犬の逆くしゃみとその原因

そもそも逆くしゃみとは?
くしゃみは「ハックション!」と鼻や口から勢いよく息を噴射するものですが、逆くしゃみはくしゃみとは全く異なるものです。
首を前の方に突き出して、「ガーガー」「ブーブー」などの音を鳴らしながら息を吸い込む状態が数分間続きます。「何か喉に詰まらせたのかな?」「息が苦しいのかな?」と心配になってしまう人も少なくありません。
「逆」とつくくらいなので息を吐くのではなく吸う、というのは何となくイメージがつくかもしれませんが、初めて逆くしゃみを見た人がこの現象から「くしゃみ」という単語を連想することは難しいでしょう。
実際起きたときに慌てないためにも、動画などで一度どんな現象かを確認しておくことをおすすめします。
逆くしゃみが起きる仕組み
逆くしゃみは鼻や喉の粘膜に何らかの刺激が加わった際に、刺激を取り除いて気道を確保するために息を吸い込む反応が過剰に働いてしまって起きます。
起きるタイミングとして多いのは、遊びや運動をしていて興奮したときや、ごはんやおやつを食べた後、何かを吸い込んだ後などです。くしゃみが特に健康上問題のない生理現象なのと同様に、逆くしゃみもそれ自体に何か危険があるわけではないので心配はいりません。
逆くしゃみの対処法
逆くしゃみが起きると苦しそうに見えるため、飼い主さんは「何とかしてあげなきゃ」と焦ってしまいがちですが、命に関わるものではないため過度に慌てる必要はありません。
通常の逆くしゃみであれば、長くても1〜2分程度(多くは数秒〜数十秒)で自然に収まります。喉をやさしく撫でて唾液を飲み込ませたり、背中を撫でて落ち着かせながら様子を見守りましょう。
放置厳禁!逆くしゃみで病院を受診すべきサイン

ただし以下のような場合は逆くしゃみによく似た別の疾患の発作である可能性が疑われるため、受診が必要です。
長時間治まらない
上述のように、通常の逆くしゃみは長くても1〜2分程度で収まることがほとんどです。何分間も発作が続いたり、呼吸が荒い状態が続く場合には別の呼吸器疾患の可能性があります。混同されやすい疾患としては、気管を支える軟骨が弱って気道が狭くなってしまう気管虚脱などがあります。
頻繁に発生する
逆くしゃみが1日に3回以上発生することはほとんどありません。1日の間に何回も繰り返し逆くしゃみが発生する、あるいは数日間毎日にわたって発生するなど、逆くしゃみの頻度があまりに多い場合は注意が必要です。
歯茎や舌が白っぽくなる
逆くしゃみは苦しそうに見えますが、ただ息づかいが苦しそうなだけではなく、歯茎や舌が白っぽくなってきた場合はチアノーゼを起こしている可能性があります。チアノーゼとは血液中の酸素濃度が極度に低下している状態、すなわち酸欠を起こしている状態です。早急に処置をする必要があります。
まとめ

逆くしゃみは多くの場合は心配のいらない現象ですが、他の呼吸器疾患を見逃してしまうと危険な状態に陥る場合もあります。
愛犬が逆くしゃみを起こした場合には収まるまで念のため観察しておくことと、心配な場合は発作が起きている様子を録画しておき、受診の際に役立てましょう。



