犬の咳に要注意!症状から考えられる病気や対処方

犬の咳に要注意!症状から考えられる病気や対処方

犬の咳ですが、私達人間のように軽く流せるものではありません。咳に関する病気にかかりやすいとされる犬ですが、具体的にどんな病気が考えられるのか、また良い対処方はあるのかを自身の愛犬の体験を交えながら紹介させていただきます。

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犬も咳をするの?

犬の咳について

我が家の愛犬のケース


我が家の愛犬こと、ミニチュアダックスのプシュケが咳をし出したのは今から半年以上前の事でした。

と言っても人間のようなゴホッゴホッゴホッというものではなく、「カッ!カハッ!」というタンを吐くような(汚い表現でスミマセン!)奇妙な音だったので、お恥ずかしい話ですが最初は被毛か何かが喉に引っ掛かってるだけだと思い、咳だとは気付かなかったんです。

でもその症状がいつまでも収まることなく続くので、気になってネットで調べた所、とある病気になっている可能性が大きかった事が判明し、顔面蒼白になりながら翌日すぐに掛かり付けの動物病院へ向かったんです。

犬の咳の原因となるのはどんな病気?

ではまず、咳でいくつかの考えられる原因をあげていきます。

ケンネルコフ


食欲もあって元気に走り回れるのに、時おりワンコが「コンコンッ」というような乾いた感じの咳をしているのを見かけたりするけども、それ以外に症状が見られなかったなら、
急性気管気管支炎(ケンネルコフ)という病気に感染している可能性があります。


ただほとんどの場合、ケンネルコフは飼い主さんが不安に思うよりは深刻なものではありません。

ちゃんと治療をすれば1週間から半月ほどで完治します。

各種アレルギー


人と同様に、ワンコもアレルギーにかかっていると咳き込んだりする場合があるんです。

例えばタバコに対してアレルギーを起こすならタバコの煙で、ハウスダストならば部屋中のダニや埃に反応し、そして花粉症のワンコなら何かしらの植物の花粉が気道に入ってしまったりなどで咳が止まらなくなるケースもあります。

寄生虫


ワンコの咳の原因の一つが「寄生虫」です。

主な種類としては、回虫や鉤虫、そして フィラリアなどの内部寄生虫(ノミやダニ等と違い、身体の中に入り込む寄生虫の事)です。

これらの幼虫が気道から腸に移行して行くときに、 咳を誘発する可能性があります。

特に最終的に心臓に寄生するフィラリア感染は命に関わる可能性があるので、もし愛犬が蚊がたくさんいる地域に住んでいたり、公園や草むらで長時間遊ぶ事の多いワンコ場合は、日頃からの予防はもちろんですが、咳が気になったら最悪の場合を考えて、早めに動物病院へ連れて行ってあげて下さい。

心臓病


実はこれが我が家のプシュケの咳の原因でした。

その主な代表格が「僧帽弁閉鎖不全症」です。

僧帽弁閉鎖不全症とは、心臓が収縮する時に僧帽弁がきちんと閉鎖できない為に心房へ血液が逆流してしまい、これにより心臓の動きがキチンと正常に果たせなくなってしまう病気で、更に心臓が肥大してしまうため気道を圧縮されてしまう結果、「カハッ!カッ!」とタンを吐くような咳をしてしまいます。

この病気は発見が早ければ投薬で症状を緩やかにできるので、気になる方はエコーで心臓の動きを見てもらって下さい。

ジステンパー


ワンコの39.5℃から40.5℃の発熱を伴う頻発性の空咳はジステンパーの最初の兆候だと言われています。

もし鼻や目から濃い黄色の液を流していたら、最悪の場合肺炎にまで発展してしまうので、早めの受診をお勧めします。
また、呼吸器の症状だけでなく神経症状も起こり命にかかわる病気です。

ただ、皆さんのワンコが定期的接種するワクチンの中にジステンパーが含まれている場合は、比較的感染していないと言われています。

なので一度ワクチンの内容を確認してみて下さい。

犬のインフルエンザ


ジステンパー以外で犬が咳やくしゃみなどを頻発させて、かつ高熱(41℃以上) を出している場合、インフルエンザに感染している可能性があります。

犬の肺炎

人間もそうですが、ワンコの激しい&長引く咳は肺炎の症状の一つです。

他の感染症を併発させてしまう前に上記のような症状が気になったら早めに病院へ連れて行ってあげて下さい!

