犬にとってビタミンCが効果的とされる理由

飼い主(人間)は体の中でビタミンCを合成することができませんが、犬は体の中でビタミンCを合成することができます。
しかし、ストレスや環境、加齢などが要因となり、体の中で十分なビタミンCを合成することができなくなってしまうことがあります。
健康を維持するため、病気を予防するために、犬にもビタミンCの積極的な摂取が必要なのではないかと考えられています。
1.抗酸化作用による老化防止ができる
犬にとってビタミンCが効果的とされる理由は、ビタミンCが持つ強力な抗酸化作用によって、老化防止ができるとされていることです。
ビタミンCは抗酸化物質のひとつであり、体の中で発生する活性酸素を中和する作用があります。
活性酸素とは、細胞膜やDNAを傷つける物質であり、犬の老化や疾患の原因になることがあります。
ビタミンCによって活性酸素を中和することは、健康を維持すること、老化を防止することに直結していると言っても過言ではありません。
ストレスを感じたとき、紫外線を浴びたとき、犬の体の中では活性酸素が増加します。ビタミンCを補給することで、細胞がダメージを受けることを防ぎましょう。
2.免疫力の向上による感染症予防ができる
犬にとってビタミンCが効果的とされる理由は、免疫力の向上による感染症予防ができることです。
ビタミンCには免疫力を強化する作用があります。白血球の働きを活性化し、ウイルスや細菌への抵抗力を高めることができます。
また、ビタミンCには、体の中で起きている炎症反応を緩和し、怪我や病気からの回復をサポートする作用も持ち合わせています。
犬がストレスを受けたとき、炎症反応を回復させるために大量のビタミンCが消費されます。このとき、ビタミンCの不足から免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなる場合があります。
犬がストレスを受けたと感じたとき、怪我や病気をしたときは、ビタミンCを摂取することで回復を早めるようにしましょう。
3.解毒作用による肝機能のサポートができる
犬にとってビタミンCが効果的とされる理由は、解毒作用による肝機能のサポートができることです。
ビタミンCには有害物質の排出をサポートする解毒作用があります。肝臓が有害物質を代謝するとき、ビタミンCは分解を促進する補酵素として働いてくれます。
空気が汚染された環境で過ごしたとき、食品添加物を多く摂ってしまったとき、持病でお薬を服用しているときなど、ビタミンCを摂ることで、肝機能を保護します。
ビタミンCが不足すると、肝臓への負担が大きくなり、犬に疲労感が見られることがあります。
持病のお薬を飲んでいる犬がビタミンCを摂取するときは、必ず獣医師に相談しましょう。
犬にビタミンCを与えるときの注意点

犬がビタミンCを過剰摂取すると、胃腸に障害が起こり、下痢などの症状が見られることがあります。
腎疾患のある犬にビタミンCを摂取させるときは、必ず獣医師に相談しましょう。
愛犬にどれくらいの量のビタミンCを与えてよいのか分からない場合にも必ず獣医師に相談し、適切なサプリメント等を処方してもらいましょう。
愛犬の健康状態、年齢や体重に合わせて適切に選ぶことが大切です。
まとめ

犬にとってビタミンCが効果的とされる理由を3つ解説しました。
- 抗酸化作用による老化防止ができる
- 免疫力の向上による感染症予防ができる
- 解毒作用による肝機能のサポートができる
ビタミンCは犬の体の中でも合成されますが、不足すると、免疫力の低下から感染症にかかりやすくなることがあります。
ビタミンCが不足したとき、症状として気づけないことがほとんどです。予防を目的として、日頃からビタミンCを多く含む食材を与えたり、サプリメントで補うなどするとよいでしょう。



