高齢犬に絶対NGな『散歩方法』5選 体に悪影響をもたらすリスクや改善策まで

高齢犬に絶対NGな『散歩方法』5選 体に悪影響をもたらすリスクや改善策まで

犬は7〜8歳になると高齢期に差し掛かります。高齢犬に絶対NGな散歩方法を把握し、体に悪影響をもたらすリスクを認識しましょう。また、本記事では改善策もご提案しているので、ぜひ参考にしてください。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

高齢犬に絶対NGな『散歩方法』5選

散歩する犬と老夫婦

高齢犬は、足腰の筋力が弱り、体力も徐々に衰えていくため、散歩の仕方にも配慮が必要になります。ここでは、高齢犬にさせてしまうと体に悪影響をもたらす散歩方法をみていきましょう。

1.ウォーミングアップせず急に散歩させる

高齢犬は、突然激しい運動をさせてしまうと、筋肉が固まっているので怪我のリスクが高まったり、心臓に負担がかかりやすくなってしまいます。

そのため、軽くでいいので部屋の中で立ったり座ったりと簡単な動きをさせたり、廊下で少しだけ歩かせてから散歩に連れていくなど、ウォーミングアップを取り入れましょう。

2.疲弊しているのに散歩を続ける

横になる老犬

若い頃は長い距離を楽しそうに散歩していた犬でも、高齢に差し掛かると体力が衰え、早々に疲労が現れることも珍しくありません。

息が乱れたり座り込んだりと疲弊している高齢犬を無理に歩かせてしまうと、過剰に体力を消耗して体調を崩したり、怪我を負いやすくなってしまいます。疲れた様子を見せ始めたら、引き返して帰路につきましょう。

3.段差や坂道が多いルートを選ぶ

愛犬が高齢になったら散歩ルートの見直しをしましょう。今まで通り段差や坂道の多いルートを選んでしまうと、体に負荷がかかりやすく、体調を崩すリスクが高まります。

また、足腰の筋力も衰え始めているので、脱臼や骨折、関節炎の悪化などの怪我を負うリスクも懸念されるので、なるべく平坦な道を選ぶように意識してください。

4.危険な天候・気温下での散歩

真夏の日差し

雨風が強い日や気温が高い時間帯、雪が降り積もっている日などは、高齢犬にとってあまりに過酷な状況です。無理に散歩させてしまうと、怪我や体調不良のリスクが若い犬に比べても格段に上がってしまいます。

8歳を超えた高齢犬は、その日の天候や体調に応じて、思い切って散歩を休ませる判断も大切です。その場合は、室内で少しだけ体を動かせるような遊びを取り入れてあげるとよいでしょう。

5.体に負担のかかる首輪やハーネスの着用

散歩に使うアイテムの見直しも検討してください。首に負担をかけやすい首輪や窮屈なハーネスは、高齢犬にとって特に注意が必要です。

少しの負担が高齢犬にとっては大きな負担となりやすく、体調不良や怪我につながる恐れがあります。なるべく高齢犬には体に合った負担の少ないハーネスを着用し、快適に散歩を楽しめるよう配慮してください。

高齢犬が安全に散歩するための改善策とは

散歩する犬と老夫婦の背中

高齢犬が安全に、快適に散歩を楽しむためには、以下の改善策を参考に散歩の仕方を見直してみてください。

  • 1回の散歩を短めに、1日2〜3回に分ける
  • なるべく平坦で安全なルートを選ぶ
  • 心地よい気温の時間帯を選んで散歩に連れていく
  • 体調や天候を考慮して散歩の有無を判断する
  • 散歩中も疲労感や体調を観察して、休憩を挟みながら歩く
  • 愛犬の健康状態によっては、抱っこやカートを活用する

高齢犬の散歩は、適度な運動で筋力を維持することや、屋外に出ることで脳に良い刺激を与え、リフレッシュすることが主な目的です。無理のない範囲で体を動かしたり、外の空気に触れることを楽しみましょう。

まとめ

ベッドで休むシニア犬

いかがでしたか。愛犬が高齢期に差し掛かったら、生活の至る場面に工夫が必要になってきます。散歩も体に負担がかからないような配慮を意識して、愛犬にとって良い刺激を与えられるような散歩を目指しましょう。

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