気管虚脱

気管虚脱は、気管が潰れてしまって呼吸ができなくなる病気です。軽い咳程度の症状で済むこともありますが、重症になるとチアノーゼや呼吸困難があらわれることもあります。

咳の特徴としては、喉に何か詰まったような空咳が多いといわれています。また、むせるような仕草をすることも特徴です。このような症状が見られる場合、早めに動物病院へ連れて行ってください。

犬の咳の具体的な対処方はあるの?


次に、上記に挙げた病気の各治療法を説明していきます

ケンネルコフ

犬の咳について

まずはワクチン接種です。

ケンネルコフの代表的なウイルスである、パラインフルエンザウイルス、そしてイヌアデノウイルス2型に対する有効な薬は残念ながら現在も見つかっていません。

なので、ワクチン接種が実質的な予防&治療法となります。

一度皆さんの愛犬が、このワクチンを打つ上でのメリットとデメリットが発生するのかを獣医さんとよく話し合う事をお勧めします。

アレルギー

まずはアレルギーの原因は何かをキチンと調べてもらった上で、各自対処をしていきましょう。

犬の咳について

・ハウスダスト

ハウスダストの原因であるノミやダニの繁殖を抑えるには、部屋の中の湿度を大体40~60%以下に下げる事。

そしてノミやダニの餌となるワンコの被毛や人間の髪の毛やフケ、食べ散らかした菓子などのカス、そして舞い上がる埃などを可能な限り家の中に溜めないよう、日頃から(最低でも週に1回から2回)掃除機をかけるようにしましょう。


もちろん、床だけではなくカーテンやソファーなどの埃も忘れずに掃除機をかけて下さいね!

もう少し念入りに対処したい飼い主さんは、ワンコが日頃から口に入れるオモチャなども煮沸して雑菌を洗い流すのも良いでしょう♪

・花粉症

まずは病院であらかじめ、犬が何の花粉によって咳を伴うアレルギーを引き起こすのかを調べた上で、散歩や外出する際は、症状の原因である恐れのある植物を避けると共に、様々な雑草が多い茂るような場所は可能な限り避けるようにしてあげてください。


そして散歩から帰ってきたら、全身をくまなくブラッシングし被毛に付いた花粉をこまめに落としたり、ブラシを嫌がるワンコなら代わりに濡らしたタオルで拭きとってあげるようにして下さい。

他にも花粉やダニなど、微細なものをしっかりキャッチする空気清浄器を設置する事も、アレルギー対策には有効な手段です。

※それ以外は獣医師さんの指示に従って対処していきましょう。

我が家の愛犬の場合は心臓疾患だった為、現在も薬物による治療を続けています。

犬の咳に対するケアはあるのか

咳にもリラクゼーションにも効く「ハーブ」


ハーブは犬の咳を和らげる力と制御する効果があります。

例えば、「オオバコ」は、乾いた咳に効くと言われ、また「甘草」は喉の痛みや咳を抑える効果があり、人間用の咽飴の成分にも含まれていたりします。

自然由来で香りも良いのでリラックス効果にも期待できそうですね♪

日頃の咳のケアにきく商品はあるの?

液体型のハーブ

ペット用ハーブサプリメント Cough Formula
4,700円(税込)

商品情報
・正常な腎機能をサポートするハーブサプリメント
・スポイト付きの使って、水または食事にまぜます。
・正常な心身状態を保つサポート

トゥトゥルドッグから出ている犬の咳止めハーブである「Cough Formula」は、風邪やケンネルコフによって起こる長引く咳を鎮めてくれる効果がある液体型のハーブサプリメントなんです。

中に含まれているのは主に
・水
・エタノール
・ハーブ抽出成分として、エレカンペーン、ホワイトホーハウンド、マーシュマロー、リコリス、アニシード
と、身体に優しい成分ばかりなのも嬉しいです。

