愛犬の様子がおかしいと感じたときのチェック項目

愛犬の様子が「いつもと何となく違う気がする…」と感じることがあります。些細な違いや変化であっても、飼い主がいち早く気づいてあげられることが大切です。
犬は言葉を話すことができません。「痛い」「苦しい」「気分が悪い」など、言葉を使って表現することができない分、仕草・態度・行動・表情などによくあらわれます。
愛犬の仕草や表情など、日頃からよく観察し、少しでも様子がおかしいと感じたときにチェックしてほしい項目について解説します。
1.ごはんを食べる量の変化
普段は完食することができるのに、「今日はごはんを食べ残した」「今日はごはんを全く食べてくれない」という変化が起きたとき、愛犬の様子がおかしいと感じるでしょう。
お腹に耳を当ててみてください。キュルキュルと音が鳴っていませんか?消化不良や胃腸炎を引き起こしている可能性があります。
お湯をかけてやわらかくしたら食べた、トッピングをしたら食べた、ごはんは食べないけどおやつは食べるなどするときは、嗜好性や気分の問題でしょう。
2.お水を飲む量の変化
減っていないお水を見たとき、一気にお水が減っているのを見たとき、愛犬の様子がおかしいかも…と感じられることがあります。
お水を飲む量が極端に増えると、おしっこの量や回数も増えます。おしっこの色やニオイの変化にも気づけるとよいでしょう。
お水を飲む量が極端に増えたとき、避妊手術を受けていないメス犬の場合では、子宮蓄膿症などの病気のサインである可能性を考えることができます。
犬が1日に必要とするお水の量は、体重1kgあたり50ml~60mlが目安です。年齢や季節、食事の内容や活動量によって、犬が1日に必要とするお水の量は変化します。
日頃から愛犬のお水を飲む量を把握しておくことで、些細な変化にも気づきやすくなるでしょう。
3.排泄物の状態の変化
犬の排泄物は健康のバロメーターです。愛犬の排泄物は毎日目にするものですから、異常や変化には意外と気づきやすいかと思います。
- 何度もおしっこに行く
- おしっこの量がいつもより少ない
- おしっこの色が濃い
- 軟便や下痢をしている
- うんちに粘液が付着している
- うんちに血液が付着している
- 何日下痢または便秘が続いている
犬が体調を悪くしているとき、排泄物には様々な変化が起こります。よく観察して把握しておきましょう。写真を撮っておくのもよいと思います。
愛犬の様子がおかしいと感じたときの適切な対処法

「愛犬がぐったりとして苦しそうな呼吸をしている」ということでなければ、焦る必要はありません。まずは落ち着いて、愛犬の様子をよく観察しましょう。
犬が下痢や嘔吐をするということ、犬の排泄物に血液が混じるということは、明らかに体調に異常があるというサインです。食欲があり、元気な様子であっても、すぐに動物病院へ行くべきです。
下痢や嘔吐などの症状がなく、食欲がない様子であるときは、2日くらいであれば見守ってもよいかと思います。
まとめ

愛犬の様子がおかしいと感じたときのチェック項目を3つ解説しました。
- ごはんを食べる量の変化
- お水を飲む量の変化
- 排泄物の状態の変化
愛犬の様子の変化に飼い主が不安を抱えていると、その不安な気持ちが愛犬に伝わり、ストレスを与えてしまうことがあります。
そうすると、愛犬の様子がさらにおかしいと感じるようになり、体調を崩してしまうことがあります。
愛犬の様子がおかしいと感じたときはチェック項目から状態を確認し、不安を解消することができずにいるのであれば、早めにかかりつけの獣医師に相談しましょう。
また、愛犬の様子の変化や体調の異常にいち早く気づくことができるよう、日頃からよく観察するようにしましょう。



