犬の花粉症の症状は?
人間の場合、花粉症になってしまうと鼻水やくしゃみが止まらなくなってしまったり、目が痒くなるなどの症状が出ます。実は犬も同じような症状が出ることがあり、花粉を吸ってしまうとくしゃみを頻繁にするようになります。
しかし犬の場合、くしゃみよりも皮膚に症状が出ることも多くあります。体のあちこちが痒くなってしまい、頻繁に掻きむしってしまうようになるのです。そうなってしまうと、皮膚を傷つけてしまい、そこから細菌など2次感染がおこりさらに痒みが悪化するという恐れがあります。
他にも目やにが多く出るようになったり、涙が出ることによって目の周りの被毛の色が変わってしまうという症状が出ることもあります。
犬が秋に花粉症になる原因は?
花粉症と言われると春に症状が酷くなるイメージがありますが、実は秋にも花粉症を発症してしまうことがあります。基本的には春と同じ原因で花粉症になってしまうのですが、どのようなことが原因で花粉症になるのでしょうか。
秋に花粉を飛ばす植物が近所に生えている
春になると花粉を飛ばす植物が多いため、花粉症は春に症状が出ると思われがちですが、植物の中には秋に花粉を飛ばす種類のものもあります。その代表的な植物にブタクサやヨモギといった植物が挙げられます。
これらの秋に花粉を飛ばす植物が近所に生えている、あるいは自分の家の庭に生えている場合は、もしそれらにアレルギーがある場合は愛犬が影響を受けアレルギー症状を起こしやすいので注意が必要です。
散歩中などに対象の植物に近付いてしまい、花粉症になってしまうケースも少なくありません。
締め切った部屋に花粉を入れてしまう
さらに犬が秋に花粉症になってしまう原因として、散歩中に愛犬自身が被毛に花粉を付着したまま部屋に入ってしまったり、あるいは飼い主が外出から帰ってきた際に花粉を付着させたまま部屋に入ってしまうという原因が挙げられます。
近年、秋になっても暑い日が続くことが多く、クーラーを使用する家も多いかと思います。そのため、換気を怠ってしまい、部屋が閉め切られている家も珍しくありません。
しかし、そんな閉め切られた部屋に花粉を入れてしまえば、部屋の中に花粉が蓄積され、必然的に愛犬が花粉に接してしまうことに繋がります。これにより花粉症を発症してしまうケースも非常に多いです。
花粉症になってしまった際の対処法
くしゃみを頻発したり、耳を痒そうにかいている愛犬の姿を見ることが多くなってしまうと可哀想に思いますよね。もしも愛犬が花粉症になってしまった場合、飼い主としてどのような対処をするべきなのでしょうか。
病院で薬の投与
まず症状を抑えるためには病院で抗生物質やステロイドなどを投与してもらう方法が効果的です。重度ではなく、軽度な花粉症であれば、抗生物質やかゆみ止めなどを投与することによって、完治はできませんが症状を軽くすることが可能です。
くしゃみや鼻水、掻きむしりといった症状が重症化している場合には、花粉症だけでなく、アレルギーを持った子たちに対して行われる治療法の一つとして、アレルギーの原因となっている物質、抗原というものを体に投与していくことにより、最終的にアレルギー反応が出ないようにする治療法もあります。
しかし、これは時間もかかり、お金もかかる治療になります。なので、基本的には感染があれば抗生物質、かゆみや炎症が強ければかゆみ止めなどお薬の投与をすることで、症状を緩和させる飼い主さんが多いです。他にはシャンプーを行ったりといった治療もあります。
花粉が飛ばない時間帯を選択して散歩する
植物は昼から夕方にかけて花粉を多く飛ばすと言われています。そのため、この時間帯に外に出てしまうと、他の時間帯よりも多く花粉を吸い込んでしまったり、体に付着させてしまう恐れがあります。
もしも愛犬に花粉症の症状が見られる場合には、昼から夕方にかけての時間帯に散歩に連れ出さず、その時間帯を避けて散歩に連れて行くことで症状を少しでも軽くしてあげる事は可能です。
また家の中に花粉を持ち込まないために、玄関に入る前に体を拭いてあげたり、愛犬が嫌がらないのであれば服を着せて直接付着することを予防するという方法も効果的です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。春に症状が出やすい花粉症ですが、秋にも症状が出たり、あるいは花粉症になってしまう恐れがあるため要注意です。花粉症の症状が出た際は、すぐに必要な処置をし、なるべく快適に過ごせるよう飼い主さんが対応してあげましょう。