気になる飲ませ方も、付属のスポイトを使って、フードや飲み水に混ぜるだけという手軽さです。

食べさせるタイプのサプリメント

ハッカウェイ 125g 犬用サプリメント ヒルトンハーブ hilton herbs
5,400円(税込)

イギリスのヒルトンハーブ社から出ている「ハッカウェイ 犬用サプリメント ヒルトンハーブ hilton herbs」はワンコの気になる咳を静めるのに良いとされるハーブをメーカーさんが独自にミックスさせたサプリメントです。

咳以外にも涙目にも効果が期待できるそうです。

こちらも、そのまま食事に混ぜて与えてください。

最後に


ここまで色々と紹介していきましたが、全ての犬の咳が病気によるものという訳ではありません。

そして、お気持ちは分かりますが私のように気になる症状をネット検索かけて、まだ何も分からない内に勝手な判断をしてパニックに陥るのもワンコに不安を与えてかねないのでお勧めできません(笑)

まずは皆さんの愛犬の咳が一時のものなのか長引くようなのかを見た上で、獣医師さんに相談するのが一番良いですよ♪

▼犬の病気を症状や病名から調べる▼
犬の病気大辞典!知っておきたい基礎知識

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    女性 winmom

    うちの場合、咳からはじまって…
    喉頭ガンでした。
    初期の段階では、中々診断がつかず投薬も間違って悪化させてしまいました。
    リンパが腫れて初めて、喉頭ガンだとわかりました。
    少し症状が現れて、4ヶ月で旅立ちました。
    大きな総合病院でも、専門医でなければわからない…と。言われて絶望的でした。
    お散歩途中で、見ず知らずの飼い主さんに聞いた獣医さんに望みをかけて受診…
    ガンだと、発覚しました。
    飼い主として、獣医さんを選ぶのも責任です。
    その先生は、優しく診断してくれました。
    …この部位のガンは、中々わからないし治療法も少なく治癒が難しい…と、この子の持っている寿命ですょ…と…
    緩和治療を選び介護をしました。
    8歳を過ぎれば、体調を気にしてあげて下さい。

  • 投稿者

    40代 女性 Q太

    うちは咳が出る日と出ない日があったのでそろそろ歳だし(12歳)心臓診てもらわないと、と考えていました。
    咳が多くなってきた時に
    予定していた歯石取りを病院でして貰ったところ
    その日から咳がピタッと止まりました。
    後日先生にお礼を言うと
    「歯に着いた細菌が喉の奥の方まで刺激していたのかも知れないね。」と言われました。
    意外な理由の時もあるんだな〜と思いました。
  • 投稿者

    30代 女性 匿名

    最近、うちの犬が「カハッ!カハッ!」っと咳をしています。しかし、そのほかはなんの症状も見られません。これはなんでしょうか。
  • 投稿者

    40代 女性 匿名

    うちの犬も小さい頃から興奮したり、はしゃいだりするとゴボッ、カァ〜と咳をし1回位で収まってたのが歳をとるに連れて、もう10歳近いですがゴボッ、ゴボッ、カァ〜カァ〜カァ〜と3回位に増えたし咳する回数も増え1日1回以上必ず出ます

    心配で病院へ行ったのですが心臓も肺も異常無しでした

  • 投稿者

    女性 匿名

    もともと「カハッ」っていうタイプの咳をよくするんですけど最近特に多くて心配していました。病院に行ってみます。この記事を見つけられてよかった。
  • 投稿者

    女性 pot

    愛犬が定期的に気管支炎になります。季節の変わり目が多いような気がします。苦しそうに断続的に咳をするので、都度都度病院を受診し、咳止めと抗生物質を処方されています。度々やるので、愛犬がつらそうに咳をしていると気管支炎かなと思うようになりましたが、コメントで咽頭癌だったという方がいらっしゃって凍り付きました。犬の異常に慣れてしまってはいけませんね。これからもっと注意して、何かちょっとしたことでも気になったらすぐに病院へ行こうと強く思いました。
  • 投稿者

