犬が『気象病』になっているときの症状5つ 季節の変わり目に注意すべきこととは?

犬が『気象病』になっているときの症状5つ 季節の変わり目に注意すべきこととは?

雨の前や季節の変わり目になると、愛犬がなんとなく元気がなかったり、いつもと違う様子を見せたりすることがありますよね。こうした体調のゆらぎは、気圧・気温・湿度の変化が引き金になる「気象病」のような状態として語られることがあります。もちろん、すべてが気象の影響とは限りませんが、持病がある子やシニア犬では変化が出やすいともいわれます。ここでは、犬が“気象病っぽい”ときに見せやすい症状と、季節の変わり目に意識したいポイントを解説します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬が『気象病』っぽいときに出やすい症状5つ

ぐったりする犬

気象の変化による不調は、はっきりした病名として断定しにくいこともあります。

ただ、天候が崩れる前後や季節の変わり目に毎回似たような変化が出るなら、体が環境の変化に影響を受けている可能性も。まずは、よく見られやすい症状を確認しておきましょう。

1.だるそうで寝てばかり・動きたがらない

いつもより寝ている時間が長くなったり、散歩にあまり乗り気でなかったりするのは、よく見られる変化のひとつです。気圧の変化で落ち着かなくなる犬もいれば、反対にぐったりしたように動かなくなる犬もいます。

一時的な様子見で済むこともありますが、だるさが強く続くなら、単なる気象の影響だけではない可能性も考えたほうがよいでしょう。

2.関節が痛そう・歩き方がぎこちない

関節疾患のある子やシニア犬では、湿度や気圧の変化による影響を受け「立ち上がるまでに時間がかかる」「段差を嫌がる」「歩き方がいつもより硬い」といった変化が出やすい傾向があります。

普段よりも動きが慎重になっていると感じたら、気候の変化とあわせて関節の状態にも目を向けたいところです。

3.吐き気・食欲が落ちる・下痢気味

気圧や気温差の影響で自律神経のバランスが崩れると、胃腸の調子が乱れやすくなることがあります。

「いつもより食べない」「草を食べたがる」「少し吐く」「便がゆるい」といった変化が見られるなら、消化器系が敏感に反応しているのかもしれません。ただし、こうした症状は別の病気でも起こるため、繰り返す場合は慎重に見たほうがよいでしょう。

4.吠えやすい・落ち着かない

雷や雨音が苦手な犬では分かりやすいですが、音が目立たない段階でも、気圧の変化に合わせてそわそわしたり、甘えが強くなったりすることがあります。

普段は落ち着いているのに、特定の天気の前後だけ情緒が不安定になるなら、気象の変化に敏感なタイプかもしれません。「急に吠えやすくなった」「あとをついて回る」といった変化も、犬なりの不安の表れとして出ることがあります。

5.ふらつき・首をかしげる・目が揺れる

シニア犬で急にふらついたり、首が傾いたり、目が揺れているように見える場合は、耳の奥の平衡感覚に関わるトラブルが隠れていることがあります。

こうした症状は気圧の変化と関連づけて語られることもありますが、実際には前庭疾患など別の原因があるケースも少なくありません。「いつもと違う」「急に強く出た」と感じたら、気象病かもと様子見を続けるより、早めに相談したほうが安心でしょう。

季節の変わり目に注意すべきこと

温湿度計

季節の変わり目は、人と同じように犬の体にも負担がかかりやすい時期です。大きく体調を崩させないためには、天気そのものを変えることはできなくても、生活環境を整えてゆらぎを小さくしてあげることが大切です。

室温・湿度をできるだけ安定させる

急な寒暖差や湿気は、犬の体にとって意外と大きな負担になります。室温はおおむね25〜28℃前後、湿度は40〜60%程度を目安にしながら、エアコンや加湿器、除湿機を使って過ごしやすい状態を保つと安心です。

特にシニア犬や持病のある子では、ちょっとした環境の乱れが不調につながりやすいため、室内の快適さを意識しておきましょう。

生活リズムを崩さない

気候が不安定な時期ほど、食事や散歩、睡眠のリズムをできるだけ一定に保つことが大切になります。毎日の流れが安定していると、犬も心身のバランスを保ちやすくなります。

朝晩の冷え込みや湿気が強い日は無理をせず、散歩は比較的過ごしやすい時間帯に短めで調整するのもよい方法でしょう。

安心できる環境を整える

落ち着けるクレートやベッド、静かに過ごせる場所があると、不安が強い日でも犬は気持ちを立て直しやすくなります。気温差が大きい時期には、防寒グッズや敷物を使って、体が冷えにくい工夫をしてあげるのも効果的です。

また、消化しやすく質のよいフードを選ぶことも、体調のゆらぎを減らす助けになるかもしれません。

異常があるときは早めに獣医師へ相談する

「天気のせいかな」と思っても、症状が強いときや長引くときは別の病気が隠れている可能性があります。持病のある犬では、季節の変わり目に症状が悪化しやすいこともあるため、必要に応じて薬の調整などを事前に相談しておくと安心です。

特に、呼吸の異常やふらつき、嘔吐・下痢の悪化がある場合は、様子見を長引かせないほうがよいでしょう。

まとめ

元気な犬と飼い主

犬の“気象病っぽい不調”は、だるさや関節の違和感、胃腸の乱れ、不安の強まりなど、さまざまな形で表れることがあります。とくに季節の変わり目は体調が揺らぎやすく、シニア犬や持病のある子では影響が出やすいことも。

大切なのは、「天気のせいかも」で終わらせず、普段との違いを丁寧に見てあげることです。室温や湿度、生活リズムを整えながら、気になる変化が続くときは早めに獣医師へ相談してあげたいですね。

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