老犬の認知症を予防する脳トレ

老犬が元気に明るく過ごすためには、体と心の健康ばかりでなく、脳の健康にも気を遣ってあげられることが大切です。
老犬になると、様々な刺激にも慣れてしまい、遊びにも興味を失ってしまうことがあります。そのため、脳への刺激が少なく、認知症を患いやすくなるのです。
認知症になると、愛犬の夜鳴きや徘徊などによって、不安や心配など飼い主の心労も増えることでしょう。
認知症は日頃のケアで予防することができます。遊びの一環として脳トレを取り入れ、愛犬の健康寿命を守っていきましょう。
1.おやつ探しゲーム
おやつ探しゲームは、老犬の認知症を予防するための、犬の嗅覚を使ってできる脳トレです。
部屋のあちこちにおやつを隠します。フードでも構いません。おやつやフードのニオイを辿り、探し出すゲームです。
初めてチャレンジするときは、“リビングだけ”など、狭い空間を使ってみましょう。テーブルの下に隠すなど、簡単に探せる場所から始めます。
犬が遊び方を覚えたら、少しずつ難易度を上げていきましょう。
2.新しいトリックを覚える
新しいトリック(芸)を覚えることは、老犬の認知症を予防するための、犬の学習能力を使ってできる脳トレです。
「お手」「おかわり」「くるん(回れ)」などのトリックはすでに覚えているかと思いますので、いきなり難易度が高いトリックを覚えることになるかもしれません。
完璧に覚えるまでには時間がかかるかもしれませんが、その日々のトレーニングこそが犬の脳に刺激を与え、認知症の予防になります。
認知症の予防が目的なので、覚えることができなくても大丈夫です。新しいトリックにチャレンジする過程を愛犬と一緒に楽しみましょう。
3.知育食器でごはんを食べる
知育食器でごはんを食べることは、老犬の認知症を予防するための、犬の知覚や学習能力を使ってできる脳トレです。
初めてチャレンジするときは、転がすだけで簡単にごはんが取り出せる知育玩具を選んであげるとよいと思います。ごはんではなく、おやつでも構いません。
どうやったらごはんやおやつが出てくるのか、犬が自ら考え、様々な方法にチャレンジし、成功体験を積むことができます。
知育食器によって難易度が変わりますので、簡単に取り組めるものから始め、少しずつ難易度を上げながら楽しんでもらいましょう。
4.新しいお散歩コースを歩く
新しいお散歩コースを歩くことは、老犬の認知症を予防するための、犬の嗅覚と視覚を使ってできる脳トレです。
新しいお散歩コースには、これまでに嗅いだことのないニオイ、見たことのないもの、初対面の他人や他犬との出会いがあります。
初めは近所を歩いてみましょう。一本道が変わるだけで、景色も全く違って見えます。慣れない環境を怖がることがないのであれば、どんどん新しいお散歩コースを開拓してみましょう。
体力面から歩くことが難しい場合には、抱っこでも構いませんし、ペットカートを活用するのもおすすめです。
脳トレで安全に遊ぶための注意点

老犬の認知症の予防のための脳トレは、短時間で楽しむのがポイントです。愛犬の年齢や健康状態、その日の体調に配慮することが大切です。
愛犬が脳トレを楽しんでいる間は、飼い主も一緒に楽しむ、または飼い主が終始見守りましょう。誤飲誤食や怪我などのトラブルを避けるためです。
老犬になると、脳トレにも興味を示してくれないことがあります。集中力を保てないことがあります。無理強いはせず、「今日は調子がいいな」というときに行ってみるとよいかと思います。
まとめ

老犬の認知症を予防する脳トレを4つ解説しました。
- おやつ探しゲーム
- 新しいトリックを覚える
- 知育食器でごはんを食べる
- 新しいお散歩コースを歩く
脳を使ったトレーニングは、老犬の認知症の予防になるだけでなく、老犬の生活の質も高めてくれます。
愛犬の反応をよく観察しつつ、健康と長生きのために取り入れてみてくださいね。