    50代以上 女性 漢方薬:咳止め効果有り☆

    漢方薬「麦門冬湯」等で、咳がほぼ止まりました。
    サイト情報を参考に 、漢方医ホームドクターから処方された人間用のを体重比の量に減らして、ぬるま湯で薄めオリゴ糖シロップを少々加えてスポイドで飲ませています。
    薬局市販の同名薬では効き目が感じられなかったです。
    もうすぐ14歳になる保護犬(柴MIX)。
    レントゲンで気管虚脱との診断。気管2/3が粘膜によってつぶれているとのこと。心臓は異常無し。
    主に夜間になると咳込み「ステロイド、気管支拡張剤、安定剤入り咳止めシロップ、安定剤(眠らせるため)」を組合せ20間程服薬するも、さほど効果なし。
    咳込みが続くと悪化するらしいのに、副作用のふらつきやヨダレも加わり可哀そうで、飼主の自己責任で漢方薬にチェンジ。
    ウチの犬には効いています。副作用からも開放され、夜も熟睡でき相棒(同保護犬1歳)と遊べる元気も復活して一安心です。
  • 投稿者

    50代以上 女性 ちょこら

    我が家のダックス 13歳も季節の変わり目に咳が出ます。特に春から初夏に入る頃から酷くなり始め 冬の間は少し咳が出てるな程度になります。
    気管支炎と言われていて 咳の収まりが悪い時にその都度その都度病院に行ってレントゲンを撮ったりしていましたが もう8年以上同じ様な状態で 今まで2回肺炎になり入院した事もあるので 今は常備薬的に気管拡張剤と抗生剤を多めに処方してもらって自己判断でお薬を飲ませています。

    咳が続くのはかわいそうです。そしてあっという間に肺炎になってしまいます。いつもより呼吸が早いな 浅いなと感じだら病院で診てもらうことをお勧めします。
  • 投稿者

    40代 女性 匿名

    ウチは咳で発覚した悪性メラノーマでした。
    最初は喉奥に出来て、その後は左上の歯肉に。9か月、自然療法で頑張ってくれました。
    火葬して、出てきた骨は左側がかなりえぐれたように無くなっていて、これを見て骨にも転移していたのかもしれないと後悔の想いでいっぱいになりました。
    咳は本当に怖いです。
    咳していたら病院に行って、早く見つけてあげてください。
  • 投稿者

    女性 匿名

    仔犬の頃から散歩中に興奮したり、グイグイ引っ張ると豚の鳴き声のような咳をしていました。
    一度春の予防注射の時に受付でついでに話すと「ケンネルコフだと思いますよ」と言われたので、そうかーと納得したのですが、その後も相変わらずの豚の鳴き声のような咳を時々。
    シニアになって来たので定期的に健康診断を始めたら、「気管虚脱」が判明しました。
    様子を見ましょうとのことで、「アンチノール」というサプリと、首を圧迫しないように首からのリードをやめて胴輪に切り替えました。
    お陰様で以前よりも咳は減り、本当にまれにしかしなくなりました。
    今後悪化して手術となったら、高齢になるし、とにかく悪化しないようにと願うばかりです。
  • 投稿者

    女性 匿名

    2年半前に見送った15歳10ヶ月のミニチュアダックスフンドは時々カハッという咳をし始め、発熱を機に診察を受けた所、肺に大きな腫瘍が見つかりました。いわゆるガンでした。
    血液検査の結果は手術が可能な数値でしたが、高齢という事もあり緩和治療を選択しました。旅立つまで1年3ヶ月通院しながら頑張ってくれました。
  • 投稿者

    男性 匿名

    ウチのボーダーは動きが何となく鈍くなり「カハッ!カハッ!」と咳をするようになったので、受診したら口腔内の扁平上皮癌と診断されました。抗がん剤を1日おきに投与しましたが、やがて何も口にしなくなり、約8か月後、12歳半で枯れるように逝ってしまいました。火葬後の全身の骨はしっかりしていましたが、左顎だけがボロボロで、骨にまで癌が浸潤していたのだと分かり、泣けてきました。病気ひとつしないいい子だったのに、最後にペット保険の元をとっちゃったねと、またまた泣いてしまいました。
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