犬の換毛期に必須のケア
ダブルコートである犬種には換毛期があります。被毛を新しく入れ替えるための期間であり、大量の被毛が抜け落ちます。
基本的には春と秋に換毛期が訪れますが、犬種によって異なる場合もありますし、個体差もあるでしょう。また、気温や日照時間も影響するため、暮らす地域によっても差が生じることがあります。
1.毎日のブラッシング
毎日のブラッシングは、犬の換毛期に必須のケアです。
毎日のブラッシングは換毛期に関わらず必須であると言えますが、換毛期には徹底して行わなければなりません。
抜けた被毛は、自然と落ちることもありますが、そのままとどまるものもあります。抜け毛が落ちずにとどまると、通気性が悪くなり、皮膚が蒸れやすくなります。
皮膚の蒸れは皮膚トラブルの原因になるため、換毛期には毎日のブラッシングをこれまでよりも徹底して行うようにしましょう。
1回のブラッシングを長時間行うよりも、短時間でもよいので1日に複数回に分けて行うのがおすすめです。その方が犬への負担やストレスが少なくて済むからです。
2.毎日のお掃除
毎日のお掃除は、犬の換毛期に必須のケアです。
換毛期の愛犬の専用スペース(ケージ、クレート、ベッドなど)には、抜け毛だけでなく、フケも大量に落ちます。
ケージやクレート内の抜け毛とフケは、掃除機で吸い取りましょう。ベッドやクッションにも布団クリーナーを使うのがおすすめです。お持ちでない場合には、普通の掃除機でも構いません。
また、家中に抜け毛が舞います。家具の下や裏に抜け毛の塊が潜んでいることがあります。フローリングシートや掃除機を使って毎日のお掃除をしましょう。
3.月1回のシャンプー
月1回のシャンプーは、犬の換毛期に必須のケアです。
換毛期には、抜け毛とフケが大量に出ます。フケが皮膚にとどまってしまうと、嫌なニオイの原因にもなりますし、皮膚病の原因にもなります。
しかし、換毛期の皮膚は、普段よりも敏感で、ちょっとした刺激にも弱くなっています。低刺激のシャンプーを使い、ぬるま湯で洗い、皮膚の乾燥を防ぎながら洗うようにしましょう。
お手入れのコツ
毛玉の予防法
換毛期には、抜け落ちる被毛と残る被毛とが絡まり合いやすく、毛玉ができやすいです。予防法として、毎日のブラッシングを行うことが大切です。
小さな毛玉はブラッシングで解くことができる場合がありますが、大きな毛玉になってしまうと、皮膚が引っ張られることで痛みを伴いますし、根本からカットしなければならなくなってしまいます。
耳の後ろ、脇、しっぽの付け根は毛玉ができやすい部位です。犬がブラッシングを嫌がりやすい部位でもあります。
一気に済ませようとすると嫌がられてしまいやすいため、1日複数回に分けて、優しく声をかけながらブラッシングをしましょう。
皮膚トラブルの予防法
換毛期には皮膚トラブルも起きやすいです。皮膚が敏感になり、ちょっとした刺激にも反応してしまうからです。
ブラッシングをする度に、被毛をめくり、皮膚の健康状態をチェックしましょう。皮膚に赤みがある、湿疹が出ている、べたつきのあるフケが出ているなどの症状がある場合は、動物病院で診てもらいましょう。
皮膚に極度の乾燥がある場合には、獣医師に相談し、保湿剤を処方してもらうとよいかと思います。
まとめ
犬の換毛期に必須のケアを3つ解説しました。
- 毎日のブラッシング
- 毎日のお掃除
- 月1回のシャンプー
換毛期には、抜け毛を取り除くためのブラッシングを行うだけでなく、愛犬専用スペースや室内の衛生管理も欠かせません。
また、毛玉ができやすく、皮膚トラブルも起きやすい時期であるため、ブラッシングをする度に健康状態をチェックすることも意識しましょう。