犬のジアルジア症について 原因と症状、治療や予防法、感染経路まで

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犬のジアルジア症について 原因と症状、治療や予防法、感染経路まで

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ジアルジア症とは、ジアルジア属の原虫が犬、猫そして人間を含む哺乳類の消化管に寄生する病気です。主症状は下痢ですが、無症状の犬も多いので知らないうちに感染が広がっている可能性があるので注意が必要です。

記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬のジアルジア症の原因

細菌

犬、猫、そして人間を含む哺乳類に寄生するジアルジア属(ランブル鞭毛虫)という原虫の感染により生じる感染症です。

ジアルジア属の『シスト』と呼ばれる嚢子が付いた食べ物や水が口から犬の体内に入ることで感染します。小腸内でそのシストから、栄養型という形の虫が飛び出し、さらに分裂して増えて、その後、小腸から大腸へ移行し、新たなシストを形成します。

感染した犬は下痢をしてしまい、下痢と一緒に栄養型の虫とシストも体外に排出されます。そのシストは体外の環境中で生き残るため、次の動物の感染源となり、その連鎖によって感染が拡大します。

犬のジアルジア症の症状

トイレ中の犬

ランブル鞭毛虫が消化管にたくさん寄生することにより、犬は下痢を主症状として示します。しかし、無症状である場合が多いので注意が必要です。下痢を生じるのは主に、子犬など幼い犬や体力の衰えた老犬などが中心です。

犬のジアルジア症は人獣共通感染症

診察中の犬

ジアルジア症は人獣共通感染症で、私たち人間にも感染するので、その事を理解した上で、普段から愛犬の様子も注意しておきましょう。また、犬以外の哺乳類にも感染するので猫など他の動物を飼っている方も注意をしてください。

人間が感染するとどうなるのか

トイレ

人間がジアルジア症に感染した場合、主な症状として下痢、衰弱感、体重減少、腹痛、気持ち悪くなるなどの症状があります。発熱はあまり見られませんが、1日に数十回以上トイレに行くような激しい下痢を起こします。

大人よりも幼い子供が症状をより強く示しますが、大人は無症状の場合があります。万が一、愛犬がジアルジア症と診断された場合、飼い主にも感染している可能性があるので、病院で検査を受けることをおすすめします。赤ちゃんや幼児の症状は大人より深刻となるので、小さなお子様がいらっしゃるご家庭では特に注意が必要です。

犬のジアルジア症の治療と予防法

錠剤のお薬

薬物療法

メトロニダゾールという抗原虫薬を体重1kgあたり25mgを、1日2回の投与量で与えます。これを、約1週間投与し続けますが、効果がでないこともあります。また、フェバンテルを含む総合駆虫薬を用いることもあります。下痢がおさまっても、下痢中にシストが排出されている可能性もあるので他のペットにも同様に抗原中薬を与えることが大切です。

予防方法

診察中の獣医師と犬

ジアルジア症は感染していても症状が出ないことがあるので、予防はなかなか難しいと言えます。無症状の場合、ジアルジア症に感染していることに気がつかないため同居犬など他のペットに感染を広めてしまうことがあります。

1匹がジアルジア症だと診断された場合、他のペットの感染を防ぐため糞便の処理をしっかりと行い、投薬などの治療は同居ペット全てに行いましょう。

犬の体外に排泄されたジアルジア属虫のシストは水中では数ヶ月間生き残るため、飲料水はしっかりと煮沸することが大切です。シストが付着した食べ物も感染源となるため、火を通してから食べるようにしましょう。

人間から犬への感染にも注意!

目と目が合う飼い主と犬

日本国内での感染は少ないですが、インド、中国や東南アジアの旅行者に多い病気です。そのような国に頻繁に行く方は、逆に愛犬へのジアルジア症の感染源となってしまう可能性があります。

特に、大人の方は症状が目立たないことが多いので、気づかないうちに愛犬に感染をさせていたという事態も起こり得ます。タイミングが悪く、子犬が感染し症状を呈した場合激しい下痢による脱水症状で重篤になる危険性があるので注意してください。

まとめ

うずくまる犬

ジアルジア症は、はっきりとした症状を示さないにも関わらず同居のペット、そして私たち人間にまで感染するジアルジア属原虫による消化器疾患です。

感染を拡大させないために、下痢など主症状を示さない場合でも疑いのある場合は検査を受け、ジアルジア症と診断された場合、治療と予防は徹底しましょう。

周りでジアルジア症と診断された犬がいる場合、お散歩中や他の犬との接触で感染をしているかもしれないので動物病院で検査を受けてください。

▼犬の病気を症状や病名から調べる▼
犬の病気大辞典!知っておきたい基礎知識

ユーザーのコメント

  • 30代 女性 ミニー

    初めて聞いた病名で感染したら、とても怖いです。お散歩に行くのが怖くなってきました。しかし、病気になってしまったらと弱気になりお散歩に行かずずっと室内だけの生活とは行かず。とりあえず、今まで、無事にお散歩していた事に感謝します。
  • 10代 女性 のんのん

    犬から人へ、またその逆で人から犬への感染がある恐ろしい病気です。なかなか、動物と人の病気は違うと認識されがちですが、甘く見ずに家族全員で予防や感染防止に努めなくてはなりませ。愛犬の為には飼い主さんも元気でいる事が不可欠です。
  • 20代 女性 すず

