすることが寄生虫感染予防にとっては効果的な手段です。
腸重積
人間の赤ちゃんにもある病気で、腸が重なってしまうために、発見が遅れると手遅れになり命を落とす危険性があります。かなり重篤な病気で、おなかをさわるのをとても嫌がる、食欲がなくなる、嘔吐、脱水症状、ウンチを出そうとしても出ないなどの症状が出ます。
はっきりとした原因は特定できない場合が多いようですが、大腸炎を繰り返す、下痢が続いている、寄生虫によるもの、誤食などで異物がつまってしまったためなどが多いようです。
原因不明
いくら病院で調べてもらっても、軟便が続くという場合もあるかもしれません。そんな時は、一旦おなかの中を休めてあげ、腸内細菌のバランスを整えるリンゴやヨーグルトを少しずつあげてみてください。
野生の動物は、胃腸に異常がでると一旦おなかをリセットするために、何も食べないでじっとして眠る事で自然治癒力に任せて弱った胃腸を回復させます。
犬の軟便の対処法
犬が軟便を引き起こした際、状態によってとるべき対応が異なります。緊急性を要するものから、しばらくは経過を様子見する方が好ましいケースもあります。ここでは犬が軟便を引き起こした際に取るべき対処について解説していきます。
軟便がすぐに治まった場合
犬が軟便を引き起こしたけれど1~2日程度で収まった場合は、しばらく経過を様子見しましょう。環境の変化によるストレスなど精神的負担が原因で一時的に軟便となって可能性が考えられます。ただし、その後も軟便が続く、排泄物に血が混ざっている、嘔吐を伴う場合はこの限りではないため、動物病院の受診を検討しましょう。
軟便が続く場合
軟便が数日以上続く場合は、胃腸の負担が軽くなるよう工夫を施してみましょう。 たとえば、食事量を減らしご飯を与える回数を増やす頻回食の実施、ライフステージごとの消化機能に配慮したフードへの変更、お腹を冷やさないようエアコンなどで空調を調整するなどが挙げられます。 上記を実施した上で、早めのタイミングで動物病院による原因特定を推奨します。
心配な症状が見られる場合
嘔吐や排泄物に血が混じっている、食欲不振、犬が見るからに元気がない場合は緊急の対応が求められます。軟便を起こした日数に関わらず、できるだけ早めに動物病院へ連れていきましょう。軟便を引き起こす感染症や消化器疾患、アレルギー反応などの異常が疑われます。
犬の軟便の予防法
犬が軟便にならないよう、日頃から対策を図ることも飼い主さんに求められるお世話となります。とはいえ、具体的にどうすれば犬の軟便を予防できるのか?ここでは、具体的な予防方法を紹介していきます。
食物繊維を与える
犬の軟便を予防する方法としては、食物繊維豊富な食材をおやつやトッピングとして与える方法が挙げられます。食物繊維を多く含み、犬に与えても問題がない食材にはサツマイモやカボチャ、ブロッコリーなどがあります。
食物繊維には腸内環境を整える効果が期待されています。軟便気味な犬に適量与えることは予防法として有効といえます。ただし、食物繊維の与え過ぎは便秘・下痢などの症状を悪化させる逆効果が懸念されます。あくまでもおやつ・トッピングといえる程度に留めましょう。
乳酸菌サプリメント
犬の腸内環境を整えるため乳酸菌サプリメントを導入することも予防法として挙げられます。サプリメントには、一般的な錠剤対応の他にフードに混ぜ込みやすいパウダー状の物もあります。
サプリメントの効能に関しては賛否両論が分かれます。一方、現場でペットたちと向き合う獣医師の中にはサプリメントが役立つ場面を経験している方も多くいます。 判断に迷った際は、かかりつけの獣医師の意見を参考に導入を検討されることを推奨します。注意点として、サプリメントは必ず人間用ではなく犬専用の商品を選びましょう。
まとめ
軟便は人間でもそうですが、落ち着きませんし、肛門の周りの毛が長い子ですと不衛生になりがちです。肛門の周りに炎症ができることもあるでしょう。
肛門の周りを清潔にしてあげて、一日も早くコロコロウンチになるように看病してあげてください。軟便や下痢になると脱水症状にもなりがちですので、水分はたっぷり補給してあげてください。
犬は私たちが思うよりデリケートです。よかれと思って連れて行ったドッグラン、他の犬と遊ぶことでストレスを感じる子もいます。引っ越しをすれば新しい環境になじめない事でストレスを感じる子もいます。
犬にとって何が快適で何にストレスを感じるか、普段の様子をしっかり見てあげること、犬の個性を尊重し、苦手なことを強要しないなどの心配りをしてあげましょう。
ユーザーのコメント
20代 女性 小夏
家の中で絶対にウンチをしない愛犬が家の中でしかもトイレから外れてウンチを何回もしていた時はすごく心配しました。
熱中症が原因だったようですが。
軟便は何かしらのサインなので見逃すことなくしっかり対処してあげたいですね。
30代 女性 TIKI
50代以上 女性 K9-ABC
でも、今はだいぶ身についてきたリーダーズウォークのおかげで拾い食いはほぼ防げるようになってきました。それ以外にも軟便になる理由があるので、愛犬のに与える物、愛犬の様子を日頃から良く観察して、医療処置等が必要な場合には迅速に対処できるようにしておきたいです。
40代 女性 匿名
人間同様、食べ物って大事ですね〜!
