犬が『たまねぎ』を誤食した場合の致死量とは?危険な中毒症状まで解説

犬が『たまねぎ』を誤食した場合の致死量とは?危険な中毒症状まで解説

『犬がたまねぎを誤食したときに起こる中毒症状』についてまとめました。犬がたまねぎを誤食した場合の致死量はどれくらいなのか、愛犬がたまねぎを誤食したときの対処法を解説します。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬がたまねぎを誤食した場合の致死量はどれくらい?

まな板とたまねぎ

犬がたまねぎを誤食した場合の致死量の目安は、体重1kgあたり15g~20g以上とされています。

体重5kgの犬の場合では75g〜100g以上、体重10kgの犬の場合では150g〜200g以上、体重20kgの犬の場合では300g〜400g以上です。

あくまでも目安であり、これより少ない量のたまねぎを誤食してしまった場合でも、重篤な中毒症状を引き起こしてしまう恐れがあります。

犬がたまねぎを誤食したときに起こる中毒症状

嘔吐する犬

たまねぎには、硫黄の一種である「有機チオ硫酸化合物」という成分が含まれています。粉砕されることで「チオスルフィン酸アリシン」という成分を形成します。

犬はアリシンを消化するための酵素を持っていないため、たまねぎを誤食してしまうと、アリシンによって赤血球が破壊されてしまうのです。

犬が致死量のたまねぎを誤食してしまったとき、最悪の場合で死に至らせてしまうのは、赤血球が破壊されてしまったことによる重篤な貧血症状を引き起こすためです。

1.消化器系の症状

犬がたまねぎを誤食したとき、初期症状として現れやすいのが消化器系の症状です。

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 食欲がなくなる
  • 元気がなくなる
  • よだれが出る

このような症状は、犬がたまねぎを誤食してから数時間~1日経過した頃に現れることがあります。

2.溶血性貧血による全身症状

犬がたまねぎを誤食したとき、溶血性貧血による全身症状が現れることがあります。

  • 呼吸が荒くなる
  • 心拍数が増える
  • ぐったりとして元気がない
  • 歯茎や舌の色が白くなる

このような症状が現れるのは、犬がたまねぎを誤食したことによって、赤血球が壊されたことが原因です。1日~3日経過した頃に現れる傾向にあります。

3.血色素尿が出る

犬がたまねぎを誤食したとき、血色素尿が出ることがあります。

犬のおしっこの色が「赤」「茶」「オレンジ」に見えることがあり、たまねぎを誤食したことで赤血球が壊され、血液成分が尿に混ざったことが原因です。

おしっこの色がいつもと違うな…と感じられることがあれば、体の中で異常が起きているサインです。

愛犬がたまねぎを誤食したときの対処法

聴診、子犬

たまねぎは、生の状態であっても、加熱された状態であっても、犬が食べてはいけないものです。

愛犬がたまねぎを誤食してしまったときは、「いつ食べたのか」「どれくらいの量を食べたのか」を必ず確認しましょう。

口の中に残ってしまったたまねぎは、可能であれば取り出しましょう。しかし、飲み込んでしまったものを無理に吐き出させることはしてはいけません。

吐いたものを喉に詰まらせてしまったり、誤嚥性肺炎を引き起こしてしまったりする恐れがあるためです。

“犬がたまねぎを食べてしまったら牛乳を飲ませればいい”なんて言われることがあるようですが、絶対にしてはいけない対処法です。

牛乳によって犬がお腹を壊してしまったり、体調を悪くしてしまったりする恐れがあります。

愛犬がたまねぎを誤食してしまったときは、早急に動物病院へ行きましょう。大量のたまねぎを食べてしまい、重篤な貧血症状が起きている場合では、輸血が必要になることがあります。

まとめ

立ち上がってニオイを嗅ぐ、バセンジー

犬がたまねぎを誤食した場合の致死量の目安は、体重1kgあたり15g~20g以上とされています。たまねぎ1個は200gほどです。

たまねぎを使った料理を作るときは、犬がキッチンに出入りすることができないよう、万全の対策をしましょう。

また、食事をするときも、犬がテーブルの上に並べられた食べ物を誤食してしまうことがないよう、ケージの中で待っていてもらうなどの対処をしましょう。

もしもたまねぎを誤食してしまったときは、早急に動物病院へ行きましょう。

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