放置してはいけない『犬の問題行動』3つ 取り返しのつかないことになる前にすべき対策まで

放置してはいけない『犬の問題行動』3つ 取り返しのつかないことになる前にすべき対策まで

犬の問題行動は時間が経つほど定着し、矯正が難しくなるのが現実です。事態を悪化させる前に、実践できることがないか探ってみませんか?今回は、放置してはいけない3つの犬の問題行動から対策まで解説します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

放置してはいけない犬の問題行動3つ

ボロボロにした犬

愛犬の気になる行動を「性格だから」などと見過ごすと、周囲への迷惑や思わぬ事故につながることがあります。以下では特に注意したい、犬の問題行動を3つ取り上げました。

1.噛み癖

人やほかの犬に対して噛み付く行動を放置するのは大変危険です。甘噛みの延長だと思って放置すると、成犬になっても噛む習慣が残ってしまいます。

一度「噛めば相手が思い通りになる」と学習してしまうと、行動を正すまでに多大な時間と専門的な訓練が必要になります。

2.過剰な要求吠えや唸る行動

吠える犬

おねだりやチャイムの音に反応して激しく吠える行動は、近隣トラブルの原因になりやすいです。また、愛犬のおもちゃや食器に近づくと唸ったり、取ろうと思うと怒ったりする行動は独占欲の表れです。

過剰に吠えたり唸ったりしている時の犬は、極度の興奮状態にあるため思わず相手を本気で噛む可能性もあります。要求吠えや唸る行動を放置すると、「こうすれば要求が通る」と解釈してしまい、ますます手がつけられなくなります。

3.家具や物を破壊する

飼い主の外出時や姿が見えなくなった際に、家具や物を破壊したり、散らかしたりする行動は「分離不安症」の可能性があります。また、自分の手足を噛み続けるといった自傷行為が見られる際にも注意が必要です。

単なる寂しがり屋ではなく、心身の病気として向き合うことが求められます。放置すると胃腸障害などの体調不良を併発することもあります。

犬の問題行動への対策

スリッパをくわえた犬

犬の問題行動に気づいたら、一刻も早く対策を取ることが大切です。以下では、今日から実践できる具体的な対策をまとめました。

一貫したルールを徹底する

まず見直したいのが、犬と接する際の態度です。その日の気分や家族によって対応が異なると、犬は混乱してしまいます。

「家族の中でお母さんにはなぜか吠える」という場合なら、犬は「お母さんは吠えるとおやつをくれる」などと記憶している可能性があるでしょう。あやふやな対応が、犬の問題行動を助長させてしまいます。

今一度家族でルールを統一させ、例外を作らないことが愛犬とのコミュニケーションを円滑にします。

十分な運動と脳のトレーニングを行う

犬と遊ぶ女性

多くの問題行動の根底には、「退屈」や「有り余るエネルギー」が隠れています。体力が有り余る犬ほど、些細な刺激にも過敏に反応しやすくなります。

普段の散歩に加え、室内で遊べる「おやつ探しゲーム」や「知育玩具」を活用してみてはいかがでしょうか。ノーズワークのような頭と体を使う遊びは、肉体的に疲れるうえに、犬の精神安定にも役立ちます。

社会化のやり直し

日常的に聞こえるインターホンや外の喧騒に対して過剰に反応する場合は、その音をポジティブなものに変えるトレーニングが必要です。社会化の一環として、インターホンの音が鳴ったら大好きなおやつを一粒あげて、「音が鳴ると良いことが起きる」というポジティブな学習をさせましょう。

ここで注意したいのが、吠える前にあげるということです。少しずつ慣らすために、音量を最小にしたり、スマホで録音した音を小さな音で鳴らしたりなどの工夫をしてみてください。

ほかにも、外の喧騒が聞こえない場所に愛犬の居場所を移すなど、生活環境の見直しもこの機会に行ってみましょう。

プロの専門家に相談

犬の学校

犬の問題行動に悩む飼い主さんは、一度ドッグトレーナーや獣医師に相談してみてください。とくに攻撃性が見られる場合や、分離不安が疑われる場合などは、プロの力を借りる必要があるでしょう。

投薬治療やトレーニングで改善するケースも多いです。悪化してからでは時間や費用もかさむため、早めの相談をおすすめします。

まとめ

トレーニングをする犬

愛犬の問題行動に気づいたら、「仕方ない」などと諦めずに改善への手がかりを探ることが大切です。取り返しのつかないことになる前に、愛犬との関係を見直してみてください。

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