30代 女性 あー
50代以上 男性 匿名
以前に生米食べて下痢ピーしましたが、一日で元に戻りました。
40代 女性 塚本順子
そのアドバイスを言って下さったドクターに感謝です‼︎
女性 匿名
翌日からリビングの隣の和室に寝るようにしました。
下痢?軟便?もピタリと治りました。
20代 女性 c.
なので、軟便の時は人間用のビィオフィルミンを2粒飲ませています。大型犬ですので、2粒です…
ネットによればビィオフィルミンは薬ではなく、ほぼ乳酸菌でできているので犬にも与えても大丈夫との事で試しにあげてみたところ、軟便が収まりました。
もしくは、獣医さんからの処方で
一日ご飯を抜いて、その時は病院でもらった乳酸菌を食べさせ水のみを与え 二日目からはエサと一緒に乳酸菌を与える方法で
理由としては、お腹の中の物を一旦消化させ休ませてあげてからご飯をあげるみたいです。
そして一週間乳酸菌を与えて様子を見たところ
ご飯を一回抜くと二日目からは通常の便になりました。
あくまで、うちの対処方法ですので心配でしたら
病院での検便をお勧めします。
検便の際の便は1番新しい便がいいと言われました。
30代 女性 ぽぽた
すぐに動物病院へつれていきます。
うちの犬の場合突然フードが合わなくなり、軟便になりました。
50代以上 女性 クルミュウ
2kg程度なので、3回以上続いたら、即病院行きです。脱水してしまうので。
50代以上 女性 匿名
うちの子はオヤツだと思ってるみたいで喜んで食べます
自分から食べない子には喉の奥に突っ込んで口を軽くつまみ、喉を摩ってあげてください。
時々、エビオスも食べさしてます。
40代 女性 匿名
30代 女性 匿名
・アレルギーでもない(フードを変えても変化が見られない)
・食べ過ぎでもない(脂質を大量に摂取していない)
にも関わらず、常に軟便で道路でしてしまった時はベッチョリくっつくくらいです。
酷くなると血便になります。
原因は、極度の人嫌いです。社会化不十分で飼い主以外の人間に懐きません。犬は大好きですが、人を見ると逃げ出すほどです。
故に、散歩をすると人とすれ違うだけでもストレスを感じ、消化不良などから軟便になります。
散歩せず、家の中に居る日は良い便になります。とはいえ、散歩させないと運動不足にもなるので散歩せざるを得ません。
・ストレスになる要因をできるだけ省く(人のいない時間を選ぶ)
・楽しいところに連れて行く(ドッグランなどは大好き)
これと同時に獣医から処方された療養食に変更(繊維が20%のもの)
これでだいぶ改善しました。
とはいえ、療養食は元々ダイエットフードのため、食の細いわが家の犬では体重の維持が出来ず
通常フード+療養食に変更し、徐々に通常フードに戻していきました。
ストレス過多になると今でも軟便になりますが、その時は散歩を控えて家の中でのんびり過ごさせるようにしています。
また、処方された乳酸菌系の薬も与えたりしていましたが、
主な原因がストレスのため改善には至りませんでした。
40代 女性 匿名
20代 女性 hiro
⑴ビオフェルミンを砕いてあげる
⑵葛湯をあげる
⑶病院で処方してもらった下痢止めをあげる
現在16歳のヨーキーを飼っています。
歳をとってから、ちょっとしたストレスや食べ過ぎ、寒さでお腹がゆるくなることが多くなりました。
動物病院の先生に、『ビオフェルミンをあげてもいいですか?』と聞いたら全く問題ないと言われたので、
まずはそれで様子見しています。
葛湯はネットで葛100%のものを購入し、
ドックフードにかけてあげています。
とてもお腹にいいそうで、割とここの段階で収まることが多いです。
葛湯をあげてもダメな時は、
下痢止めのお薬をあげています。
冬はすぐ下してしまっていたので、
手作りの腹巻を巻いて乗り切りました^_^;
50代以上 女性 匿名
女性 匿名
50代以上 女性 丸ちゃん
30代 女性 匿名
ちなみに我が家には犬種が違う二頭いますが、どちらも壊しません。
また、ヨーグルトも与えていますが、それでお腹を壊すこともありません。
うちのコたちがお腹を壊すのはストレスと、病院で怪我の治療などで出された薬が合わない時くらいです。
そういうときは、ビオフェルミンを与えて様子を見ます。
大抵それで落ち着きます。
40代 女性 俊太
50代以上 男性 保坂武士
40代 女性 匿名
女性 チーコ
40代 女性 匿名
だいたい1日で改善されます。
40代 女性 かえで
かわいそうで辛い思いをさせてしまいました。動物病院を何軒かあたりましたが、なかなか治りませんでした、そのうちの一軒の獣医さんがまだ治療法だとは言えないけどやってみたげたい対処法があると言ってくださりまして、説明を聞いてみました。
その対処法は、バリューム検査をしてみるとゆうものでした。バリュームに配合されている物質で下痢が止まるかもしれないと治療法に試していただくことになりまして、その日がきました。
わんちゃんは、落ち着いていました。
治療がおわり、2日間入院しましたが、驚いたのが、なんとあんなに続いた下痢がましになったのです。うんちの形にちかいような便になったんです!
とても、嬉しかったです。
それから、亡くなるまでひどい下痢に苦しむことはなくなりました。あの時の獣医さんに感謝です。
女性 もふころ
40代 女性 かづ
ごはんの食べ方はガッついて食べます。
なので、ふやかせて毎回あげてます。
黄色に近い色でゼリー状水状下痢です。