夏に太ってしまう理由①散歩に行けず、運動不足
犬が夏に太ってしまう理由として、一番に思いつくのが、運動不足でしょう。この厳しい暑さで外に出るのでさえ億劫な飼い主さんも多いはず。
夏に太ってしまう理由として、以下のことが挙げられます。
- 夏の暑さで散歩に出かけられず、家で過ごすことが多くなる
- 家で過ごすことが多くなることで、オヤツをもらう機会が増える
- 家で過ごすことが多くなることで、冷房によって体が冷え、代謝が落ちる
- 家で過ごすことが多くなることで、ストレスが溜まる
対処法
夏の散歩は暑い時間帯を避けましょう。早朝や日没後など、比較的気温が落ち着いた時間帯がオススメです。
家の中でも、運動や遊びによって体を動かすことが大切です。筋肉を維持し、脂肪を燃焼しましょう。ストレス発散や気分転換、飼い主さんとのコミュニケーションにもなり、効果的です。
肥満ぎみの犬は、ボール投げやオヤツ探しなどの、「横の動き」をさせてあげましょう。ジャンプなどの、「縦の動き」は足や腰に負担をかけてしまう場合があります。
夏に太ってしまう理由②快適な室内が夏太りを助長
犬は夏の暑さに対応するため、食欲を落とすことで、体温を放出しやすい体質にします。逆に冬は食欲を増やすことで、筋肉や脂肪を付けて体温を放出しにくい体質にします。これは犬の本能であり、夏に食欲が落ちることや、冬に食欲が旺盛になることは、ごく自然のことと考えられます。
では、冷房が効いた室内で過ごすことが多い現代の犬は、どうなるでしょう。
涼しい環境にいる犬は食欲が衰えることがなく、さらに散歩に行けない状況です。カロリーオーバーになって、体重が増加してしまうでしょう。快適な室内は、夏太りを助長してしまう可能性があるのです。
対処法
食事の量や回数、内容を見直してみましょう。人間の食べ物を与えるのはもっての外です。塩分が多く含まれており、犬にとって中毒となる食べ物(ネギやチョコレートなど)が含まれている可能性があります。
犬は1回の食事量よりも、回数に喜びを感じます。1日2食の場合は3回に増やし、量を減らしたとしても、回数を増やすことで満足感も得ることができます。
また、ダイエット用のフードに切り替えることも効果的です。しかし、今までのフードから一気に変えると、食べなかったりお腹を壊してしまったりする可能性があります。新しいフードを少しずつ加え、従来のフードを少しずつ減らし、徐々に移行していきましょう。茹でたカボチャやニンジンを加えてかさ増しをするのも効果的です。
夏に太ってしまう理由③年齢によるもの
老犬は若い犬と比べて代謝が低下し、また膝などの関節の痛みや、夏の暑さによって運動を嫌がるため、体重が増えることがあります。
体重の増加は、さまざまな要因を引き起こします。
- 太ることで心拍数が上がり、心臓に負担がかかる
- 太ることで体重を支え切れず、膝などの関節に負担がかかる
- 太ることで首周りに脂肪がつき、呼吸がしづらくなる
- 太ることでしわやたるみができやすく、皮膚病にかかりやすくなる
上記は老犬に限ったことではなく、若い犬でも太ると引き起こしてしまうであろう要因です。しかし、老犬は一旦太ってしまうとなかなか痩せることができないため、十分に気を付けなければなりません。
対処法
老犬には老犬に合ったフードを与えましょう。若い頃から食べていたフードは老犬の体質に合わず、カロリーもオーバーしてしまいます。また老犬の肥満は、病気を併発している可能性があります。体重は健康のバロメーターとなるので、よく観察して、変化にすぐ気づくようにしましょう。
まとめ
犬は、「太ってきたからそろそろ痩せないと…」と自ら危機感を覚えません。
病気を除いて、犬は自分で太ることはなく、飼い主さんが何かしらの原因を作ってしまっているのです。
また、「少しぽっちゃりしている方が可愛い」という風潮があることも、要因の一つかもしれません。
犬が太った理由を考え、理想の体重、体型になれるよう改善しましょう。