犬の置き餌が危険な理由
置き餌をしてしまうのは、どんなときでしょうか。
- 用意してもすぐには食べてくれないとき
- 朝早く外出しなければならないとき
- 帰宅が夜遅い時間になってしまうとき
- 食べきれずに残してしまったとき
置き餌をしなければならない理由は様々にあることでしょう。
犬が食べたいときに食べることができるということ、飼い主が時間にとらわれずに用意することができるということは、置き餌をするメリットかもしれません。
しかし、置き餌をすることには危険が伴うこともある、ということを理解しなければなりません。
1.食欲や体調の変化を見逃してしまう
犬の置き餌が危険な理由は、食欲や体調の変化を見逃してしまうからです。
体調が悪いとき、食欲が低下し、全く食べることができなくなってしまったり、食べ残してしまったりすることがあります。
その変化は、決まった時間に決まった量のごはんを与えることで、把握することができるものです。
置き餌が病気や症状を見逃す原因になってしまってはなりません。
2.食べ過ぎを防ぐことができない
犬の置き餌が危険な理由は、食べ過ぎを防ぐことができないからです。
置き餌をしていると、犬が好きなときに好きなだけ食べることができます。食べ終わったらまた追加されるでしょう。そのため、食べ過ぎてしまいやすいです。ダラダラ食いは、犬にとっても肥満のもとです。
3.フードが劣化してしまう
犬の置き餌が危険な理由は、フードが劣化してしまうからです。
風味も落ちてしまいますし、栄養価も低くなるでしょう。風味が落ちてしまったフードは、食いつきも悪く、食べ残しの原因になります。
毎日のことですし、食べ残しを捨てていては、犬の食費にも影響を与えるでしょう。
置き餌は劣化するだけでなく、細菌やカビの繁殖の原因にもなります。細菌やカビが繁殖したフードを愛犬が食べていると思うと、ゾッとしますよね。
置き餌によって起こりうる健康トラブル
肥満
いつでも好きなときに好きなだけ食べることができる置き餌は、愛犬の肥満の原因になります。
肥満は生活習慣病です。体重の増加は、犬の関節に負担を与えます。心臓病の原因になります。すでに心臓病を患っている犬であれば、悪化に繋がります。
慢性的な消化器トラブル
置き餌は、慢性的な消化器トラブルを引き起こすことがあります。
犬が食べ物を消化するためには、10時間~12時間が必要であるとされています。1日2食、朝と夕に与えるとされる理由でもあります。
好きなときに好きなだけ食べることができる置き餌は、胃や腸に負担を与え、消化不良を引き起こす原因になることがあります。
歯周病のリスクが高まる
ダラダラ食いは、人間の場合では虫歯の原因になりますが、犬の場合では歯周病のリスクを高めます。
規則正しく食事をしていても、3歳以上の成犬の80%が歯周病を患っているとされています。
置き餌でダラダラ食いをしている犬であれば、歯周病が悪化していることも考えられます。愛犬の口臭や歯石が気になっているのではないでしょうか。
予防策
愛犬の食事は、時間と量をしっかりと決めましょう。1日2回~3回に分けて与えるのが理想です。
飼い主の生活が不規則であり、決まった時間に与えることが難しい場合には、自動給餌器を活用しましょう。
自動給餌器は、決まった時間に、決まった量を与えることができます。
まとめ
犬の置き餌が危険な理由を3つ解説しました。
- 食欲や体調の変化を見逃してしまう
- 食べ過ぎを防ぐことができない
- フードが劣化してしまう
置き餌は、飼い主にとっては便利で、犬にとっては自由です。しかし、愛犬への健康被害が懸念されます。
食事の管理をするということは、愛犬の健康寿命に大きく影響を与えるものです。置き餌は今すぐやめましょう。自動給餌器をうまく活用しましょう。