犬が亡くなるかもしれない『寄生虫』4選 寄生されるとどうなるの?危険な症状まで

犬が亡くなるかもしれない『寄生虫』4選 寄生されるとどうなるの?危険な症状まで

愛犬の命を脅かす恐ろしい寄生虫。もしも寄生されたら、犬の体にはどんな異変が起きるのでしょうか?最悪の事態を防ぐために、飼い主が絶対に知っておきたい危険な症状と、今すぐできる予防法を分かりやすく解説していきます。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬が亡くなるかもしれない「寄生虫」4選

犬とノミ

1.フィラリア

フィラリアは、蚊に刺されることで犬の体内に侵入する細長い寄生虫です。最初はとても小さな幼虫ですが、犬の体の中で成長しながら移動し、最終的には心臓や肺の太い血管に住み着きます。

成長するとそうめんのような長さになり、血液の流れを邪魔するため、心臓に大きな負担がかかります。放置すると呼吸困難などを起こし、命に関わる非常に危険な病気です。蚊が出る季節には必ず予防が必要となる、犬にとって最も代表的な寄生虫です。

2.マダニ

マダニは、草むらや茂みに潜んでいて、犬が通りかかると体に飛び移って血を吸う虫です。ただ血を吸われるだけでなく、マダニが持っている恐ろしい病原体が犬の体内に入り込むことが問題となります。

その中でも「バベシア症」という病気になると、赤血球が破壊されて激しい貧血が起き、高熱が出て命を落とすことがあります。お散歩が大好きな犬にとって、草むらに潜むマダニは一年中警戒しなければいけない天敵と言えます。

3.回虫(かいちゅう)

回虫は、犬のお腹(腸)の中に寄生する、白い紐のような形をした虫です。すでに感染している犬のウンチに混ざった卵を口にしてしまったり、母犬のお腹の中にいるときや母乳を通じて子犬にうつったりします。

回虫はお腹の中で犬が食べた栄養を横取りしてしまうため、特に体力の少ない子犬が感染すると、成長が遅れたり、お腹がポコッと膨れたりします。たくさん寄生すると腸が詰まってしまい、命に関わることもあるため注意が必要です。

4.ノミ

ノミは非常に小さく、驚異的なジャンプ力で犬の体に飛び移る寄生虫です。ノミに血を吸われると、激しいかゆみに襲われ、皮膚をかきむしって赤く腫れたり毛が抜けたりします。さらに、ノミの唾液によるアレルギーでお腹や背中がボロボロになることも。

また、ノミはお腹の寄生虫の卵を宿していることが多く、犬が体を舐めたときにノミを飲み込んでしまうと、お腹の中で別の寄生虫が育ってしまうという二次被害も引き起こします。

寄生されるとどうなる?見逃せない危険な症状

かゆそうにする犬

寄生虫が犬の体に住み着くと、それぞれ固有の恐ろしい病気を引き起こし、段階を追って命に関わる重篤な症状が現れます。

寄生虫が犬の体に住み着くと、それぞれ固有の恐ろしい病気を引き起こし、段階を追って命に関わる重篤な症状が現れます。

しかし、体の中で虫が成長したり、媒介された病原体が増殖したりすると、その寄生虫特有の致命的なサインが現れ始めます。

フィラリアの場合: 心臓や肺の血管に虫が詰まるため、「散歩を嫌がる」「乾いた激しい咳が出る」「お腹に水(腹水)が溜まってポコッと膨らむ」といった心不全の症状が現れます。

マダニ(バベジア症)の場合: 赤血球がハイスピードで破壊されるため、「高熱が出る」「おしっこの色が濃い紅茶のようになる」「貧血のせいで口をめくったときの歯茎が真っ白(または土気色)になる」といった命に関わる急激な異変が起こります。

最悪の場合、どちらも急激な呼吸困難に陥ったり突然倒れたりして、わずか数日でそのまま命を落とすケースがあるため、「いつもとどこか違う」という小さなサインの時点で一刻も早く動物病院を受診することが重要です。

愛犬を守るために飼い主ができること

予防薬を打つ犬

毎月のお薬(駆除薬・予防薬)の徹底

寄生虫対策の中で、最も効果的で確実な方法が「毎月定期的にお薬をあげること」です。動物病院に行くと、おやつタイプのお薬や、首筋に垂らすだけの液体タイプなど、犬に合わせた予防薬を処方してもらえます。

フィラリアやノミ、マダニ、お腹の虫をまとめて予防できるお薬もあります。蚊やダニが活動する時期だけでなく、動物病院の先生と相談しながら、毎月決まった日に定期的にお薬を飲ませることを習慣にしましょう。

お散歩コースの工夫

普段のお散歩コースを少し工夫するだけでも、寄生虫との接触を減らすことができます。マダニやノミは、背の高い草むらや手入れのされていない茂みに多く潜んでいます。

そのため、お散歩のときはできるだけ草が生い茂っている場所へ犬を入らせないようにし、舗装された道路や短く刈り込まれた芝生の上を歩かせるようにしましょう。

特に春から秋にかけての暖かい季節は虫が活発になるため、お散歩ルートの選択には細心の注意が必要です。

毎日の体のお手入れ

お散歩から帰ってきたら、毎日の習慣として体のお手入れを行いましょう。ブラッシングをしながら、犬の毛をかき分けて皮膚をじっくり観察します。特にマダニやノミがつきやすい「目の周り」「耳の後ろ」「お腹」「指の間」などは念入りにチェックしてください。

もし虫を見つけても、手で無理に引っ張って潰してはいけません。毎日のスキンシップを通じて犬の体に触れることは、寄生虫の早期発見だけでなく、信頼関係を築くためにも大切です。

まとめ

薬を飲む犬

寄生虫は放置すると犬の命を奪う恐ろしい存在ですが、飼い主が正しい知識を持ち、毎月のお薬や日々のお手入れを徹底すれば、確実に防ぐことができます。

「いつもと様子が違う」と感じたら、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。大切な愛犬と笑顔で長く一緒に暮らすために、飼い主が責任を持って予防を続けることが何より大切です。

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