    わたしは正直この記事を読むまでジアルジアという病気を全く知りませんでした。ですが読めば読むにつれて、このジアルジアという病気はとても恐ろしい病気だとわかり、もし我が家の大切なわんちゃんもかかったらや、感染してもわからないわんちゃんもいると書いてあったので既にうちの子も?など不安になりました。安易に考えているととてもこわいのでしっかりと普段から愛犬のチェックを怠らないようにしたいと改めて感じました。
  • 40代 女性 TIKI

    今回記事を読んで初めて「ジアルジア症」という感染症を知りました。下痢などの症状がみられるそうですが、わかりにくい感染症というのが怖く感じます。異常を感じたらすぐに獣医さんに診てもらう事で対処しなければいけませんね。
  • 30代 女性 patata

    ある報告では、子犬の3頭に1頭の子犬がジアルジア陽性反応が出たこともあるそうです。犬や猫から感染するみたいですが、特に子犬からの感染が多いみたいで、子犬を飼っているご家庭やこれから飼う予定の人は、気になりますよね。わんこのトイレ掃除中の仕方などは、もちろんですが、日常生活で煮沸消毒していない水道水や生もの等にも注意した方がいいみたいです。
  • 女性 ゆんぼ

    ジアルジアに感染した犬はペットショップやブリーダーから貰われた犬にとても多いと言われています。新しい飼い主が家に連れてきた後、愛犬が突然下痢やおう吐などの消火器症状を出し、動物病院で調べるとジアルジアに感染していた、と判明することも多々あるようです。また、一度の糞便検査ではジアルジアが検出されないことがあります。家に迎えた愛犬の糞便検査は、期間をはさんで、二、三回行うことが理想的です。記事にもあるように、治療にはジアルジアの駆虫薬を使用しますが、愛犬の免疫によっては治ったりまた再発したりを繰り返したり、駆虫に時間がかかったりします。本来はお母さん犬と生まれた子犬の便を検査してジアルジア感染やその他の寄生虫疾患の早期発見に努めなければいけませんが、現在のペットショップやブリーダーがそれをルーチンに行っているかどうかは不確かです。ジアルジアが環境中に存在するシストを排除するため飼っている愛犬のケージやトイレなどは定期的に熱湯などで消毒したほうが良いでしょう。
  • 女性 Romane

    ジアルジアという名前すら聞いたことがなかったのでこの記事を読んで怖くなりました。
    しかも人間にも感染する恐れがあるなんて。。。
    うちはいまのところ大丈夫ですが、いとこの家のワンコがものすごい下痢が続き病院に行った時になんとかという感染症にかかったみたいと言っていたのを思い出しました。
    その子はお薬の処方と継続して点滴を受けてなんとか回復してました。
    もしかしたらこのジアルジア症だったのかもしれませんね。
    しかも散歩中でも感染する可能性があるとなるとこれからの散歩も怖くなりました。
    とはいえ、散歩に行かないわけにもいかないので、別のワンコの糞尿などにあまり接触しないように心掛けたいです。
  • 40代 女性 めりりん

    我が家の愛犬、たらも家に来てすぐにジアルジアと診断されました。ショップでの感染で、他の感染症とともに見つかりました。
    まだ小さい子犬でしたし、とても心配しました。
    ショップに伝えると、「新しい環境でのストレスでは?」と言われましたが、どう見ても機嫌はいいのに食べない、いわゆる食べたいのに食べられない様子なので気になりました。3日目からは、
    全く食欲がなくなり、薬も褒めながら少しずつ与えていました。
    先輩犬もいましたので、そちらへの感染も不安でした。治療は数ヵ月かかり、先輩犬の便も毎回検査してもらいました。幸い、二次感染はありませんでしたが、記事にもあるようにとてもしつこい病気ですので、是非皆さんにも注意していただきたいです。うちの子達は仲良しなので、隔離も苦労しました。これからも注意したいです。
  • 女性 ポメ

    ジアルジア症、こちらの記事で初めて知りました。知っているつもりでいましたが、犬の病気も感染症についても知らないことだらけなんだなと最近感じます。こちらの感染は人にも動物にも同じように感染して広がっていく可能性のあるものだということがわかりとても怖いです。愛犬ももちろん大事ですし、家族やご近所のお子様も大事です。症状がでにくく、予防も難しいとのことでしたので気になってジアルジア属の『シスト』を調べてみました。シストは糞便により排出される→シストは湿った涼しい環境では数ヶ月感染力を維持する。糞便の処理と手洗い、犬に関してはお散歩の後の足の裏もしっかりと拭き外部からの感染を防ぐのが一番のようですね。そう考えると、いまだにお散歩中の糞便の始末がよくない飼い主の方がいらっしゃるようですが、とてもこわいことですね。他の動物や、小さい子供など、不始末により感染する可能性はゼロではありません。不要な感染源がなくなることも合わせて願いたいです。
  • 30代 女性 あずき

    ジアルジア症なんて、初めて聞きました。でも下痢などが症状なら比較的身近に起きてもおかしくない病気かなと思いました。人にも感染するというのはこわいですね。感染予防はなかなかむずかしいかもしれないけど、自宅での排泄処理などはしっかりして広がることだけは押さえたいなと思いました。
  • 女性 ゴン吉

    ジアルジア症という感染症を知りませんでした。自分でも調べたら比較的暑い季節に特に多いようですね。
    犬だけではなく人間にも感染するなんて危険です。ペットショップなどでもよく見られるとのことなので、ホームセンターへ頻繁に愛犬を連れていくのが怖くなりました。
    高齢なので下痢はとても体力を使います。人間から愛犬にうつすことがないように、自分も気を付けておこうと思います。
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